「光が死んだ夏」は集落で暮らす普通の高校生・よしきと、親友の姿をした“ナニカ”との生活を描いた作品です。
親友が別のナニカにすり替わってしまったことに気付いてから、次々と起こる集落での事件に巻き込まれていくよしきですが、戸惑いながらも徐々に偽物のヒカルを受け入れ始めました。
この記事では、よしきと光のキスシーンがあったのかについて詳しく解説していきます!
また、「光が死んだ夏」がBLと言われている理由や、ジャンルは何系なのかも紹介しているので、ぜひ最後まで見て行ってください。
【光が死んだ夏】キスは何巻?
結論からいうと、光とよしきのキスシーンは存在しません。
BLと言われているのでキスシーンがありそうに思いますが、現在発売中の1巻~5巻にはキスシーンはありませんでした。
【光が死んだ夏】キスはないがBLと呼ばれてしまう理由
キスシーンはないのに、なぜ「光が死んだ夏」はBLだと言われているのでしょうか?
ここでは、BLと言われてしまう理由を2つ紹介していきます。
普段から光とよしきの距離感が近い
普段から距離感の近い親友であった光とよしき。
光の姿をした“ナニカ(ヒカル)”の姿になってからは、距離感がさらに近くなっています。
ヒカルは人間になって初めて自分を受け入れてくれたよしきのことを、心から信頼していつも一緒にいる様子が描かれています。
ただの友達というには近すぎる距離をみて、BLと結びつける読者がいたのではないでしょうか。
作中の官能的な表現
「光が死んだ夏」にはキスシーンやそれ以上の行為もありません。
ですが、作中でヒカルが自分の“本体”に触らせるために、よしきの手を自らの腹の中へ入れるような描写があり、そのシーンがどこか官能的でBL的要素を感じるのかもしれません。
このシーンは音や感触の表現がすごくリアルに表現されており、読者も惹きこまれるシーンの1つです。
「光が死んだ夏」には直接的な性描写はないので、BLが苦手という人も抵抗なく読むことができます。
【光が死んだ夏】BL要素は?ヒカルとよしきの関係性を解説
では、ヒカルとよしきの関係性はBLではないとするとどのようなものになるのでしょうか?
ここではヒカルとよしきのそれぞれに対する感情を詳しく解説していきます。
ヒカルが圧倒的によしきのことが好き
見た目は光そのものですが、本体は得体の知れない“ナニカ”であるヒカル。
ヒトになって初めての友達であるよしきに異常なほど執着しています。
その感情は愛情にも見えますが、あくまで依存に過ぎないのでは?と感じる読者もいるようです。
好きの種類は明確に描かれてはいませんが、ヒカルがよしきのことを圧倒的に好きなのは確実で、作中でも「俺以外見やんといて」など彼女のような発言もしています。
得体の知れないヒカルを受け入れるよしき
ある集落に住む平凡な男子高校生・よしき。
光が死んでしまい“ヒカル”になってからは、人間として生きたいというヒカルの想いを受け止め、どう生きていきていくかを一緒に考えています。
最初は偽物であるヒカルに抵抗感を示していたものの、徐々に“ナニカ”であるヒカルを受け入れるようになっていきました。
光が生きていた時代は光に特別な想いを抱いていたようですが、それが恋愛感情なのかは明確には描かれていません。
一部では家族愛のようなものでは?と感じる読者もいるようですが…。
【光が死んだ夏】BL要素を感じる場面3選
次に、筆者が「光が死んだ夏」を読んで特にBLっぽいと思ったシーンを3つほど紹介していきます!
作中の中には何か所かBLっぽい要素が描かれているので、巻数・話数ごとに詳しく解説していきます。
①ヒカルがよしきに「好き」と名言している
ヒカルが親友ではない“ナニカ”に入れ替わっていることをどこか受け入れられないよしきは、「俺のこと好きか?」とヒカルに聞きます。
その時、ヒカルは「好きや、めっちゃ好き」と顔を赤らめながら明かしていました。
続いて、ヒカルの告白を受けて、よしきも「もう勝手にいなくならんといてね」って恋人同士のようなやり取りがあります。
話を読み進めていくとヒカルの“好き”が恋愛感情じゃないかもしれないことに気付きますが、そのシーンだけ読むとヒカルの表情も相まって、好き同士なのでは?と勘違いしてしまいます。
②ヒカルの体の中をよしきに触らせるシーンがBLっぽい
ヒカルの体の仕組みについて理解が追いつかないよしき。
そんなよしきにヒカルは「俺ん中見せたるよ」と言い、お腹にある縦1本の亀裂の中へよしきの手を誘導します。
ヒカルは自分の中の“ナニカ”をよしきに触られることを気持ちいいと言っており、よしきも興味深そうにヒカルのお腹の中を弄ります。
2人の間には友達以上の雰囲気が漂っており、照れと緊張感を感じるシーンでした。
“ただの友達”では考えにくい状況だよね…
③“バケモノ”であるはずのヒカルに心惹かれていくよしき
自分が“バケモノ”であることを理解しており、本性が抑えられなくなると人を襲うかもしれないと怯えるヒカル。
そしてついにヒカルはよしきに「山へ帰ろうと思う」と告げます。
その時よしきは必死にヒカルのことを引き止め、「もうお前のことを光だなんて思っとらん」と伝えました。
代わりだなんて思ってないから、帰らないでほしいってことだよね
ヒカルへの想いは確実に1巻より大きくなっており、恋愛感情かはわかりませんがよしきとヒカルの2人が特別な関係であることが伝わってきます。
【光が死んだ夏】BLなのか?ジャンルは何系か解説
「光が死んだ夏」がBLではないとしたら、結局はどのジャンルに当てはまるのでしょうか?
ここではジャンルの詳しい解説と、作者であるモクモクれんさんがジャンルについて言及している内容について紹介していきます。
「光が死んだ夏」のジャンルは”青春サスペンス×ホラー”
「光が死んだ夏」のジャンルはBLではなく、青春サスペンス×ホラーとなります。
友達にしては近い距離のよしきとヒカルを見ていると勘違いしそうになりますが、恋愛物語ではありません。
人ではない“ナニカ”であるヒカルと、ヒカルのそばにいることを決めたよしきの青春の要素と、集落全体に起こる不可解な事件に迫るサスペンス/ホラーの要素が掛け合わされた作品です。
ヒカルの正体に迫っていくところはまさにサスペンスだよね
集落で起きた事件の謎についても、これからどんどん真相が明らかになっていくと思う
“人外BL”としても見れなくはない
“人外BL”とは、人と人ではない何かの恋のことを言います。
よしきは人ですがヒカルは人間ではない“ナニカ”なので、ただの恋愛関係ではなく人外BLとして「光が死んだ夏」を読んでいる読者もいるようです。
ただのBLではないけれど、精神的BLとして定義している人など
見ている人の中でも様々な捉え方があるみたい
作者は「人それぞれ好きに受け取って」…
作者・モクモクれんさんは自身のXで「光が死んだ夏」のジャンルについてコメントしています。
作者自身もジャンルを決めて描いているわけではなく、あくまで読者の受け取り方に任せるとの旨を話していますね。
また、「今まで自分の中に蓄積されてきた好きなものをミックスして出来上がった作品」だともコメントしています。
まさにモクモクれんさんの集大成なんだね
【光が死んだ夏】キスは何巻?BLと言われる理由と要素まとめ
- 「光が死んだ夏」にキスシーンは存在しない
- BLと言われている理由はよしきとヒカルの距離が近く、たまに恋愛を匂わせる描写があるため
- 「光が死んだ夏」のジャンルは青春サスペンス×ホラー
「光が死んだ夏」ではキスシーンは存在しないですしBL作品ではないものの、1巻からヒカルとよしきの友達以上な距離感にドキドキする読者も多いのではないでしょうか。
よしきはヒカルのことを受け止め、一緒に生きていくことを決めました。
ここからお互いの気持ちにどう変化があり、集落の秘密やヒカルの正体が明らかになっていくのが楽しみです。
さらに「光が死んだ夏」はアニメ化が決定しました。
放送時期やキャストはまだ未発表なので、さらなる続報を楽しみに待ちましょう!