【天気の子】ひな死亡?その後どうなったか解説:親や弟&年齢を偽った理由は(天野陽菜)

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こちらの記事では、「天気の子」のヒロインである、陽菜(ひな)について紹介します。

祈ることで晴れ間をもたらす能力を持っており、物語の中盤以降は、陽菜が犠牲になるかどうかが世界を救う鍵になっていました。

陽菜が、劇中で死んだと思われていたことについて解説していくので、ぜひご覧ください。

この記事には映画結末のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

目次

【天気の子】ひな死亡?その後どうなったか解説

(C)2019「天気の子」製作委員会

陽菜は、「晴れ女」の能力を使って、帆高と凪と商売をしていましたが、「天気の巫女が、人柱になり世界の犠牲になる」という言い伝えの通り、陽菜の身体に異変が起こります。

やがて陽菜の身体は消えてしまい、積乱雲の中にある異空間へと運ばれてしまいました。

ところが、帆高が世界の犠牲を顧みずに陽菜を助けることで、晴れ間を取り戻した東京に再び大雨が降り続けていしまいます。

そして、2年半後に「晴れ女」の能力を失ってからも祈り続けていた陽菜と帆高が、再会を喜びお互いの明るい未来を確信する、というラストでした。

>「天気の子」あらすじと結末で何を伝えたかった?

【天気の子】ひなが死亡したと言われた理由

「天気の子」の陽菜が、劇中で死亡したと言われていた理由について解説していきます。

大きく3つのポイントに絞ってまとめていくので、参考にしてみてください。

①晴れを取り戻すために人柱になったから

「晴れ女」の能力を持つ陽菜は、「天気の巫女が、人柱になり世界の犠牲になる」という言い伝えの通り、人柱になって姿を消してしまいます。

すると、長らく雨が続いていた東京に晴天が取り戻されて、陽菜が世界のために犠牲になってしまったのだという印象が植え付けられます。

物語の展開からすると、言い伝えが間違いないものだと確信させられることから、陽菜が犠牲になって亡くなったと感じる人が多かったのでしょう。

陽菜自身が人柱になるかどうかを決められるかは作中ではっきり描かれませんが、避けようがない運命として受け入れているように見えました。

昨晩まで一緒にいた人の姿がなくなってしまうというショッキングな展開に、もう陽菜を見られないと思ってしまうのは仕方がないことです。

②身体が透けるなど兆候があったから

陽菜が、「晴れ女」としての能力を使えば使うほど、身体が透けてしまうという異変が起きていました。

言い伝えのこともあり、能力を使い続けると陽菜がいなくなるかもしれないという不安が煽られていきます。

結局不安は的中して、陽菜は帆高と凪と過ごしていたホテルから、いつの間にか姿を消したのでした。

身体が透明になるという現象が、陽菜がいなくなるまでのカウントダウンが始まったという印象を与えており、能力を使った代償から、亡くなったと感じる人がいたのだと思います。

③地上に戻った際に意識がなかったから

陽菜が帆高に救われて地上に戻ってから意識がなかったことも、亡くなってしまったという印象を与えていました。

警察に保護されている描写が少しだけありますが、2年半が経過して以降のシーンで、なかなか陽菜が出てこないため不安に思った人も多かったでしょう。

「晴れ女」として犠牲になってからどうなるのかが劇中であまり説明されないので、「陽菜はそもそもまだ生きているのか?」と疑問に思っても仕方ないことだと思います。

物語のヒロインが犠牲になった上に途中から登場しなくなるという展開は、観客の不安を煽らせました。

そもそも意識がなくなっていることを見ると、陽菜が亡くなったのかもしれないと捉えるのは、自然なことだと思います。

【天気の子】ひなは死亡していないが最後に能力を失った?

ラストシーンで帆高と陽菜は再会するため、亡くなっていないことは間違いありません。

東京に二年半もの間、雨が降り続けていることや陽菜が祈っても状況が変わらないことから、能力も失ったと捉えて問題ないと思います。

「天気の子」は、若者の勢い任せの行動によって、多くのものが犠牲になるという物語です。

しかし、若者が生きていく余裕がなくなり破れかぶれの行動に出るのは、大人が作った社会のせいなのだと訴えるようなメッセージ性もありました。

陽菜が、最後に能力を失っているのは、「若者が大人が作った社会の責任をとる必要はない」ということを伝えたかったのだと思います。

実際に、帆高の雇い主である須賀は、帆高に「お前のせいではない」と若者が感じている責任を庇うような発言をしていました。

【天気の子】ひなは帆高と再会してその後どうなった?

天気の子
(C)2019「天気の子」製作委員会

「天気の子」は、帆高と陽菜が再会した場面で本編が終わり、2人のその後は描かれていません

凪と陽菜は今も一緒に暮らしているのかという謎は残りますが、2人の再会をこれ以上ない多幸感によって描かれていました。

再会後の2人は、出会った当初のように一緒に暮らしていると思います。

帆高が大学生になり真っ当なアルバイトをすることによって、以前よりは生計が立てられるのではないでしょうか。

しかし、2人を取り巻く環境は以前より好転しているとは言いづらく、雨も降り続けています。

2人が一緒に暮らすことで改めて現状を重荷に感じて、別れてしまうという展開はあり得ると思いました。

ちなみに、新海誠監督は、「2人はいずれ別れると思う」と当時のインタビューで発言しています。

【天気の子】ひな(天野陽菜)の親はどうなった?家族は弟だけなのか

陽菜の人物像について明かされていませんが、特に家族のことは謎に包まれています。

こちらでは、陽菜の家庭背景について考察しました。

ひな(天野陽菜)の母親は病気で亡くなっている

「天気の子」の冒頭は、陽菜の母親が病床で寝たきりになっているところから始まります。

病名は明かされていませんが、かなり重い病状であることは間違いないでしょう。

母親の生死は明確に描かれませんが、手首に巻いていたブレスレットを、陽菜がチョーカーとして首に巻いていることから、形見として受け取ったと考えられます。

母親が亡くなりそうなところに鳥居が現れて陽菜が「晴れ女」の能力を手に入れたことから、母親も「晴れ女」だったのかもしれません。

「晴れ女」の能力が、母親の死後に陽菜へ引き継がれたのだと思います。

ひな(天野陽菜)の父親は登場していない

陽菜の父親は作中で全く登場せず、人物像も謎に包まれています。

一緒に暮らしていないことは明らかですが、離別か死別の可能性が考えられます。

離別だとしたら、母親の死後に陽菜と凪を引き取るという話になると思うので、恐らくは死別だったのでしょう。

2人の口から父親の思い出が語られるということもないため、かなり幼い頃に亡くなったのだと思いました。

ひな(天野陽菜)の家族は弟の凪だけ

母親の死と恐らく父親との死によって、陽菜の家族は弟の凪だけとなっています。

凪は小学生にして二股をかけるくらいにませている男の子で、バイトに励む陽菜のことを心配に思っており、家庭の境遇のせいか、どこか大人びた雰囲気のキャラクターです。

頭の回転も早く機転が利くため、帆高は思わず凪のことを「先輩」と呼んでいます。

凪は終盤で警察に保護されてしまい、物語の結末まで登場することがないため、今も陽菜と過ごしているかは分かりません

【天気の子】ひな(天野陽菜)は何歳?年齢を偽った理由は…

陽菜の本当の年齢は15歳ですが、帆高や周囲には18歳の大学生と偽っていました。

年齢を偽りマクドナルドでバイトをしており、なんとか凪との暮らしの生計を立てています。

年齢を偽っていた理由は明かされていませんが、母親が亡くなって以降、自分がしっかりしなければならないという自責の念から、年齢を偽り働いていたのだと思います。

母親の死後、近親者と過ごすか施設に入るという選択肢があったと思いますが、陽菜は家族の時間を邪魔されたくなかったのでしょう。

自分が多少無理をして働けば家族の平穏な時間を確保できると考えた結果、年齢を偽るという決断に至ったのかもしれません。

【天気の子】ひなは死亡せずその後、帆高と再会している

  • 「天気の子」で、陽菜は死亡していない
  • 陽菜は帆高と再会したときには能力を失っていた
  • 陽菜の家族は凪しかおらず、年齢を偽っていた

「天気の子」の陽菜というキャラクターについて考察をまとめました。

物語の主要人物ですが謎が多いキャラクターで、考えれば考えるほどミステリアスで魅力的な存在だと思います。

「天気の子」は、現在サブスクで鑑賞できるため、本編を鑑賞後に、陽菜について考えてみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

濱口竜介監督と対談することが夢です。映画やアニメを見始めて間もない頃に「寝ても覚めても」を映画館で観て人生が変わりました。それは、今まで鑑賞したどの映画とも似つかわしくない衝撃的な映画体験でした。以後、濱口監督の作品とご自身による作品の分析に毎度感心させられ、映画の得体の知れない深さに驚きます。濱口監督には遥か及びませんが、自分も映画やアニメの魅力を伝えられる存在になりたいです!

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