「ワンピース」の元王下七武海で革命軍の幹部でもあるバーソロミューくま。
初登場時から謎に包まれたキャラでしたが、本誌にて正体や壮絶な過去が明らかとなりました。
今回はバーソロミューくまの過去や正体、ボニーとの関係性についても詳しく解説していきます!
バーソロミューくまの過去は「ワンピース」の何話?
バーソロミューくまの過去話は、原作漫画108巻第1095話~109巻1102話までの8話構成で描かれていました。
その前にも断片的な描写はありましたが、過去としてハッキリと描かれたのは上記の話数となります。
アニメでは原作漫画のように明確に描かれておらず、まだ謎に包まれている段階です。
ボニーがベガパンク研究所でくまの記憶に入り込んだことで、幼少期の頃に虐げられている姿は放送されました。
それが上記でも記載のある1107話となり、それ以降のくまの過去についてはまだ放送されていません。
アニメも順調に物語が進んでいるため、今後明らかになっていくでしょう。
バーソロミューくまの過去に何があった?
バーソロミューくまは幼少期から現在まで、波乱万丈すぎる過去を送ってきました。
ソルベ王国に生まれたくまは特殊な種族である”バッカニア族”と政府にバレてしまい、両親と共に天竜人の奴隷になり、その時に両親を目の前で殺されています。
そこでニキュニキュの実を手に入れ、ゴットバレーで出会ったジニーとイワンコフと共にソルベ王国に帰国します。
牧師をしながら自由な生活を謳歌しますが、悪役非道な国王べコリに逆らった罪で投獄され、ドラゴン率いる革命軍に助けられ仲間になりました。
その後は革命軍として活躍しますが、ジニーが天竜人に攫われるという事件が発生。
ジニーの容姿を気に入った天竜人は、彼女を強制的に妻にしました。
2年後に子供を連れて帰ってきたジニーは”青玉鱗”という病気に犯され死亡し、くまは娘・ボニーを育てることを決意。
再度べコリ国王が悪行を犯したことでくまが新国王となり、母親と同じくボニーも発症した”青玉鱗”を治すため、ベガパンクと出会います。
しかし、ベガパンクと話した内容は政府に盗聴されており、くまはボニーを治療させる代わりに全ての要求を受け、兵器になる運命を受け入れました。
さらに七武海をしながらルフィへの手助け、そして海賊として大きくなる娘ボニーを陰ながら見守り、時は経ち兵器となる日がやってきます。
最終的に人造兵器となったくまは自我を失い、天竜人の無敵奴隷となったのです。
この時は最愛の娘・ボニーとの接触がNGだったんだよ。
バーソロミューくまの過去からわかる正体は?
前述でバーソロミューくまの過去について簡単に解説していきましたが、彼の正体とは?
それでは、くまの過去から現在までの正体や肩書を詳しく解説してきましょう!
ソルベ国の王子として生まれるが天竜人の奴隷に
ソルベ王国の王子として生まれたくまは、巨人族の血を引く特殊な種族・バッカニア族でした。
しかし、バッカニア族は世界に対して大罪を犯した一族として、奴隷階級となっていたのです。
両親は隠していたものの、くまのお産を手伝った病院に政府の手先がおり、正体がバレて親子で奴隷落ちに。
バッカニア族は身体が大きく力持ち、しかも絶滅危惧種で天竜人に人気がありました。
天竜人は何よりも希少性が高く特別なものを気に入るため、死刑ではなく奴隷落ちとなったのも無理はありません。
ジニーと出会い後に革命軍の戦士に
奴隷落ちしたくまは両親を失い、その後はゴッドバレーで行われた天竜人による人間狩りに駆り出されます。
そこでジニーとイワンコフと出会い、優勝賞品であったニキュニキュの実を食べたくまは一緒に島を脱出。
ソルベ王国に戻ってきたくまは実家の協会を継いで牧師になり、ジニーと共に生きていくことに。
くまは自分の能力を使って老人達の痛みを取り、町の人全員から愛される人になりました。
しかし、ソルベ王国の国王・ベコリの奴隷制度ができ、反発したくまとジニーは投獄されてしまいます。
その中で立ち上がったのが自勇軍(後の革命軍)で、イワンコフとの再会、そしてドラゴンを尊敬していたくまは革命軍の戦士となったのです。
王下七武海に加入>自我を失った人間兵器に
革命軍に入り功績を上げ続けていたくまですが、ある日ジニーが天竜人に攫われてしまいます。
戻ってきたジニーは青玉鱗という病で亡くなり、側にいた子供・ボニーはくまが育てていくことに。
しかし、そのボニーもジニーと同じ青玉鱗になってしまい、病を治すために五老星・サターン聖と取引をします。
その取引というのが、王下七武海の加盟、政府の人間兵器になること、最終的には思考や自我を捨てることでした。
くまは受け入れ、ベガパンクから自我を失った人間兵器に作り変えられたのです。
バーソロミューくまとボニーの関係は?
バーソロミューくまとボニーには血縁関係はありません。
というもの、ボニーはジニーが聖地マリージョアから連れて帰ってきた実の子供だからです。
ジニーは革命軍として奮闘する中で政府に無理やり連れ去られてしまい、天竜人の妻となっていました。
そのことからボニーは天竜人との間に作られた子供だと推測でき、くまとは何ら関係がありません。
しかし、大事な人・ジニーが命をかけて連れ帰ってきたボニーを育てる覚悟をしたくま。
愛情深く育てたくまと、無償の愛を受けて育ったボニーは、まるで本当の親子のような関係性になっていました。
くまとボニーは血は繋がっていなくても、お互いを想い合える良い親子という関係性です。
バーソロミューくまの過去がかわいそう…尊厳破壊と言われる理由
最後に、バーソロミューくまは「ワンピース」屈指の”かわいそう”なキャラクターで、人間の尊厳破壊とも言われる辛さに一部賛否もあるようです。
ここからは、バーソロミューくまの過去がかわいそう・尊厳破壊と言われる理由について解説していきます。
幼い頃に両親が殺害されたから
バーソロミューくまがソルベ王国に生まれてから奴隷落ちになるのは一瞬でした。
まだ幼いくまと両親は共に天竜人のいる聖地マリージョアへ行き、見世物にされ、ムチで痛めつけられる毎日。
奴隷になってからくまは両親と会う機会があまりなく、父親と再会した時には母親は死亡していました。
死亡した理由は不明でしたが、天竜人の逆鱗に触れ殺されたのでしょう。
さらに時が経ち、太陽の神ニカの話を楽しくしていた父親は「うるさいえ!」と言われ、くまの目の前で射殺されます。
目の前で父親を殺され、飛び散った血がくまの顔にベッタリとついたシーンは尊厳破壊としか言わざる終えません…。
愛するジニーが天竜人に攫われ死亡したから
一緒に奴隷から逃げ、それからは共に歩んできたくまとジニー。
いつしかお互いを想い合うようになっていましたが、くまはジニーからプロポーズされた時は返事を濁していました。
自分がバッカニア族の血を引く以上、ジニーが不幸になってしまうことを恐れていたのです。
その後も一緒に革命軍に入っても想い合っているのは同じですが進展はなく、ジニーは天竜人に攫われてしまいます。
ジニーは2年後に子供を連れて帰ってきますが、突然別れの挨拶をされその後病気で死亡。
くまは愛するジニーに想いを伝えられず終わったこと、助けられなかったこと、さまざまな後悔を抱えながら生きていくことになったのです。
娘・ボニーと離れ離れになったから
ジニーの形見でもあるボニーを育てていくことに決めたくまは、慣れない子育てでも愛情を持って接していました。
初めて「おとーさん」と呼ばれて号泣するほど愛は強く、子育てをしながら革命軍としての活動も続けていたくま。
しかし、愛しいボニーもジニーと同じ病気・青玉鱗という難病が発症し、治すために政府の言いなりになります。
無事にボニーは完治しますが、その後は離れ離れに。
その際、ボニーと会った場合は娘を奴隷落ちにするという政府からの脅迫の上、苦渋の決断でした。
本当の娘のように愛していたからこそ、会えなくなるのは精神的苦痛が伴ったことでしょう。
最悪の世代となったボニーが、自分に会いたがって航海しているのを見るのも辛かったはずです。
ボニーを守るために自我と人間としての尊厳を差し出したから
ボニーを治すために政府に自らを売ったくまは、兵器として作り変えられることを了承。
すべては犯罪者の娘となってしまったボニーを守るためでした。
自我も思考も失われることで、くまとしての人格は必然的になくなることになります。
人間の尊厳を失う直前のくまは、それでも娘や他人を想いながら…優しい彼は心無い兵器となってしまったのでした。
くまが送ってきた人生のほとんどは、人としての尊厳を破壊されていたとしか言いようがありません。
バーソロミューくまの過去は「ワンピース」屈指の泣ける展開!
- バーソロミューくまの過去話はすでに原作で公開されているが、アニメはまだこれから。
- 奴隷階級でもあるバッカニア族の血を引くくまは、かつて奴隷だった。
- くまとボニーには血縁はないが、本当の親子のような関係。
今回は原作漫画ですでに公開されているバーソロミューくまの過去について解説してきました。
壮絶すぎる過去編に、誰もが胸の苦しみを覚え涙したことでしょう。
あまりにも辛い過去に目を背けたくなる人も多いかと思いますが、佳境を迎えた物語では必要不可欠な回となっています。
アニメではまだ公開されていない話ですが、近々放送されるはず。
怒涛の展開が続く「ワンピース」では、くまやボニーはどうなってしまうのか、原作漫画はもちろんのことアニメにも期待が高まる一方です。