2024年11月14日に完結した大人気漫画【推しの子】。
最終話の第166話ではアクアの死を乗り越えた人々が悲しみから立ち上がり、ルビーはアイドルへの道を邁進するという前向きな結末を迎えました。
しかし【推しの子】の最終話には「ひどい」「悲しすぎる」「伏線が全然回収されていない」など、ネガティブな評価が目立っています。
そこでこの記事では【推しの子】最終話がひどいと言われる理由や、未回収の伏線について調べてみました。
【推しの子】最終話がひどい?166話はどんな話だった?
【推しの子】最終話では、アクアの死を乗り越えて立ちあがろうとする各キャラクターたちの姿が描かれています。
アクアの双子の妹であるルビーも立ち上がり、両目には白色の星が宿っていました。
ルビーはMEMちょと共にB小町の活動を再開させ、オーディションで集めた新メンバーと共に東京ドーム公演を成功させています。
最後はまるでアイが宿ったようにキラキラの笑顔を見せるルビーは、アイドルの仕事を邁進。
アイとアクアが自分を守り、与えてくれた未来に向けて進み出すのでした。
>【推しの子】最終回はいつ何話で完結?最後はどうなったか解説
【推しの子】最終話がひどい?炎上・酷評された理由7つ
まずは、【推しの子】最終話がひどいと言われた理由について、SNSの意見をベースに調査してまとめてみました。
- アクアが死亡したままで最終話を迎えたから
- 最終話でルビーがキャラ変しすぎ?
- B小町に新メンバー増えすぎ!?
- 誰も幸せになっていないバッドエンド
- 単行本での加筆+有馬かなと黒川あかねの別小説の発売
- 未回収の伏線が多すぎる
- 復讐もの・ミステリーとして成立していない
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
①アクアが死亡したままで最終話を迎えたから
【推しの子】最終話が「ひどい」と言われた1番の理由は、アクアが死亡したまま最終回を迎えたからです。
全ての元凶であり事件の真犯人であるカミキヒカルと対峙し、共に崖から転落したままアクアは帰らぬ人に。
165話で描かれたアクアの葬儀にショックを受けた人も多いのではないでしょうか?
アクアとルビーそれぞれの人生を歩むハッピーエンドが見たかった人も多いはず。
また、アクアが再び転生するのでは?とも予想・考察されていました。
アクアが死亡したことで守られた秘密もありますが、純粋にハッピーエンドを見たかった読者も多かったのではと考えます。
アクアはルビーを守るために命と引き換えに世間を騙す(=嘘を吐く)事ができましたが、救いがなさすぎる結末はいち読者としてショックを受けました。
②最終話でルビーがキャラ変しすぎ?
最終話でルビーのキャラクターが変わりすぎたことに、疑問の声が上がっています。
ルビーはアイのアイドル活動を顧みて「ママとは同じにならない」と言っていましたが、結局最後はアイが乗り移ったように嘘を重ねるアイドルという職業を「楽しい」と言っています。
嘘に嘘を重ねて どんなに辛いことがあってもステージの上で楽しそうに笑わなきゃいけないお仕事
だけど、どうしようもないほど楽しいお仕事
引用元:【推しの子】第166話
最終話の上記のルビーのセリフは、アイが【推しの子】1巻第1話で言っていたセリフと同じです。
その後に描かれたルビーの笑顔はアイを彷彿させるもので、突然のキャラ変に驚いた人も多かったのだと思います。
純粋にアイドルを目指していたはずのルビーが嘘つきアイドルになってしまった…と悲しむ人も。芸能界の波に呑まれて学ぶこともあったのでは?仕事を楽しむことは良いことだと思いますが、突然の心境の変化にドキッとしました。
③B小町に新メンバー増えすぎ!?
東京ドーム公演を無事に成功させたB小町。
しかし、知らないメンバーがたくさん増えていることに対して違和感の声がありました。
【推しの子】最終話ではルビーとMEMちょはB小町を活動再開させ、オーディションで新メンバーを募る様子が描かれています。
アクアの死後からは黒川あかねのモノローグベースで物語が進むため、B小町の東京ドーム公演までにどのくらいの時間があったのかは不明。
しかしモブキャラのような新メンバーがいきなり東京ドームに立っていることや、元メンバーである有馬かなへのリスペクトが無さすぎるなど、不満の声が上がりました。
④誰も幸せになっていないバッドエンド
【推しの子】最終話で誰も幸せになっているキャラクターがいないことについても、違和感の声がありました。
まず、アクアが死亡したまま生き返らなかったということでバッドエンドは9割確定です。
アクアは死亡、有馬かなや黒川あかねはアクアのことを引きずりながら生きるでしょう。
アクアと異母兄弟の姫川大輝についても、最終話では神妙な表情で両親の墓前を訪れていました。
前述した通りルビーのキャラ変にも不穏な空気を感じるため、まだ何か残っているのでは?とも勘繰ってしまいます。
⑤単行本での加筆+有馬かなと黒川あかねの別小説の発売
【推しの子】16巻(最終巻)には、本編に加えて24ページの書き下ろしがあります。
つまりは、単行本を買わないと本当のエンディングに辿り着けない可能性があるということ。
また、有馬かなと黒川あかねの過去と未来については小説が発売されるということで、雑誌とは別の媒体で物語を補完する必要があります。
最近はこの手法が流行っていますが、「できれば雑誌で描き切って欲しかった」というのが読者の本音でしょう。
⑥未回収の伏線が多すぎる
未回収の伏線が多すぎることも、【推しの子】最終話が酷評される理由の1つです。
伏線については後ほど別の項目で解説しますが、例えばツクヨミの存在はなんだったのか?【推しの子】タイトルの【】の意味や、目に星が出る理由などです。
謎があると匂わせておいて最後まで回収されていない伏線が多いすぎるので、モヤモヤしている読者は多いはず…。
アニコミACEでも考察はしてきましたが、「一体何だったんだ?」と思うことがたくさん…。風呂敷を広げすぎて回収できていないのが読者の不満の原因と考えます。
⑦復讐もの・ミステリーとして成立していない
推しの子供に転生するという度肝を抜く設定と芸能界の裏側をリアルに描く【推しの子】は、誰もが注目する斬新な作品でした。
さらに、その中で母親を殺した犯人探しをしていくというミステリアスな展開と復讐劇にワクワクしたものです。
しかし最終話でのまとめ方が急ぎ足だったため、復讐ものとミステリーの両方で中途半端な印象に。
謎が多く残されたまま終わってしまったので、ミステリーとしては成立していないのではない気もしますね。
【推しの子】最終話が打ち切りエンドみたいでひどい
バッドエンドかつ中途半端に終わってしまったことに対して、残念に思う読者は多かったはず。
展開的にはまだまだ続いてもよかったはずですが、なぜこのタイミングで最終話を迎えたのでしょうか?
ここでは【推しの子】は打ち切りエンドだったのか?なぜそう言われてしまったのかについて解説します。
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
ルビーが扉を開けて出かけていくという演出
最終話のラストページには、ルビーが「行ってきます」といって玄関ドアを開けて出かける様子が描かれていました。
その演出が、打ち切り漫画にありがちな最終ページと言われています。
また、アクアの死後はほとんど黒川あかねのモノローグで描かれていたことにも駆け足感を感じます。
単行本での書き下ろしがあるにしても、【推しの子】最終話にはまとめ方の薄さが出ており、無理矢理感があるという反応があったため打ち切りと噂されました。
赤坂アカ先生の新連載がすぐに発表されたから
【推しの子】連載終了直後に赤坂アカ先生の新作が報じられたことも打ち切りエンドだと言われた理由の1つです。
そのため、新連載のために【推しの子】を終わらせたのでは?という反応が続出しました。
【推しの子】と同時期に連載され、赤坂アカ先生が原作を務めていた「恋愛代行」も4巻で完結。
終わり方を見ると打ち切りだったと言われています。
そのため、「同時連載を拒みたいのでは?」「新連載より物語の畳み方を覚えてほしい」と厳しい声があることも事実です。
赤坂アカ先生の前作「かぐや様」と比較すると短い
赤坂アカ先生の前作「かぐや様は告らせたい」は全28巻で完結しています。
【推しの子】は全16巻で完結するので、約半分の内容になります。
【推しの子】は世間的に反響も大きい作品なので、もう少し深く描いてもよかったのでは?と感じます。
反響がある作品なのに単行本の巻数が少ないところに、打ち切りっぽさを感じる人もいました。
実写映画やドラマに合わせて終わらせた?
原作漫画が最終回を迎えた【推しの子】ですが、2024年11月28日からはAmazonプライムで実写ドラマの配信が始まります。
そのため、ドラマの配信に合わせて漫画を終わらせたのでは?という声も上がりました。
【推しの子】は実写ドラマ配信のあと、すぐに実写映画の公開が決まっています。
映画で最終話まで描かれる可能性があるとしたら、そのために原作漫画を終わらせる必要があったのかもしれません。
最終話まで描かれていない漫画を実写化する場合、疑問が多く残ったり結果的に実写化失敗…と言われるケースが多くあります。内容が決まっていたほうが観客が納得しやすい作品ができる可能性が高いです。
【推しの子】最終話で伏線回収がなくてひどい
ここからはいよいよ、【推しの子】最終話で回収されなかった伏線について解説していきます。
回収されていない伏線に対してい「ひどい」という声が上がっていることは事実です。
- 【推しの子】タイトルの【】の意味
- 両目の星の意味
- ツクヨミの存在は何だった?
- ルビー宛のDVDの内容は
- 映画「15年の嘘」の内容
- 片寄ゆらの死の理由
- カミキヒカルの遺体の行方
- 「あんたの推しの子になってやる」
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
①【推しの子】タイトルの【】の意味
【推しの子】はタイトルの【】(括弧)にも意味があるのでは?と考察されていましたが謎は解けていません。
SNSでは一部【推しの子】=推(すい)し(死)の子=アクアが水死するという考察がありましたが、果たして本当か!?
赤坂アカ先生による解説・言及がないので上記の説が真実かは不明です。
②両目の星の意味
【推しの子】はアイやルビー、アクアの目に登場する「星」についての謎が考察されてきました。
最初は星野家に関係ある人物の遺伝か?と言われてたものの、物語が進むにつれ、黒川あかねや片寄ゆらなど星野家に関係のない人物まで目に星が宿るように。
そのため目に星がある人物は転生者なのでは?とも考察されてきましたが、転生者は結局ルビーとアクアに転生したさりなとゴローだけ。
明確な理由は明かされていませんが、目の星=スター性や才能を表すという解釈が一番妥当と考えます。
③ツクヨミの存在は何だった?
【推しの子】本編でルビーやアクアを導く存在となった謎の少女・ツクヨミ。
その正体はさりなとゴローが昔助けた罠にかかったカラスと判明していますが、存在自体は謎。
ツクヨミ自身がカラスだったことを考えると彼女は神の使いであり、ゴローとさりなを転生させた人物?存在については触れられていません。
また、ゴローとさりなが転生した理由についても不明のままです。
④ルビー宛のDVDの内容は
アイは生前、五反田監督にアクアとルビーに宛てたDVDを残していました。
DVDは両方ともアクアに手渡されており、アクア宛のDVDはカミキヒカルにアイの本心を伝えるために使われました。
しかしルビー宛のDVDの行方はわからないまま…?というかルビーはDVDの存在を知らないのではないでしょうか?
アクアが処分したか、もしかすると後に五反田監督からルビーに渡された可能性があるかもしれません。
最終話でルビーの性格が急に変わった理由は、もしかしたらDVDが関係していたり…?という考察も無駄なのかも?
⑤映画「15年の嘘」の内容
アクアの遺作となった映画「15年の嘘」の内容も不明です。
映画は公開年の観客動員数6位を記録する大ヒットで、五反田監督も日本アカデミー賞の最優秀賞を受賞したことが最終話で明らかになっています。
しかし肝心の映画の内容は読者に明かされておらず、カミキヒカルがどうやって断罪されたのか、映画の内容は納得いくものだったのかが不明。
復讐劇としてスッキリしない結末になっています。
⑥片寄ゆらの死の理由
女優・片寄ゆら死亡の理由についても疑問が残ります。
片寄ゆらは趣味の登山の最中に、カミキヒカルに崖から突き落とされて恐らく転落死。
物語にそこまで深く関わりがない人物だったため、何のために殺されたのか?と疑問に思う人がいるようです。
カミキヒカルの存在と、殺される人物と目の星の関係性を描きたかったのだと思いますが、それだけの理由だと少しかわいそうな気がします…。
片寄ゆらの死亡は物語の中盤で、まだまだ目の星に関して何か深掘りする予定があったのかもしれませんが、最終的には有耶無耶にされて終わってしまった感が否めません。
⑦カミキヒカルの遺体の行方
カミキヒカルの遺体が発見されていないことにも疑問が残ります。
あかねのモノローグによるとアクアの遺体は現場から20キロ離れた海岸で漁師によって発見されたとのこと。
カミキヒカルは水中に引き込まれ沈んでいく描写があったため、そのまま海中で死亡したと考えられます。
しかしアクアのように遺体が上がっていないことを考えると、「まだどこかで生きているのではないか?」とあまり良くないことを考えてしまいます。
カミキヒカルは死亡したと考えて良いと思いますが、はっきりとした結論がないことが、読者を不安にさせています。
調べてみたところ、水難事故で亡くなった遺体は浮くも沈むも正しいとのこと。溺死体の場合、肺に空気が入っていない状態なのでまず沈む。その後に溜まった腐敗ガスによって遺体が浮上して発見されるケースがあるとのことです。また、水深や季節によって遺体が浮上するタイミングが違ったり、浮上しないことがあるということです。要約していますが勉強になりました。
⑧「あんたの推しの子になってやる」
読者が1番回収して欲しかった伏線は、有馬かなの「あんたの推しの子になってやる!」ではないでしょうか…。
アクアとルビーがアイの【推しの子】に転生するという意味以外で登場した「推しの子」というフレーズに、「すごい!」「タイトルには複数の意味があるのでは?」と期待が高まりました。
実際にアクアと有馬かなのやりとりを楽しみにしていた人も多かったのですが、アクアは死亡し、有馬かなは自分の気持ちを伝えることができないまま最終話を迎えました…。
最後の最後にアクアの遺体にビンタをしたことでプチ炎上した有馬かな…。
読者の中にファンも多く人気キャラなのに”負けヒロイン感”がひどいと、有馬かなの扱いに疑問を抱く人も続出しています。
有馬かなについては小説が別途発売されるということですが、その内容も気になりますね。
【推しの子】最終話がひどいのはバッドエンド&未回収の伏線が多いから
- 【推しの子】最終話がひどいと言われる理由はバッドエンドだから
- 【推しの子】最終話がひどいと言われる理由は期待していた伏線回収がされていないから
- 最終話までの駆け足感があり、中途半端な結末になってしまい残念
【推しの子】の最終話がひどいと言われる理由の多くは、アクア死亡というバッドエンドになったことと、期待していたことが全部回収されず有耶無耶にされしまったことだと考えます。
最終巻では24ページの書き下ろしがあるとのことですが、雑誌連載時の最終話への駆け足感も感じたことは事実。
内容的には前向きな終わり方ですが、読者たちはどこか置いてきぼりにされた感じは否めず…なので、単行本やスピンオフの小説で納得できる解説・結果があると良いなと思っています。
また、内容に関しては実際にご自分で読んで確かめてみることをおすすめします。
原作漫画は終了したものの、実写ドラマ&映画、アニメ第3期と決まっているので、前向きな気持ちで【推しの子】を引き続き追い続けることにしましょう。
もしかしたら「進撃の巨人」のようにアニメ最終回で上手くまとめられる…なんて期待はしない方が良い?かも?
★【推しの子】アニメに関する情報はこちら