「ゴールデンカムイ」は日露戦争後の北海道を舞台にした漫画で、アニメや実写映画が話題になる程人気の高い作品です。
作中には金塊を狙う一大勢力・第七師団があり、強くて個性的な兵士が所属していることから多くのファンに愛されています。
そんな第七師団の中でも、特にインパクトのある姿と戦い方で人気となっているのが二階堂浩平(にかいどうこうへい)です。
二階堂は作中で最も不運な目に遭い、かわいそうなキャラと呼ばれています。
本記事では、二階堂に起こったかわいそうな出来事や壮絶な死亡シーンについて紹介していきます。
- 原作漫画を読んでいなくて絶対にネタバレしたくない方
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【ゴールデンカムイ】二階堂が死亡するまでの経緯
第七師団の一兵卒として鶴見中尉の指揮下で常に戦いの第一線で活躍してきた二階堂。
手足の一部を失ったりモルヒネを摂取しなければいけない程の重傷を何度も負いながら、執念で最終決戦まで生き延びてきました。
しかし、弟の洋平(ようへい)を殺した因縁の相手・杉元佐一(すぎもとさいち)との一騎打ちで二階堂は死亡します。
まずは、五稜郭で二階堂が死亡するまでの経緯について紹介していきます。
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鶴見中尉の命令で土方一派と戦う為に五稜郭に突撃
協力関係にある杉元一行と土方一派は刺青人皮の暗号を解読し、函館の五稜郭で土地の権利書と金塊の残りを発見します。
同じ頃、第七師団の師団長・鶴見中尉も刺青人皮の暗号を解いて五稜郭へ向かっていました。
杉元達がアイヌの宝を手に入れたことを知った鶴見中尉は、第七師団の兵士全員に五稜郭への総攻撃を命令。
鶴見中尉の指示に忠実な二階堂も、他の兵士達と共に五稜郭へ突撃します。
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右脚を切り落とされた恨みから土方歳三に向かって手榴弾を投下
五稜郭の南口から突撃を開始した二階堂は、鶴見中尉率いる本隊と合流して土方一派を捜索していました。
すると、遠方に土方歳三(ひじかたとしぞう)を発見。
二階堂は以前に右足の膝から下を土方に切り落とされたことがあった為、土方に強い恨みを持っていました。
奇襲の意味を込めて二階堂は土方達に向けて手榴弾を投下し、激しい銃撃戦を行います。
しかし、土方達の猛攻に耐えられなくなった二階堂は、土方のことを諦めて因縁の相手・杉元を探しにその場から退却しました。
土方には右足を斬られた恨みがあるけど、二階堂にとっては弟を殺した杉元の方が恨みが強かったんだね。
因縁の相手・杉元佐一と一騎打ちを始める
土方達との戦いを避けて移動した二階堂は、そこで弟の仇である杉元を発見します。
他の兵士と戦っていた杉元の横から顔に蹴りを入れ、右の義足に仕込んでいた散弾銃を発射して奇襲に成功。
杉元は口元に銃弾を浴びる重傷を負いながらも、二階堂の襲撃に応戦します。
義足の仕込み銃がここに来て大活躍!
ギャグだと思われていた義手の仕込み箸が、杉元の喉元も攻撃する武器になったのは予想外でしたね。
最後は体が縦に真っ二つになり死亡
激しい接近戦を繰り広げる二階堂と杉元。
洋平の仇を討つ為、二階堂は杉元に銃剣で刺されても怯まず喰らいついていきます。
そして、腹部に銃剣が刺さったままズボンに隠し持っていた手榴弾の安全装置を外し、杉元を道連れに自爆を決行しました。
しかし、杉元は咄嗟に二階堂を1人用の塹壕の中に突き落とします。
次の瞬間、手榴弾が爆発。
爆発の衝撃で腹部に刺さっていた銃剣が跳ね上がり、二階堂の体は縦に真っ二つとなって死亡してしまいました。
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【ゴールデンカムイ】二階堂の死亡・最後がかわいそうと言われる理由
多くのキャラが金塊を手に入れることを目的としている中、二階堂の目的は杉元を殺害して洋平の仇をとることでした。
復讐の為だけに生きて不遇な死を遂げた二階堂に対して、読者からは「あまりにも報われない最後」「二階堂の死亡シーンは本当にかわいそう」との声が挙がっています。
ここからは、二階堂の死亡シーンがかわいそうと言われる理由について解説します。
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杉元に勝利できず恨みを果たすことはなかった
二階堂は双子の弟である洋平を杉元に殺されて以来、ずっと恨みを募らせていました。
そして、杉元を殺してその死体に自分の顔の皮を縫い付け、洋平に見立てて一緒に暮らそうと考えていたのです。
最終決戦で遂に二階堂と杉元の因縁対決が行われますが、戦いを制したのは杉元でした。
杉元を殺すという目的を果たせないまま、二階堂は死亡してしまうのです。
死に方も悲惨だった為、多くのファンが「読んでいて辛かった」と感じていたようです。
真っ二つになった自分の半身を洋平だと思い込んだまま死亡した
腹部に銃剣が突き刺さったまま自爆を決行した二階堂は、小さな塹壕に押し込められて爆死します。
爆発の衝撃で、銃剣が跳ね上がって二階堂は縦に真っ二つとなると、爆風で偶然にも半身が向かい合う形になりました。
この時、自分の半身を死に分れた洋平だと思い込んで再会を喜びます。
杉元を殺すという目的も果たせず、死に方も悲惨な二階堂でしたが、本人は幸福感に包まれて死亡したのでした。
単行本加筆に繋がれたままの腕が描かれていた
295話の最後は、杉元の後ろで二階堂の体が爆発により四散するという衝撃的なシーンとなっています。
ヤングジャンプ掲載版では爆散した二階堂の体の一部が少し描かれている程度でしたが、コミックス版ではしっかりと握手した両腕が加筆されていました。
繋がれた腕が加筆されたことで、二階堂が洋平のことを本当に大事にしていたってことが伝わる演出だね。
【ゴールデンカムイ】二階堂のキャラ情報:かわいそうな出来事を振り返り
名前 | 二階堂浩平(洋平) |
---|---|
出身地 | 静岡県 |
誕生日 | 11月19日 |
好きなもの | みかん |
嫌いなもの | 月寒あんぱん |
※引用元:ゴールデンカムイ公式ファンブック
物語の序盤では冷酷で怖い印象があった二階堂。
さらに同じ顔と声で性格や考え方も全く一緒という双子の弟・洋平と同時に登場したことで不気味なキャラとして活躍していました。
しかし、洋平が杉元に殺されてからは情緒不安定となり、狂気染みた言動や無茶な戦い方を繰り返して悲惨な目に遭うようになります。
モルヒネの過剰摂取により思考や口調が作中で最も変わったキャラであり、シュールなギャグシーンで登場することが多くなります。
双子の弟・洋平が杉元に殺される
第七師団は、杉元を拷問にかけて刺青人皮を手に入れようとします。
この時、杉元に襲いかかったのが二階堂兄弟でした。
必要以上に暴力を振るう2人に対して杉元は応戦し、洋平を殺害してしまいます。
弟の洋平を殺された恨みと悲しみは、以降二階堂が戦い続ける原動力となっていきます。
実写映画版では、馬そりで逃げる杉元を二階堂が追いかけ戦うというオリジナルシーンも追加されました。
映画で二階堂を演じた柳俊太郎さんのアクションシーンにも注目!
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戦いの度に体が欠損していく
杉元を殺す為だけに行動する二階堂は、戦いの度に体の一部を失う重傷を負っていくというかわいそうな展開になっていきます。
第七師団を離団した谷垣を尾形と共に追っている時には、ヒグマに襲われて左耳と頭皮を削ぎ落されます。
その後鶴見中尉から拷問を受けて右耳も失い、江渡貝特製の人皮で作られたヘッドギアを身に付けるようになりました。
土方との戦いでは右足の膝から下を切り落とされ、網走監獄で杉元と再戦した時には右手を吹き飛ばされるという重傷を負います。
戦う度に悲惨な姿となっていく二階堂…かわいそうすぎる。
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モルヒネ中毒により幼児退行化
右足を失って治療していた際、二階堂は鎮痛剤として医師からモルヒネを投与されました。
治療用の薬ではありますが、麻薬の一種であるモルヒネを摂取したことで、二階堂はモルヒネを盗んで自ら投与するというモルヒネ中毒となってしまいます。
その結果、言動が幼くなる幼児退行が進行し、以前のような冷酷な雰囲気から想像もできない程明るい口調となりました。
アニメ版では、低かった声もモルヒネ中毒後は高くハキハキとした声に変化しています。
特殊な義足と義手をギャグのネタに使われる
戦いで右足と右手を失う二階堂ですが、武器開発のスペシャリスト・有坂中将特製の義足と義手を手に入れることになります。
どちらも二階堂の戦闘能力を上げる為の伏線で実際の戦いでは非常に役に立つのですが、贈られるシーンはシュールなギャグ満載です。
また、30巻の購入特典として配布された書下ろしポスターのイラストでは、右手の義手を牛山に引っこ抜かれるというかわいそうな展開になっています。
義足には接近戦で使える仕込み銃、義手には中指に箸が収納できる箸入れが搭載されています。
義足や義手を贈られるシーンは作中でも人気の迷シーン!
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【ゴールデンカムイ】二階堂の声優は杉田智和さん
名前 | 杉田智和(すぎたともかず) |
---|---|
生年月日 | 1980年10月11日 |
血液型 | B型 |
所属事務所 | 株式会社AGRS |
アニメ版で二階堂役を演じている杉田智和さんは、独特の渋かっこいい声が特徴で男女ともに人気が高い男性声優です。
高校生の頃に声優に興味を持ち、オーディションで合格するとそのまま養成所してすぐにアニメ声優としてデビューしました。
元々アニメやゲームが好きで、豊富な知識を活かしてYouTubeチャンネルを開設したり、自ら声優事務所を立ち上げて代表取締役になるなど多方面で活動しています。
作品の登場人物やゲーム自体の制作に携わるなど、声優以外にもマルチに活躍しています。
杉田智和さんの主な出演作品
- 涼宮ハルヒの憂鬱:キョン
- 銀魂:坂田銀時
- 鬼滅の刃:悲鳴嶼行冥
- 進撃の巨人:マルロ・フロイデンベルク
- ちいかわ:ポシェットの鎧さん
杉田智和さんは、明るい青年役から落ち着いた中年役まで演技の幅が広いことから、多くのアニメやゲームで活躍しています。
演じるキャラは主に主人公や物語の主要人物であることが多く、1つの作品で何役も兼任することが多いです。
「ゴールデンカムイ」では、物語の進行とともに口調や雰囲気が変化していく難しい役どころの二階堂を見事に演じています。
【ゴールデンカムイ】二階堂の実写俳優は柳俊太郎さん
名前 | 柳俊太郎(やなぎしゅんたろう) |
---|---|
生年月日 | 1991年5月16日 |
血液型 | A型 |
所属事務所 | スターダストプロモーション |
モデルとして18歳で芸能界入りをはたした柳俊太郎さんは、細身で爽やかな顔立ちをした俳優です。
男性向けのファッション雑誌「MEN’S NON-NO」で専属モデルとして活躍していましたが、演技に興味を持ったことから俳優へと転身しました。
幼い頃からサッカーや水泳などが得意で、スポーツ万能な俳優として人気です。
柳俊太郎さんの主な出演作品
- 仮面ティーチャー:リョータ
- ストレイヤーズ・クロニクル:ヒデ
- 東京喰種トーキョーグール:四方蓮示
- 弱虫ペダル:巻島裕介
- アトムの童:緒方公哉
柳俊太郎さんの演じる役は、作中の主要人物でどこかミステリアスな印象の役が多いです。
また、サイコパスな一面を持った青年役を演じることもあり、女性を中心に人気があります。
「ゴールデンカムイ」では、双子である二階堂兄弟を1人2役で演じ、狂気的な雰囲気を全面に出した演技で話題になりました。
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【ゴールデンカムイ】二階堂が死亡!かわいそうと言われる理由:まとめ
- 杉元を殺すという目的を果たせないまま体が縦に真っ二つになり死亡
- 戦う度に体の一部が欠損していく作中1かわいそうなキャラ
- モルヒネ中毒となり幼児退行するも、戦闘力は杉元と同レベルの強さを誇る
二階堂は、最後まで金塊の有無よりも杉元への復讐心だけで戦い続ける強い兵士でした。
戦いの度に体も心もボロボロになっていく様子に、読者の多くはかわいそうと思いながらも応援していました。
杉元との因縁の対決で目的は果たすことはできませんでしたが、最後に死に別れの弟・洋平と再会できたシーンは感動間違いなしです。
二階堂の活躍シーンを原作漫画、アニメ、映画の全てで是非堪能して下さい。
アニメ最終章でも、二階堂の死亡シーンが丁寧に描かれると嬉しいですね。
実写映画版でも二階堂がどう活躍していくか楽しみ!
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