2023年10月からは待望のアニメ2期も放送される「スパイファミリー」。
すでに話題の「スパイファミリー」ですが、今期から見始める方もいるのではないでしょうか?
この記事では、「スパイファミリー」のモデルになった国や時代設定はいつか、物語に登場する組織にモデルはあるか、その背景について調べてみました。
「スパイファミリー」の国のモデルは東西ドイツが1番近いと言われていますが…!?
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【スパイファミリー】国は東西ドイツがモデル?
ではまず最初に、「スパイファミリー」の国は東西ドイツがモデルなのか?について迫っていきます。
「スパイファミリー」に登場する国は東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)。
まず結論ですが、「スパイファミリー」の国のモデルが東西ドイツであるとはっきり明言されていません。
また、モデルが東西ドイツだけという見方もできないようです。
結論:一番近いのは東西ドイツ
明言されていませんが、結論「スパイファミリー」のモデルになった国は東西ドイツが一番近いと言って間違い無いでしょう。
まず、歴史をよく知っている方なら”東西に分断されている”という設定を見た時点で第二次世界大戦後のドイツを連想するでしょう。
第二次世界大戦後、有名なベルリンの壁を東西の境目にしてドイツは戦勝国のアメリカ率いる連合国と、ソ連(現ロシア)側の東ドイツに分断されていました。
東西ドイツは資本主義と共産主義という違う経済体制を敷いていたため、大きな経済格差が。
その後は1989年11月9日のベルリンの壁崩壊をきっかけに東西再統一へと進み、1990年10月3日に東ドイツの州が西ドイツに編入する形で再統一を遂げました。
東西で違う政治体制という点で「スパイファミリー」にも共通しているわね。
「スパイファミリー」の東国と西国は統一するのか、ロイドは両国を統一・平和へ導くことができるのでしょうか?
イギリスや他ヨーロッパ諸国の要素も入っている
「スパイファミリー」の国のモデルは東西ドイツだけではなく、他ヨーロッパ諸国、特にイギリスの要素も含んでいることがわかります。
アーニャが通うイーデン校はイギリスの名門寄宿学校・イートン校がモデルといわれています。
また、アーニャが好きなアニメ「スパイ・ウォーズ」に登場するヒーロー・ボンドマンはそのまま「007」のジェームズ・ボンドがモデルになっている考えて良いでしょう。
物語をわかりやすく進めるために、ヨーロッパ各国の様々な要素を組み込んでいることがわかります。
アーニャが通う名門・イーデン校についてはこちらで詳しく紹介してます!
★アーニャが通う名門・イーデン校の秘密!
【スパイファミリー】国は東西ドイツがモデルだと言われる理由
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①ノイシュバンシュタイン城にそっくりなお城が登場する
アーニャがイーデン校の入学試験の合格祝いにお願いしたのは「おしろでたすけられごっこ」でした。
その時に1日貸し切ったのが”ミュンク地方にある古城(ニューストン城)。
そのデザインやお城周りの景色がドイツにあるノイシュバンシュタイン城にそっくりなのです。
そう言われると確かによく似てるね!
②ヨルが作った料理がドイツ南部の郷土料理に似ている
料理の腕前が殺人級のヨルがロイドとアーニャのために猛練習して作り奇跡的に美味しかった南部シチュー。
【玉ねぎ・ジャガイモ・にんにく・パプリカパウダー・塩こしょう】というシンプルな材料で作るこの料理はハンガリーの”グヤーシャ”という料理に似ています。
ヨルのレシピでは最後に”サワークリームと目玉焼き”をトッピングしていましたが、それはドイツ南部やオーストリアのものだそうです。
ドイツ南部のレシピだったんだね!
③使われている通貨が”ダルク”と”ペント”
もう1つ、「スパイファミリー」の作中で使用されているオスタニアの通貨が「ダルク」と「ペント」。
これはユーロで統一される前のドイツの通貨が”マルク”と”ペニヒ”と名称がとても似ています。
ちなみに100ペント=1ダルクで、1ダルクは今の日本円で320円くらいということ。
このことから、やはり「スパイファミリー」の国のモデルは、東西冷戦下のドイツである可能性が高いです。
④ドノバン・デズモンドがヒトラーに似ている
「スパイファミリー」の国のモデルが東西ドイツといわれる理由は、ズバリ今作の悪役であるドノバン・デズモンドがヒトラーに似ているということ。
ヒトラーをモデルにしたという明確な事実はありませんが、ドノバンの風貌を見れば、多少なりともモデルとなっていることは一目瞭然でしょう。
ヒトラーは東西ドイツ時代の人物ではありませんが、第二次世界大戦下にはその圧倒的なカリスマ性で当時のドイツ国民を熱狂させてきました。
「スパイファミリー」のドノバン・デズモンドはヒトラーのような激情型のキャラクターではなさそうですが、腹の中が見えないなど、まだまだ謎の部分が多い人物で油断できません。
ピアスしてるのよね…。(気になっちゃう)
正直、デズモンドと家族の関係が見えない。別の意味で恐ろしいラスボスであることは間違いありません。
★ドノバン・デズモンドの家族の秘密
【スパイファミリー】時代設定はいつ?
次に、「スパイファミリー」の時代設定はいつなのか?の謎に迫っていきます。
この問題に関する答えなのですが、コミックス本編ではなく意外なところに隠されていました。
時代設定は1960年代〜1970年代のヨーロッパ
「スパイファミリー」の時代設定は1960年〜70年代で確定です!
コレはズバリ!作者の遠藤達哉先生がコミックス6巻の表紙・カバー折り返し部の作者コメントで以下のように述べていたので間違い無いでしょう。
「スパイファミリー」の年代設定について遠藤先生は、「この漫画の世界は何となーく1960~70年代くらいの時代を想定して描いているのですが」と話していました。
この時代は昔といってもものすごく前というわけではないので、「この時代に○○はあるのか・・・?」という疑問によく遭遇するとも語っていました。
作中に出てくる道具にはかなり気を配っているそうです。
そういえば現代の必需品であるスマホも出てこないよね
【スパイファミリー】国のモデルは東西ドイツ?組織の元ネタ調査
「スパイファミリー」の国のモデルが東西ドイツだと言われる理由の1つに、作中に登場する組織が関係しています。
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ここでは、ロイド、ユーリ、ヨルが所属する3つの組織についてと、元ネタがあるかを調べてみました。
①WISE(ワイズ)
ロイドが所属する西側組織のWISEは西国情報局の対東課の通称です。
任務は東国にスパイとして潜入し、裏組織の解体やテロの未然防止など戦争の火種となる要因を排除すること。
このことからWISEのモデルになったのはドイツの情報機関である連邦情報局(Bundesnachrichtendienst:BND)と推察できます。
BNDは政治・経済の情報収集と分析評価が任務であり、国外へも諜報員を派遣しているそうです。
国外で諜報活動・・・ロイドたちと同じだね
②SSS
国家保安局(STATE SECURITY SERVICE:SSS)はヨルの弟ユーリが所属する組織です。
SSSは東国の治安維持のための組織ですが、国内のスパイ狩りや他国に情報を売り渡す情報提供者の逮捕、市民の監視などその活動は過激です。
これらのことから、SSSのモデルはヒトラー時代にドイツに実在した国家保安省(シュタージ)とドイツの親衛隊SS(Schutzstaffel)ではないかと思われます。
確かに略称もそっくりだよね
③ガーデン
ガーデンはヨルが所属している暗殺者の闇の組織で、その名の通り本部には広く美しい庭園があります。
その庭の管理者かつガーデンのトップが”店長”と呼ばれる人物で、ヨルに任務を与えているのです。
ガーデンの活動内容は主に暗殺で、東国の平和を乱すものをこの世から消すのを仕事としています。
ガーデンのモデルの組織についてはいろいろ調べましたが…残念ながら不明です。
もし実際に存在していたとしても、闇の組織なので記録に残っている可能性は低いのでしょうね。
【スパイファミリー】国は東西ドイツがモデル?まとめ
- 「スパイファミリー」のモデルは東西ドイツの可能性が高い
- 「スパイファミリー」の時代設定は1960〜70年代のヨーロッパ
- 「スパイファミリー」に登場する組織は架空だが、モデルになった実際の組織はある
この時代のヨーロッパを舞台にしたヒット作は珍しいですよね!
現実と架空が入り混じる、「スパイファミリー」の独特な世界観も魅力の1つ!
1960年代や70年代を彷彿させる?ロイド、ヨル、アーニャのファッションや作中に登場する小物にも注目です。
また、分断されたオスタニアとウェスタリスの運命はどうなるのか!?
アニメや漫画でフォージャー一家のこれからを見守りましょう。
★スパイファミリー最終回はどうなるか予想!