「忘却バッテリー」の藤堂葵(とうどうあおい)は、シニア時代は強肩プレイヤーとして一目置かれる存在でした。
俺様気質で常に自信満々の藤堂ですが、過去に大事な試合での暴投によりイップスを発症していたのです。
今回の記事では、藤堂葵のイップスは治ったのか?発症してしまった過去の原因についても詳しく解説していきたいと思います!
【忘却バッテリー】藤堂のイップスが治るのは何話?
藤堂のイップスが完全に治ったのは10巻67話で、夏の帝徳との公式試合でした。
要圭がエラーをしたことで一気に逆転され、焦る小手指高校の選手達はピンチに陥ります。
ワンバンをすることでアウトにできるものもできない、藤堂も要圭と同じく強いプレッシャーを感じていたのです。
そんな中、藤堂の元にボールが来ますが、ワンバンではアウトを取ることが難しい場面に。
投げる瞬間、指のかかりが気になった藤堂は過去の暴投を思い出しますが、山田が名前を呼んだことでノーバンで投げることに成功します!
トラウマとの決別、イップスを克服し未来を変えた瞬間でした。
「忘却バッテリー」の中でも上位に入るほど感動する回!
【忘却バッテリー】藤堂のイップスが治る!克服のきっかけは?
藤堂のイップスが治ったのは、山田太郎という人物が大きく関係しています!
最初はワンバンでも投げられなかった藤堂を、投げられるようにしたのは根気よく練習に付き合った山田です。
山田のの真面目さは、藤堂から絶対的信頼と安心感を得ていました。
大事な場面でワンバンを投げようとする藤堂は昔の自分を思い出しますが、山田の声で冷静さを取り戻します。
目の前に山田しかいない、真っ白な世界で投げたボールはしっかりと彼のミットの中へ。
イップスを克服したのは、間違いなく山田の存在があったからこそでした!
【忘却バッテリー】藤堂のイップスが治る・克服までの経緯
前述にて藤堂のイップスは完全に克服していますが、今まで治すためにどんな努力をしていたのか?
藤堂が部員の皆にイップスを告白してから治るまでの経緯を解説していきましょう!
藤堂がイップスを告白し小手指メンバーが克服を手伝う
打倒帝徳と目標を掲げる部員達に、藤堂は遊撃手(ショート)は他の人を探そうと言い、その際に自分は一塁の送球ができなくなるイップスだと明かしました。
イップスの改善をしようと早速練習を始めますが、一向に改善せず。
すると、要圭が気分転換にとワンバン送球を提案し、1%の可能性を信じ練習してみることに!
上手くいかない藤堂は焦りを感じますが、練習相手が山田に代わり、千早の的確な指示で一塁にコースが集まってきたのです。
その後も山田と練習を繰り返し、たった3日でワンバン送球を可能にしました。
シニア時代の先輩が在籍する星明高校と対戦
夏の公式試合にて、藤堂のシニア時代の先輩達がいる星明高校と対戦することに。
投手戦になってしまったことで、星明高校はイップスを発症している藤堂にボールを持っていく作戦に出たのです。
心苦しい気持ちを押し込めながら藤堂にボールを持っていくと、ワンバンで対処され驚く先輩達。
藤堂を可愛がっていた高須(たかす)は、感動して涙が溢れていました!
因縁の帝徳高校との試合で完全にイップス克服!
前述で解説した通り、因縁の帝徳戦にてイップスを克服しています!
それまでの試合はワンバンだった藤堂でしたが、過去を乗り超え山田に対してはノーバンで投げられるようなっていました。
強肩遊撃手の復活、まわりが歓喜に包まれた瞬間です!
藤堂の姉妹達、そして高須は笑顔で号泣していたよ。
【忘却バッテリー】藤堂のイップスの原因は?過去を解説
イップスを克服したのはいいものの、発症したのはなぜなのか?
藤堂のイップスの原因となった過去について、詳しく解説していきます!
大泉シニア VS 宝谷シニアで敗退
シニア時代に、清峰&要圭の怪物バッテリーに敗退した藤堂。
その時の試合では実力差がありながらも、勝利できる兆しも見えつつありました。
しかし、チームを引っ張る責任感から、暴投というエラーを起こしてしまいます。
そこから流れは宝谷シニアに持っていかれ、当時2年生だった藤堂は先輩達の夏を終わらせてしまったと責任感を感じていました。
先輩たちに対する罪悪感からイップスを発症
宝谷シニアに負け、エラーを起こした藤堂は先輩達に深く謝罪。
優しい先輩だったこともあり、藤堂を励ましながら元気づけてくれたことで、その時から罪悪感を覚えていました。
試合後、帝徳から声がかかっていた藤堂は先輩達に報告をする際に試合でエラーした時の感情に。
その頃から一塁送球する際に手元が狂うようになり、監督やまわりにも腫れ物扱いされるようになったのです。
ますますイップスから抜け出せなくなった藤堂は、罪悪感と自己嫌悪にかられていました。
藤堂は荒れて野球を辞めてしまう
野球の名門を全部蹴った藤堂は、野球を辞めてどんどんグレていきました。
毎晩あの時のエラーを思い出し、悪夢にうなされ不眠症にも陥っていたのです。
気絶するまで走らないと眠れなかったみたい。
今まで野球に費やしてきた時間を潰すように喧嘩をするようになっても、埋められないエラーの記憶。
野球にまつわること全部忘れたいと思った藤堂は、野球部のない小手指高校に入学したのでした。
【忘却バッテリー】藤堂が発症した”イップス”とは?
イップスは誰にでも起こり得る障害で、心理的理由から思い通りに動けなくなることを言います。
主にスポーツをしている人に起こりやすく、プロをも苦しめる運動障害。
あの日本を代表する野球選手・イチローも発症したことがあり、高校時代からプロになっても苦しめられたそうです。
特に野球のイップスは暴投する症状が多く、藤堂と同じように悩んでいる人は現実にたくさんいます。
必ずしも治ることはなく、治療は薬物療法や精神療法などで症状を緩和するしかありません。
今回藤堂がイップスを克服したのは、奇跡と言ってもいいでしょう。
【忘却バッテリー】藤堂のイップスが治るのは何話?まとめ
- 藤堂のイップスが治ったのは原作10巻第67話。
- イップス克服のきっかけを作ったのは、山田太郎の存在が大きい。
- イップスはプロの野球選手をも苦しめる一種の運動障害。
今回は「忘却バッテリー」藤堂葵のイップスについて詳しく解説していきました。
自分のことを様付けするくらい自身に満ちた藤堂だからこそ、精神が左様するイップスを患っているのには驚きましたね。
しかし、偶然出会ってしまった仲間達と出会えたことで、帰ってきた強肩遊撃手。
イップス克服でさらなる急成長を遂げる藤堂に、今後とも目が離せません!
アニメ2期制作は現在も未定となっていますが、もし決定されれば藤堂のイップスについて描かれるはずです。
原作漫画を応援しつつ、2期への期待を胸にこれからも「忘却バッテリー」を楽しんでいきましょう!
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