2024年10月から放送されているテレビアニメが話題の「チ。地球の運動について」。
この記事では「チ。」第二章で活躍する少女・ヨレンタについて解説していきます。
ヨレンタは非常に賢く、天動説を唱えるピャスト伯のもとで働いていますが、女性というだけで不遇な扱いを受けています。
バトルものではないですが非常にミステリアスな内容の今作で、ヨレンタは死亡するのか、彼女の最後と年齢や名言、ノヴァクとの意外な関係についても深掘りします。
【チ。】ヨレンタ死亡?最後はどうなったか解説!死亡シーンと死因は
結論からいうとヨレンタは「チ。」第三章で再登場し、最後は爆薬を使って自爆して死亡しました。
第三章ではオクジーとバデーニの処刑から25年後の出来事が描かれ、39歳のヨレンタは異端解放戦線の組織長として再登場。
ひょんなことから彼らに合流した第三章の主人公の少女・ドゥラカや、組織のメンバーとともにオクジーが残した本を書籍化し、地動説を世に知らしめようとしていたのです。
あと少しで本が印刷できる…!しかしそんな異端解放戦線の元に、またもやノヴァクが迫ります。
危険を察知したヨレンタは、ドゥラカたちに本の原稿と印刷の道具、そして一通の手紙を託して先に逃しました。
手紙の内容は、かつてラファウが残した「ポトツキに本の利益を1割譲る」という内容のものでした。
そして自ら囮になったヨレンタは、異端審問官や騎士団たちの目の前で火薬を使って自爆して死亡したのです。
【チ。】ヨレンタは死亡を偽装された?
14歳で初登場したヨレンタが39歳で再登場するまでには空白の25年間があります。
ここからは、オクジーとバデーニが捕えられた後からヨレンタ再登場に至るまでに起こった出来事を解説します。
ヨレンタが尋問にかけられる
ピャスト伯との対決が済み、バデーニが書庫の鍵を手に入れたあと、ヨレンタは一旦研究から外れることに。
約束通りバデーニは地動説を完成させますが、その後、オクジーと共に異端審問官に捕えられてしまいました。
そしてその後、彼らと共に行動していたヨレンタにも異端審問官の手が及びます。
しかしそこにはノヴァクのことをよく思っていないアントニ司教の思惑が絡んでいたのです。
アントニ司教はノヴァクの娘のヨレンタを異端にすることでノヴァクを引き摺り下ろし、教会での自分の立場を良くしようと考えていました。
アントニ司教はヨレンタを尋問し、拷問器具で彼女の上の前歯を一本引き抜くと、続きを2人の新人異端審問官に任せて去って行きます。
しかしアントニ司教の本心を聞いてしまったそのうちの1人が、良心の呵責によりヨレンタを逃したのです…!
アントニ司教により死を偽装される
ヨレンタを逃した異端審問官の青年は、ヨレンタの身代わりとしてアントニ司教たちに殺され火刑に処されることに。
焼かれた後の死体をノヴァクに見せたアントニ司教は、ヨレンタの死を偽装することで、思惑通りノヴァクを引き摺り下ろすことに成功します。
アントニ司教から渡されたヨレンタの手袋は、ノヴァクとの思い出の品でした。
思い出の手袋が残ったことで、ノヴァクは自分の娘が異端として処刑されたとこの先信じ込むことになるのです。
ノヴァクは次第に落ちぶれていきますが、同時に地動説への怒りもさらに大きなものへ変わっていきました。
【チ。】ヨレンタの再登場→死亡までの経緯を解説
死を偽装されたヨレンタが再登場を果たすのは、「チ。」6巻第44話です。
ここからはヨレンタの再登場から死亡までの経緯を解説します。
ドゥラカと異端解放戦線の出会い
お金を稼ぐことにしか拠り所を見出せない少女・ドゥラカは、叔父に騙されて身売りに出された際、廃村の教会で1冊の本(オクジーの手記をクラボフスキが写したもの)を発見します。
本の内容はよくわかりませんでしたが、何かすごいものに触れたことがわかったドゥラカは、この本を娯楽として世の中に出すことでお金儲けができそうだと考えます。
しかし同じ本を巡って異端解放戦線と遭遇した際に、ドゥラカは咄嗟に本を燃やしてしまったのです。
ドゥラカが本の内容を全部記憶していたことから、異端解放戦線の本部へ連れて行かれることに。
そこで出会ったのが異端解放戦線の組織長であるヨレンタでした。
異端解放戦線も本を印刷、出版することを目的としており、活版印刷と印刷機も所持していました。
本の内容を聞き取るため、ドゥラカはヨレンタたちと行動を共にすることになります。
第三章は第二章から25年後の世界が描かれます。火薬や印刷技術など、新しい技術がどんどん登場していることがわかり、物語のポイントになってきます。
ノヴァクと地動説の因縁再び
ヨレンタを失った後、街の酒場ですっかり落ちぶれていたノヴァクのもとに、異端審問官の若者・アッシュが訪れました。
廃村の教会から1冊の本が盗まれ、それが地動説に関するものだと知るとノヴァクは怒りをあらわにし、娘を奪った地動説と決着をつけるべく再び立ち上がります。
自分がことごとく殲滅してきた地動説、娘を奪った地動説がなぜ何年も経って復活したのか…!?
アッシュから情報を聞き出すと、ノヴァクは異端解放戦線が本を印刷、出版しようとしていることをすぐに見抜き、怪しい動きをしている人物を探りました。
そして異端解放戦線がアジトにしている納屋の場所を特定すると、すぐに騎士団の兵を集めて出陣したのです。
異端審問官のアッシュも若い頃のノヴァクを彷彿とさせるくらい拷問に熱心な青年でした。アッシュはかつてのノヴァクの後輩・ダミアンの元で働いており、紹介を受けてノヴァクを訪ねました。
ヨレンタの決意
シュミットたちから異端審問官と騎士団がアジトへ向かっていることを伝えられると、ヨレンタは原本と印刷に必要な道具を渡して、仲間とドゥラカを先に逃します。
ノヴァクは異端のネックレスとヨレンタの手袋を握り締め、「必ず敵を討ってくるからな…」と決意を露わにします。
ノヴァクやアッシュ、異端審問官たちが到着すると、松明を持ったヨレンタが納屋の外に立っていました。
ヨレンタが納屋の前に置いた火薬に火をつけると大爆発を起こします。
ヨレンタは自ら囮になり、爆弾によって自死という形で死亡しました。
爆発の瞬間、ノヴァクは一瞬何かを目撃します。
そして納屋から吹き飛んできた片腕を拾い上げると、組織長が死んだことを確認したのでした。
ノヴァクはここで初めて、自分が対峙していた異端解放戦線の組織長がヨレンタであることに気がつきます。
【チ。】ヨレンタの年齢とノヴァクとの関係を解説
ヨレンタの初登場は、「チ。地球の運動について」3巻第14話です。
ここからは「チ。」第二章においてオクジー、バデーニとともに地動説の証明に挑むキャラクターの1人である、ヨレンタの人物像や父親であるノヴァクとの関係性について解説していきます。
ピャスト伯のもとで学ぶ女性研究者
ヨレンタは天動説の最高峰と言われるピャスト伯の元で学ぶ、女性研究者です。
しかし女性というだけで研究会に参加させてもらえず、先輩のコルベに論文の内容を横取りされるなど不遇な扱いを受けていました。
ある日、地動説の共同研究者を探しているバデーニが街の掲示板に出した問題を解答していた際に声をかけられ、バデーニ、オクジーとともに行動することに。
バデーニをピャスト伯と引き合わせ、ピャスト伯がかつて見た幻である「満ちた金星」の観測に成功。
3人は地動説の証明に大きな一歩を踏み出すことができました。
バデーニにとってヨレンタが女性であることはある意味都合が良いことでした。もし密告される事があれば逆に自分が魔女扱いされるからです。そして”研究者”であることも大きく評価しています。ヨレンタは知識もあり、地動説の研究を共にするには打ってつけの存在だったのです。
ヨレンタの年齢は14歳→39歳
「チ。」1巻第3話でノヴァクは自分に4歳の娘がいると話していることから、10年後の第二章では14歳、第三章はさらに25年の時が経っているので、再登場時のヨレンタの年齢は39歳になっています。
ドゥラカに自らを語る部分では、20歳で初めて人を殺したという事実も明らかになります。
ヨレンタはノヴァクの最愛の娘
「チ。地球の運動について」4巻第25話で、ヨレンタがノヴァクの娘であることが明らかになります。
しかしノヴァクはヨレンタに自分の仕事の内容を明かしておらず、ヨレンタもまた下宿暮らしをしていた事から、普段は離れて暮らしているようです。
バデーニが地動説を完成させ、ヨレンタ、オクジーと共に酒場で集まった際に偶然その場にノヴァクが現れて2人は再会。
バデーニがヨレンタの優秀さを誉めるとノヴァクは大変喜んでいました。
ノヴァクにとってはバデーニとオクジーが怪しく見えていたに違いませんが、娘を褒められた時は本当に素直に喜んでいたと考えます。
ヨレンタにとってもノヴァクは普通の尊敬すべき”お父さん”という存在だったのでしょう。
手袋はノヴァクからもらった思い出の品
ヨレンタの手袋は、彼女が幼い頃にノヴァクからもらった大切なものです。
冬の日にかじかむ手を我慢しながら勉強に勤しむヨレンタを見たノヴァクは、ヨレンタにぴったりな手袋を注文します。
しかし届いた手袋のサイズはブカブカで、ヨレンタは泣き出してしまったのです。
「神様が悪い」と言い出したヨレンタに対して発言を撤回するよう求めるノヴァクでしたが、悲しむヨレンタに寄り添うことを優先して2人は和解します。
ヨレンタが成長すると手袋はぴったりのサイズに。
ノヴァクはヨレンタが幼い頃から彼女の手を握っていました。
ヨレンタが自爆し、納屋から飛んできた片腕を握った瞬間、異端解放戦線の組織長が娘であることに気づいたと考えます。
【チ。】ヨレンタの声優は仁美沙綾(ひとみさや)さん
名前 | 仁見紗綾 |
---|---|
読み方 | ひとみさや |
愛称 | – |
生年月日 | 2月4日 |
年齢 | 非公表 |
出身地 | 山口県 |
血液型 | O型 |
身長 | 158㎝ |
事務所 | BLACK SHIP |
公式サイト | 仁見 紗綾|BLACK SHIP株式会社 |
受賞歴 | – |
仁見紗綾さんは2023年から各作品に出演し始めた新進気鋭の女性の声優です。
「チ。地球の運動について」のヨレンタ役は仁美さんにとって初の主要キャラでの出演になるため、これからの活躍にも期待です!
仁美沙綾さんの主な出演作品
- チ。地球の運動について/ヨレンタ
- ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉/メイ
- 喧嘩独学/女性事務員
- 忘却バッテリー/女子生徒
メインキャラクターでの出演はまだ少ないですが、ヨレンタ役をきっかけに飛躍することは間違いないでしょう!
【チ。】ヨレンタは自分を犠牲にして死亡…感動を伝えるために奔走した人生
- ヨレンタは「チ。」7巻第48話で火薬を使い自爆して死亡
- ヨレンタはバデーニたちと別れたのち、25年後に異端解放戦線の組織長として再登場する
- ヨレンタはノヴァクの娘だが、ノヴァクが娘の正体に気づくのはヨレンタが死亡したあと
「チ。」に登場するヨレンタについて紹介しました。
「たられば」の話になりますが、時代が違ったら、男性だったら、ヨレンタは立派な研究者になっていたでしょう。
ヨレンタは異端を解放したり、オクジーやバデーニの意思を引き継ごうと別の形で奔走していましたが、同時に実の父親と対峙する過酷な運命も待ち受けていました。
残念ながら自爆という衝撃的な展開で人生の幕を閉じたわけですが、ヨレンタが自分の死を受け入れていた事から、シュミットや残りの異端解放戦線のメンバーは先に進めたと考えます。
ヨレンタの活躍はまだこれから描かれる予定なので、好評放送中の「チ。地球の運動について」のアニメや原作漫画をぜひチェックしてください。
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