2024年10月から放送が始まったテレビアニメが話題の「チ。地球の運動について」。
この記事では「チ。」第二章の主人公である青年・オクジーについて紹介します。
オクジーは巻き込まれる感じで地動説に出会い、最終的には異端審問官のノヴァクに目をつけられることになります…。
オクジーは死亡したのかと、キャラクターやモデル、声優についても解説しているので見ていきましょう!
【チ。】オクジーは死亡?最後はどうなったか解説
結論からいうとオクジーはノヴァクに拷問されたのちに絞首刑で死亡します。
ついにバデーニが地動説を完成させましたが、ノヴァクの娘のヨレンタと一緒にいたことをきっかけに疑いをかけられ、一度は抵抗するも捕えられてしまいます。
拷問されるオクジーを見て耐えかねたバデーニが、山の中に隠された石棺の場所を白状。
処刑台の上に立ったオクジーはバデーニが地動説を後世に伝えるための予防線を張ったことと、それが発動する可能性が極めて低いことを聞きます。
するとオクジーは「それは素晴らしい。最期に期待のしがいがある。」と、初めて前向きな姿勢を見せ、今まで見るのを怖がっていた夜空を見上げます。
「今日の空は、絶対に、綺麗だ」
そう言い残すと処刑台の床が開き、オクジーは死亡しました。
【チ。】オクジーが死亡するまでの経緯を解説
死亡した相棒・グラスから紹介を受けて、バデーニの元を訪れたオクジーの運命は大きく変わっていくことになります。
自分は巻き込まれただけのつもりだったのに、いつの間にか物語の中心人物になっていたオクジー。
ここからは地動説完成からオクジーが死亡するまでの経緯についてご紹介します。
ヨレンタと一緒にいる時にノヴァクに遭遇する
苦難の末に地動説を完成させたバデーニは、街の酒場にてオクジーとヨレンタにその旨を報告します。
静かに沸き上がる3人でしたが、そこへ予期せぬ客が訪れました。
オクジー、バデーニ、ヨレンタの元に現れたのは異端審問官のノヴァクで、ノヴァクはヨレンタの父親であるという衝撃の事実が発覚。
オクジーは前に一度ノヴァクと剣を交えた経験があり、その際は覆面をしていましたが内心自分の正体がバレているのではないかとヒヤヒヤしていました。
その場ではバデーニが占星術などの研究をしており、ヨレンタから色々教わっているなどお膳立てをして切り抜けることができました。
ちなみにヨレンタは父親のノヴァクから職業のことを聞かされておらず、異端審問官であることを知りません。
ノヴァクがバデーニの研究室に訪れる
ヨレンタとノヴァクと別れた後、ノヴァクだけがバデーニとオクジーのもとへ戻ってきました。
そして「君たちの研究を見せてほしい」と言って、ノヴァクはバデーニの研究室を訪れることに。
散らかった部屋を見て驚いたノヴァクは、バデーニの研究内容に異常がないことを確認すると立ち去ろうとしますが、フベルト→ラファウ→謎の異端へと受け継がれてきた球体のネックレスを見つけてしまいます。
オクジーは思わず「あっ」と声をあげ、背中で剣を構えますが、ノヴァクは笑顔で立ち去っていきました。
異端のネックレスを首に掛けてノヴァクに立ち向かう
ノヴァクが立ち去った後、何らかの危険を察知したバデーニは資料を全て燃やし、小屋を出る決意をします。
バデーニは手紙を一通書いたのちにV共和国で研究を続けると言ってオクジーに別れを告げますが、その時にオクジーは遠目にノヴァクたち異端審問官が乗った馬車を目撃。
なんと、ノヴァクたちはもう戻ってきていたのです…!
もう間に合わないと危機を感じたオクジーはバデーニが最後の望みを仕掛ける時間稼ぎをするため、異端のネックレスを首に掛けてノヴァク率いる異端審問官たちに立ち向かいます。
ノヴァクの強さを予め知っているオクジーでしたが、ほぼ互角に戦いました。
しかし応援に駆けつけた審問官たちが放ったクロスボウの矢に射抜かれて、瀕死の状態に陥ってしまったのです…。
息を吹き返すが拷問ののち処刑される
瀕死の状態だったオクジーは一命を取り留め、異端審問所内の医療施設で目を覚まします。
そしてバデーニに全てを自白させるための交渉材料として、ノヴァクからの拷問を受けることになったのです。
棍棒で殴打されるほか、ノヴァクが持っている”苦悩の梨”を口に突っ込まれ、顎の肉は裂けてしまいます。
それでもバデーニは何もしゃべりませんが、「次はオクジーの目を刺す」と言われた瞬間に山の中にある石棺の在処を自白。
オクジーとバデーニは、ノヴァクがかつて担当した異端が12歳(=ラファウ)だったと聞かされて驚きを隠せませんでした。
処刑の直前、オクジーはバデーニから地動説を後世に伝えるための仕掛けをしたことを聞かされます。
しかし、その仕掛けが発動する確率は極めて低いとのこと。
これまでは自分の人生に悲観的で早く天国へ行きたいと言っていたオクジーでしたが、バデーニの作戦に対して逆に期待できると前向きな姿勢を見せました。
そして、オクジーはバデーニと共に絞首刑によって死亡しました。
オクジーの死ぬ直前の顔は悲観的なものでなく、すでに死亡した謎の異端やグラスなどと同じ、何かをやり遂げた清々しい顔をしていました。
【チ。】オクジーはどんな人物?キャラクターを深掘り
「チ。地球の運動について」第二章の主人公・オクジーはどんな人物なのでしょうか?
ここからは「チ。」2巻第5話で初登場したオクジーのキャラクターについて深掘りしていきます。
性格は超絶ネガティブ
オクジーの性格は超絶ネガティブで、この世に何も期待しておらず「早く天国へ行きたい」と願っています。
「期待なんかしたら裏切られるのがオチ」がオクジーの信条で、自分の身分をわきまえすぎているせいか、体格は良いくせに腰も低くオドオドしています。
じっと善い人として過ごしていれば天国へ行けると信じているので、余計な争いごとに巻き込まれることを好みません。
しかしながら心根は優しく、分別をわきまえられる正義感の強さもあります。
他人に優しく素直なところもオクジーの良いところです。
代闘士(だいとうし)として生計を立てている
オクジーは代闘士(だいとうし)として生計を立てています。
決闘は一対一の戦いですが、依頼があれば本人の代わりに代闘士が闘うこともあるようです。
薄給ですが代闘士としての腕は良いため、民間警備組合で1年ほど働き続けています。
オクジーの出自については描かれておらず不明で、両親や家族に関する描写もありません。
また、文字の読み方などもわからないことから、位の低い裕福でない家庭に育ったことがわかります。
一部ではオクジーという名前がポーランド語っぽくないことから移民もしくは他民族の可能性もあると考察されています。
剣をまっすぐに構えたノヴァクを見て「この人強い」と判断したので、オクジーもそれなりの戦闘経験と心得があると考えます。
抜群の視力の持ち主だが空を見上げるのが怖い
オクジーは抜群の視力の持ち主です。
しかし幼少期から”見下される”生活を送っていたため、空を見上げると無数の目玉が見えるので空を見上げることが苦手です。
オクジーの見上げる空に見える無数の目玉は、ある種呪いのようなものと考えて良いでしょう。
しかしバデーニやヨレンタ、地動説と出会ううちに次第に希望や期待へ転化し、最期には目玉が消えて美しい星空を見上げることができました。
オクジーの視力は、ピャスト伯との対決や目が悪いバデーニの研究の手助けをし、役立つことになります。
★オクジーとW主人公!?バデーニはどんな人?
謎の異端者との出会いと相棒・グラスの死による変化
天文をはじめとする学問とは一切無縁だったオクジーの運命を変えたのは、護送任務で出会った謎の異端者とオクジーの相棒・グラスです。
元々天文の研究をしていたグラスは馬車の中で聞いた異端者の話に心を動かされ、人生で一度きりかもしれないチャンスを掴みに行こうとします。
オクジーは最初は巻き込まれた形でしたが、グラスが崩落した橋から落ちそうになる瞬間に全てを託されます。
ここでグラスの想いを放棄すれば今まで通りの生活に戻れたオクジーでしたが、人の良さとバデーニの強引な性格が災いして、本人は面倒臭いと思っているはずの地動説の証明に巻き込まれることになったのです。
感動を伝えたい!ヨレンタに文字を学ぶ
地動説の研究中に、2人はヨレンタという女性の研究者と出逢います。
地動説の研究に熱心な2人を見て感化されたオクジーは、文字を学んでこの出来事(=感動)を書き残したいと思うように。
意味がないと否定しようとするバデーニを遮り、ヨレンタはオクジーに「文字は奇蹟である」と話します。
その後、オクジーはヨレンタから文字を教わったのか、一連の出来事に関する本を一冊書き上げました。
さらにオクジーは大学へ行って学びたいと思うようになったことから、バデーニとヨレンタ、地動説にまつわる一連の出来事から、かなり影響を受けていたと考えます。
オクジーは文字を学んで本を一冊書き上げました。ノヴァクは代闘士に読み書きができるわけがなく、異端になる能はないとたかを括っていましたが、オクジーを一度見逃したのはノヴァクにとって後々の痛手となるわけです。
【チ。】オクジーにはモデルがいる?
結論からいうと、オクジーにモデルはいないと考えます。
「チ。地球の運動について」に登場するキャラクターは、最終章に登場するアルベルト・ブルゼフスキという人物を除いて全てフィクションです。
また、作中でも「皆押し並べて15世紀の人々」という表現があるため、オクジーは特定のモデルがいない普通の人と考えた方が良いでしょう。
【チ。】オクジーの声優は小西克幸(こにしかつゆき)さん
名前 | 小西 克幸 |
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読み方 | こにし かつゆき |
愛称 | こにたん |
生年月日 | 1973年4月21日 |
年齢 | 51歳 |
出身地 | 和歌山県和歌山市 |
血液型 | B型 |
身長 | 180cm |
事務所 | 賢プロダクション |
公式サイト | 小西 克幸 賢プロダクション [Kenproduction] 声優事務所・タレント事務所・声優プロダクション |
受賞歴 | 第9回声優アワード助演男優賞を受賞(2015年) |
「チ。地球の運動について」でオクジーの声を担当する声優は、小西克幸さんです。
高身長と少々大柄な体格はオクジーとの共通点を感じますが、メリハリのあるキャラクターを演じることが多い小西さんが、オクジーのような超絶ネガティブ青年を演じることは珍しいのではないでしょうか?
小西克幸さんの主な出演作品
- 来世は他人がいい / 布袋竹人
- 逃げ上手の若君 / 足利尊氏
- 夜桜さんちの大作戦 / 夜桜凶一郎
- ブルーロック / 蟻生十兵衛
- 鬼滅の刃 / 宇髄天元
- ゴールデンカムイ/ 鯉登音之進
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 / ボス / ディアボロ
【チ。】オクジーは処刑で死亡…感動を守るために戦い抜いた戦士!
- オクジーは「チ。」5巻第32話で絞首刑により死亡
- オクジーは超絶ネガティブ思考だが、土壇場で活躍する強さと正義感を持ち合わせている
- オクジーの抜群の視力はピャスト伯との対決やバデーニの研究にとても役立つことに
- 作品の性質上、オクジーに特定のモデルはいないと考えるのが妥当
ネガティブすぎる性格にヤキモキしつつも、最後にはかっこいいところを見せてくれるオクジーくん。
「何かに対して夢中になれる」人々がオクジーの考え方や人生までも変えてしまいましたが、あらゆる望みは叶わず、最後は絞首刑によって死亡するという悲しい結末を迎えます。
バデーニとともに夜空を見上げたオクジーは、かつて死んでいった謎の異端やグラスと同じ”満足した表情”をしていました。
しかし、オクジーとバデーニの死はまだまだ物語の通過点なのです。
この先が知りたい人は、「チ。」のアニメや原作漫画を先にチェックしてみてはいかがでしょうか?
最後まで驚くべき展開が待ち受けています…!
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