「名探偵コナン」の中でも屈指の人気を誇るキャラクター・怪盗キッド。
映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」公開からさらに盛り上がり、怪盗キッドブームに拍車がかかっています。
怪盗キッドは原作である「まじっく快斗」が過去に2度アニメ化されていますが、2つのアニメ違いについて疑問が多くあることも事実です。
そこで今回は、「まじっく快斗」アニメ2期や再放送の可能性と2種類あるアニメの違いについて予想や解説していきます。
【まじっく快斗】アニメ2期はいつ?放送される可能性は…

「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」怪盗キッドの熱が冷めない今、気になるのはアニメ2期や続編があるのかについてです。
結論を先にいうと「まじっく快斗」アニメ2期の可能性は不明かつ低いですが、まだまだ捨てきれないというのが事実。
まずは「まじっく快斗」アニメ2期の可能性について予想・解説していきます。
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①原作漫画が連載再開されている
「まじっく快斗」アニメ2期の可能性は低いと記載しましたが、まだ2期の可能性は捨てきれません!
2024年は青山先生の代表作である「名探偵コナン」の30周年記念ということで展覧会など盛り上がりを見せました。
また、青山先生は30周年記念本で「俺が心の底から一番描きたい漫画は『まじっく快斗』なんです」と話しています。
そして2024年4月10日発売の「週刊少年サンデー」にて、漫画「まじっく快斗」の新シリーズが3週連続掲載されました。
2017年に不定期連載されてから7年ぶりの新シリーズということで、ネットでは大盛り上がりで話題でした。
もしこのまま新シリーズが連載された場合は、再びアニメ化される可能性が考えられます。
②制作会社の予定にない
しかしながら、別の観点から考えると「まじっく快斗」のアニメ第2期が今すぐに放送される可能性は低いです。
一般的にアニメの制作発表があってから放送まで6か月~1年ほどと言われてます。
もし「まじっく快斗」の2期が放送される場合、すでに制作発表があってもいい時期ですが現時点でありません。
また、「まじっく快斗1412」を制作しているA-1 Picturesはすでに2025年に放送予定のアニメのスケジュールを発表しています。
仮に現時点で「まじっく快斗」のアニメ制作発表があっても、2026年以降になるでしょう。
③青山先生の「真・侍伝 YAIBA」のアニメ放送が決定している
「まじっく快斗」アニメ2期の可能性が低い理由として、青山剛昌先生の別作品である「真・侍伝 YAIBA」の放送が決定していることが考えられます。
「真・侍伝 YAIBA」は2025年4月からの放送が決定しており、こちらも注目を集めている作品です。
「真・侍伝 YAIBA」の制作会社はWIT STUDIOで、「まじっく快斗」のA-1 Picturesとは違います。
しかし「名探偵コナン」、「真・侍伝 YAIBA」と青山作品の二本立てになるため、「まじっく快斗」2期が同時期に放送される可能性は低いのではないでしょうか?
④1412で原作内容をほとんど網羅している
「まじっく快斗」アニメ2期の可能性が低い理由として、原作内容をほとんど網羅していることが考えられます。
原作の「まじっく快斗」は青山先生の初めての連載作品であり、後に連載される「YAIBA」と「名探偵コナン」の執筆に忙しくなりずっと休載状態が続いています。
さらに連載期間も短いことから、2025年現在コミックは5巻までしか発売されていません。
「まじっく快斗1412」では原作漫画をほぼアニメ化されている他に、すでにアニメ「名探偵コナン」で放送された内容が怪盗キッド目線で描かれるなどオリジナルストーリーも加わって制作されました。
そのため改めて2期としてアニメ制作する内容(ストーリー)がないと考えられます。
【まじっく快斗】1412アニメ再放送はある?
結論からいうと、「まじっく快斗」(無印版)の再放送はありません。
過去調べてみても残念ながら「まじっく快斗」の再放送は一度もありませんでした。
一方で「まじっく快斗1412」は今まで再放送はなかったものの、2024年1月9日からTOKYO MXで深夜に再放送されました。
おそらく2024年公開のコナン新作映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」へ向けての再放送だったと考えます。
現在「まじっく快斗1412」の視聴を希望するのであれば、サブスク・動画配信サービスを利用しましょう。
【まじっく快斗】1412の違いを解説!
怪盗キッドが主役のアニメ「まじっく快斗」には、「まじっく快斗」(一般的に無印)と「まじっく快斗1412」の2種類あります。
結論からいうとアニメの内容に大まかな違いはありませんが、2つには違う点がいくつかあります。
どのような違いがあるかそれぞれ見てみましょう。
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違い①:1412がつかない方は不定期放送
違い1つ目は、1412がつかない方は不定期放送ということです。
「まじっく快斗」は2010~2012年にアニメ「名探偵コナン」の放送枠で不定期放送されたものを指します。
2010年に公開された映画「劇場版 名探偵コナン 天空の難破船」の公開記念として初めてアニメ化が決定し、原作第1話「蘇る怪盗」がスペシャル版として放送。
その後も夏休みに合わせて「夏の怪盗キッド祭り」として放送したりと、あくまでもスペシャルアニメとして扱われています。
そのためアニメのオープニングはコナンが喋る、名探偵コナンの登場人物が喋るなどコナンと関連があります。
一方で「まじっく快斗1412」は2014年~2015年にアニメ「名探偵コナン」の放送の前の時間枠でレギュラー放送されたものを指します。
一般的に「まじっく快斗」のリメイク版と言われているほど、内容に大きな変化はありません。
しかし「まじっく快斗」ではアニメ化されたものも・されなかったものも含め、原作漫画のほとんどがアニメ化されています。
基本的にアニメの冒頭と最後は怪盗キッドが話すなど、あくまでもコナンが話し不定期放送の「まじっく快斗」とは異なります。
違い②:話数が違う
違い2つ目は、話数が違うということです。
上記にも記載した通り、「まじっく快斗」は不定期でスペシャルアニメとして扱われていたため、放送の話数が少ないです。
まじっく快斗 | 全12話 |
---|---|
まじっく快斗1412 | 全24話 |
「まじっく快斗」は放送数が少ないため、原作漫画の中でもアニメ化されていない内容があり、原作漫画の中で比較的大切な話をアニメ化しています。
また、2週に渡って放送される(前編・後編)ということもありませんでした。
しかし「まじっく快斗1412」はレギュラー放送されていたということで、「まじっく快斗」と比較して2倍の話数があります。
原作漫画の多くがアニメ化されており、すでにアニメ「名探偵コナン」にて放送された内容が怪盗キッド目線で描かれているストーリーもあります。
怪盗キッド・コナンファンは「まじっく快斗1412」が楽しめると思います。
違い③:1412はキャラデザやBGMが現代風
違い3つ目は、1412はキャラデザやBGMが現代風ということです。
「まじっく快斗」と「まじっく快斗1412」は制作会社から異なります。
まじっく快斗 | まじっく快斗1412 | |
---|---|---|
制作会社 | トムス・エンタテインメント | A-1 Pictures |
代表作品 | ・名探偵コナン ・ルパン三世 ・それいけ! アンパンマン ・弱虫ペダル | ・マッシュル-MASHLE- ・ソードアート・オンライン ・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 |
「まじっく快斗」(無印版)は「名探偵コナン」と同じ制作会社なので、絵の雰囲気や作風に違和感がありません。
原作漫画の内容に忠実に再現されており、BGMもどこかコナンに似ています。
そのため、「まじっく快斗」はコナンに出てくる怪盗キッドを想像するといいですね。
一方「まじっく快斗1412」は「名探偵コナン」とは別の制作会社。
原作漫画が80年代に掲載されていたことから、少し古い描写や情報は近代のもの(スマホやタブレットが登場するなど)に変更され、物語の年代も2014年以降に設定されています。
併せてキャラクターデザインやBGMも「まじっく快斗」とは異なり現代風になっているのが特徴です。
違い④:1412は主要キャラ以外の一部声優変更あり
違い4つ目は、1412は主要キャラ以外の一部声優変更ありということです。
「まじっく快斗」と「まじっく快斗1412」は制作会社が異なるということから、主要キャラクター以外の声優に変更があり一新されています。
- 中森 青子役:藤村歩→M・A・O
- 白馬 探役:石田彰→宮野真守
- 小泉 紅子役:沢城みゆき→喜多村英梨
また、「まじっく快斗」が放送される前に「名探偵コナン」の作中に登場したキャラクターの声優も、「まじっく快斗」・「まじっく快斗1412」と異なることがあります。
(例)
・中森 青子役:高山みなみ
・小泉 紅子役:林原めぐみ など
この時はあくまでも「名探偵コナン」のゲスト出演ということから、コナンの声優と兼任していたようですね。
【まじっく快斗】の作品解説・見どころ

放送期間 | 2010年4月17日~2012年12月29日(不定期放送) |
---|---|
全話数 | 全12話 |
原作 | 青山剛昌 |
監督 | 平野俊貴 |
シリーズ構成 | 宮下隼一 |
脚本 | 宮下隼一、吉永亜矢 |
制作会社 | トムス・エンタテインメント |
原作は青山剛昌さん作の漫画「まじっく快斗」。
「まじっく快斗」は2010年4月17日~2012年12月29日の間にアニメ「名探偵コナン」の放送枠内で不定期放送されました。
そのためアニメのオープニング曲・エンディング曲は当時コナンで採用されていた音楽となります。
見どころ①:アニメオリジナルストーリーを見ることができる
原作漫画を映像化しているほか、以下のアニメオリジナルストーリーを見ることができます。
- 7話:華麗なるライバルたち
- 9話:魔女と探偵と怪盗と
- 11話:涙のクリスタル・マザー
特に「涙のクリスタル・マザー」は、過去に2004年に発売されたオリジナルビデオアニメ「名探偵コナン コナンとキッドとクリスタル・マザー」のパラレルワールドとして描かれています。
細かい設定や本編が異なるため、同じ作品でも2度楽しむことができます。
見どころ②:アニメオリジナルの敵「スパイダー」が登場
「まじっく快斗」はオリジナルストーリーの他にも、オリジナルキャラクター「スパイダー」が登場します。
スパイダーは怪盗キッドの敵として描かれており、黒羽快斗周囲のキャラクターとの関わりも上手に描かれています。
また、スパイダーはアニメ「まじっく快斗1412」には登場せず、「まじっく快斗」のみに描かれています。
もしアニメオリジナルストーリー・キャラクターを楽しみたいのであれば、「まじっく快斗」がおすすめです。
見どころ③:コナンファンは作品に違和感なく視聴できる
「まじっく快斗」を制作しているのは、アニメ「名探偵コナン」の制作会社と同じトムス・エンタテインメント。
そのためコナンの絵に慣れている人や、コナン作品に出演している怪盗キッドを想像している人はすぐに受け入れることができます。
またオープニング・エンディング共にコナンが演出しているため、コナンとの繋がりも強く伝わってきます。
他にも30分アニメが12話のため、忙しいけど怪盗キッドの物語を知りたい!という人も手軽に視聴することができます。
【まじっく快斗】1412の作品解説・見どころ

放送期間 | 2014年10月4日~2015年3月28日 |
---|---|
全話数 | 全24話 |
原作 | 青山剛昌 |
監督 | 工藤進 |
シリーズ構成 | ー |
脚本 | 大野敏哉、岡田邦彦 |
制作会社 | A-1 Pictures |
「まじっく快斗1412」は2014年10月4日~2015年3月28日に2クール分放送されました。
原作は変わらず青山剛昌さん作の漫画「まじっく快斗」であり、アニメ「まじっく快斗」にて映像化されていない原作漫画もアニメ化されています。
「1412」は怪盗キッドの国際犯罪者番号であり、アニメ「まじっく快斗」との差別化のために付けられたとされています。
見どころ①:怪盗キッド目線でコナンのエピソードが見れる
「まじっく快斗1412」では、すでに「名探偵コナン」で放送された内容が描かれていることがあります。
- 10話 怪盗淑女(ファントム・レディ)と龍馬のお宝
- 11話 キッド・コナンの龍馬お宝イリュージョン ※「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」と同じ内容
- 16話 KIDvsコナン 奇跡の空中歩行 ※「怪盗キッドの驚異空中歩行」と同じ内容
- 21話 KIDvsコナン 月下の瞬間移動 ※「怪盗キッドの瞬間移動魔術」の同じ内容
名探偵コナンの方ではコナン目線で描かれていますが、本作では怪盗キッド目線で物語が描かれています。
そのため怪盗キッドがどう考え、どう行動していたのか知り楽しむことができます。
見どころ②:青子とのラブコメエピソードがたくさんある
「まじっく快斗1412」では、アニメ「まじっく快斗」ではあまり描かれなかった青子とのラブコメエピソードが多く描かれています。
- 2話:ブルーバースデイ
- 3話:ハスラーVSマジシャン
- 7話:黒羽快斗の忙しい休日
- 10話:怪盗淑女(ファントム・レディ)と龍馬のお宝
- 13話:彼から手を引いて
特に10話「怪盗淑女(ファントム・レディ)と龍馬のお宝」では、怪盗キッドに扮している快斗が眠る青子にキスしようかと迷うシーンがありました。
青子は黒羽快斗の幼馴染で、お互い想っているけど交際していない両片思いで、新一・蘭のような関係。
決して恋人関係で描かれているわけではありませんが、「まじっく快斗」では描かれなかったラブコメが見れるのは「まじっく快斗1412」のみです。
見どころ③:怪盗キッドをたっぷり堪能できる
「まじっく快斗1412」は全24話からなる2クールで放送されているため、ボリュームたっぷりで制作されています。
さらに原作漫画5巻をほとんど網羅している他、怪盗キッド目線でコナンの物語が描かれている話数もあります。
前作であるアニメ「まじっく快斗」は全12話であり、時間がない人でも怪盗キッドの物語を楽しむことがでました。
しかし少し物足りないなと感じた人には、「まじっく快斗1412」がおすすめです。
【まじっく快斗】アニメ2期の可能性は低い…キッドファンは1412がおすすめ
- 「まじっく快斗」アニメ2期の可能性は低く、地上波の再放送も当分見込めない
- 「まじっく快斗」と「まじっく快斗1412」は原作は同じだが、別の制作会社が作成している
- 7年ぶりに漫画「まじっく快斗」の新シリーズが掲載されている
アニメ「まじっく快斗」は2種類あり、それぞれの特徴と良さがあることが分かりました。
人気がある作品・キャラクターであるにも関わらず、しかしながらアニメ2期の可能性は低い段階です。
キッドに関する重要な情報も「名探偵コナン」で明かされているため、もしかすると今後は「名探偵コナン」のキャラクターとして活躍していくのかもしれません。
個人的におすすめなのは原作漫画をほぼアニメ化し、怪盗キッド目線でコナンの物語が楽しめる「まじっく快斗1412」。
もちろん!「名探偵コナン」と一緒に見ていくのも楽しいのでおすすめですよ!
「名探偵コナン」での怪盗キッド登場のおすすめ回はこちらの記事で紹介しているので、キッド様にハマった方はぜひチェックしてくださいね。
★「名探偵コナン」の怪盗キッド登場回&重要情報はこちら

