斬新なオカルトとSFの融合が世界中で評価されている「ダンダダン」。
作中に登場する数多くの怪異や幽霊は、都市伝説や日本に伝わる昔話などをモチーフに描かれていますが、オンブズマンは日本のある妖怪が元ネタとなっているんです。
今回はオンブズマン=カワバンガの正体や元ネタ、能力や強さについて解説していきます。
【ダンダダン】オンブズマン=カワバンガの正体は?
見た目からして気味の悪い妖怪”オンブズマン”ですが、なんとその正体はオカルンのクラスの委員長こと佐脇凛に取り憑いた小学校時代の親友・川番河舞(かわばんがまい)なんです!
凛と舞は元々小学生の頃に一緒にアイドルを目指しており、毎日一緒に練習をするなど、とても仲の良い友人でした。
しかし凛の家庭は母子家庭に加え一緒に暮らす祖母も要介護状態で、凛は小学生ながら祖母の世話に加え家事も担当するなど、普通の小学生には考えられない過酷な生活を送っていました。
そのため、日曜日に開催されるジュニアアイドルオーディションも家庭の都合で参加を断ると、舞は凛を”裏切者”として無視するように。
ですがジュニアアイドルオーディション当日、舞の母親から電話があり、舞が誤解していたことが判明。
無事仲直りをすると、凛もジュニアアイドルオーディションにでることになりますが、舞と舞の母親が凛を迎えにくる途中に交通事故に巻き込まれ、舞は死亡。
事故死になりますが、凛への執着が怨念へと変化し、オンブズマンとなって凛に憑りつくようになりました。
【ダンダダン】オンブズマンの正体=川番河舞(カワバンガマイ)が怨霊になった経緯
一緒にアイドルを目指すほど仲良しだった凛と舞ですが、なぜ舞はオンブズマンという怨霊になってしまったのでしょうか。
それには悲しい理由がありました。
アイドルを目指すことになる凛と舞
抜群の歌唱力を持つ凛に、アイドルを目指していた舞が声をかけ、凛と舞は一緒にアイドルを目指すように。
そしてある日ジュニアのアイドルオーディションが開催されることになると、舞は凛にジュニアアイドルオーディションに一緒に参加してほしいとお願いし、2人で一緒に出場することを約束します。
凛の複雑な家庭環境
凛は団地で母親とおばあちゃんと暮らしており、母親が外で働きに出ている間は、まだ小学生の凛がおばあちゃんの介護や家事を行うなど、複雑な家庭環境にありました。
そして舞と約束したジュニアのアイドルオーディションの日も家族の面倒を見ることになり、参加ができないことを舞に伝えます。
しかし凛の複雑な家庭環境を舞やクラスメイトたちは理解することができず、凛と舞が仲違い状態になってしまいました。
オーディション当日の事故
ジュニアアイドルオーディション当日、凛の元へ一本の電話が。
その電話は舞の母親で、舞が緊張で固まって動けなくなってしまい、凛に今から一緒に参加してほしいとお願いをしてきます。
戸惑う凛ですが、祖母が背中を押してくれたおかげで、凛は舞と一緒にジュニアアイドルオーディションに出場することに。
しかし舞の母親と舞が凛の元へ車で向かっている途中、事故に遭ってしまい、舞は死亡してしまいます。
【ダンダダン】オンブズマンの正体・川番河舞(カワバンガマイ)と委員長・佐脇凛の関係
アイドルを目指していた凛と舞ですが、その関係性は一体どのようなものだったのでしょうか。
お互いないものねだり
舞は服装などからしてある程度裕福な家庭に育っていたと考えられるので、おそらく凛の家庭環境を理解することができなかったのではないでしょうか。
加えて親の期待に応えるためなど、かなりプレッシャーを感じており、自分にはない凛の歌の才能を羨ましく思っていたと思います。
そして一方で凛は裕福ではなく、自分のやりたいことを犠牲にした生活を送っており、舞の好きなことに時間を使える生活を羨ましく思っており、凛と舞は幼いながらにしてお互いないものねだりな感情を持っていたことが考えられます。
舞が母親の車に同乗した理由
当初は舞の母親だけが凛を迎えに行く予定でした。
しかし舞は、以前車窓から凛がおばあちゃんの介護をしているところを偶然見かけていましたが、そのことを理解してあげられず、ひどいことを凛に言ってしまったと後悔していたため、凛に謝るため迎えの車に同乗していました。
舞と凛が2人で歌い悪霊を祓うことに成功
モモたちは凛に憑りついていたオンブズマンを祓おうとしますが、大量の悪霊までもが一緒に引っ張られてしまい、モモたちを攻撃。
モモやオカルンが必死に戦っている中、オンブズマンも凛の中から出てくると、凛を押しつぶそうとどんどん大きくなり始めますが、凛が心の中で殺していた思いを全てを吐露。
すると凛の前に舞が現れ、2人は無事和解すると、一緒に歌い悪霊を祓うことに成功しました!
舞は成仏できずにカワバンガとして凛をサポートしている
凛と舞は再び友達になることを約束すると、舞は凛の目の前からスーッと消えていったため、成仏したかのように見えましたが、実は成仏はしていませんでした。
なんと今は”カワバンガ”というマスコットキャラのような姿で、凛の守護霊としてサポートしています。
見た目は亀の被り物を被った可愛いキャラに見えますが、性格はかなり毒舌。
凛の歌声に執着をしているため、「歌わないと存在価値がない」などキツイ言葉をバンバン凛に投げつけるため、本当に守護霊なのか疑ってしまいますね。
【ダンダダン】オンブズマンの元ネタと能力・強さを解説
ここからはオンブズマンの元ネタや能力、強さについて解説していきます。
オンブズマンの元ネタは”子泣きジジイ”
オンブズマンの元ネタは日本の妖怪である”子泣きジジイ”。
子泣きジジイはその名の通り、本来の姿は老人ですが、夜道で赤ん坊のような産声をあげます。
そして見つけた人が憐れんで抱き上げると、体重が次第に重くなり、手放そうとしてもしがみついて離れず、遂には抱き上げた人の命を奪ってしまうとされています。
オンブズマンの能力は重力の操作
オンブズマンは重力を操る能力を持っており、その力で憑りついた人間を押し潰すことができます。
更にはこの能力を操って、他の悪霊を引き寄せどんどん大きくなって襲い掛かってくるため、かなり厄介な妖怪であることが分かりますね。
愛を持って成仏させる必要がある
オンブズマンは愛情を求めて人の背中に乗っかるという性質があります。
そのため、無理に遠ざけようとすれば、霊の憎しみがどんどん膨れ上がり、憑りついた相手を圧し潰してしまうことも。
ですが、元々は子供の妖怪なので愛情を持って接してあげれば成仏させることができます。
【ダンダダン】オンブズマンは現在カワバンガとなって委員長をサポート中
- オンブズマンの正体は小学校時代の親友だった川番河舞
- オンブズマンになってしまった経緯と委員長との関係
- オンブズマンの元ネタと能力
日本の子泣きジジイという妖怪が元ネタとなった”オンブズマン”。
現在はカワバンガというマスコットキャラ的な姿になりターボババアといい勝負なくらいの毒舌キャラとして活躍しています。
現在「ダンダダン」はアニメが絶賛放送中ですが、ぜひ日本の妖怪がモデルになったオンブズマンの話も原作の方で読んでみてはいかがでしょうか!
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