北海道を舞台に、壮絶な金塊争奪戦を繰り広げるサバイバル漫画「ゴールデンカムイ」。
派手なアクションと大人向けのシュールなギャグが人気で、アニメ化や実写映画化もされている話題作です。
本記事で紹介する白石由竹は、物語の鍵となる金塊の在処を記した刺青人皮の囚人の1人で杉元達と金塊を探す仲間として登場します。
白石はお調子者でずる賢い性格である為、ギャグパートでよく活躍しますが、いざという時は頼りになる味のあるキャラです。
今回は、そんな白石の人物像やモデル、各メディアで白石を演じた声優や俳優について紹介していきます。
- 原作漫画を読んでいなくて絶対にネタバレしたくない方
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は、逆に、絶対に、この記事を見ないことをおすすめします！
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【ゴールデンカムイ】白石のモデルは実在する脱獄王？
坊主頭がトレードマークでお調子者な白石は、杉元一行のムードメーカーとして活躍する人気キャラです。
普段はふざけた言動が目立ちますが、並外れた身体能力と機転思考力に長けた人物でいざという時は仲間から頼りにされています。
まずは白石のモデルとなった実在する脱獄囚について解説していきます。
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白石由竹のモデルは”昭和の脱獄王”白鳥由栄
「ゴールデンカムイ」には実在した人物をモデルにしたキャラが多数登場しています。
作中で「脱獄王」の異名を持つ白石は、白鳥由栄（しらとりよしえ）という人物がモデルとなっています。
白鳥は「昭和の脱獄王」と呼ばれた人物で、その名の通り昭和の時代に何度も看守の目を欺き刑務所を脱獄した経歴の持ち主です。
強靭的な足腰と突飛な考えを駆使して脱獄していたことから、様々な作品でモデルとして取り上げられています。
白鳥由栄は網走刑務所も脱獄している！
- 1936年：針金で合鍵を作って青森刑務所を脱獄
- 1941年：ブリキ板と釘でノコギリを作り、天窓の鉄枠を切断して秋田刑務所を脱獄
- 1944年：味噌汁の塩分で手錠と視察孔を錆びさせて外し、網走刑務所を脱獄
- 1947年：手作りのノコギリで床板を切断し、食器で穴を掘って札幌刑務所を脱獄
26歳で強盗殺人を犯して青森刑務所に投獄された白鳥。
その2年後、針金で合鍵を作って初めての脱獄を成功させます。
青森刑務所での脱獄を皮切りに、投獄されては知恵を振り絞って脱獄を繰り返し、人生の内に4回の脱獄をしました。
元々怪力で手錠を力づくで引きちぎったというエピソードもあります。
難攻不落として有名だった網走刑務所をも、たった1人で脱獄したというから驚きです。
エースくん博物館網走監獄には、白鳥の脱獄の様子を再現したマネキンが展示されています。
白石由竹と白鳥由栄の共通点
作中で最も手先が器用でずる賢い白石は、モデルとなった白鳥の特徴をそのまま取り入れたキャラとして有名です。
幼少期から素行が悪かった点や難攻不落とされている網走監獄を脱獄した点など、とにかく共通点が多くあります。
白鳥の超人的な特技を余すことなく白石に受け継がせているところ見ると、原作者の野田サトル先生がいかに研究熱心な人物であるか伺えます。
関節を外せる
白石は「ゴールデンカムイ」の作中で1番体が柔らかく、関節を外せるという特技を持っています。
白石のモデルとなっている白鳥も関節を自在に外すことができたらしく、実際に網走刑務所を脱獄する際は肩などを脱臼させて狭い通路を通ったそうです。
コミちゃん頭が入る隙間があれば、どこでも通ることができるんだとか。
エースくん作中には関節を外して鉄柵の隙間から白石が入ってくる姿を見た杉元が「妖怪？」と脅えるシーンもあります。
移動は徒歩にて！昼歩きは禁物
白鳥は関節を外す特技以外にも、強靭な脚を持っていたことでも有名です。
監獄の梁を伝って脱獄したり、脱獄後は基本徒歩で逃げ回っていたというエピソードがあります。
また、昼間は人目があるので身を潜め、夜の内に食べ物を盗んだり隠れる場所を探すといった機転の良さも発揮しています。
コミちゃん1日で120kmもの距離を走ることができたというから驚きですね。
刑務所での酷い扱いに立腹して脱獄
白鳥が4回も脱獄した理由ですが、決して身勝手なものではありません。
当時、刑務所内では看守による囚人への不当な扱いや虐待が横行していました。
白鳥も看守から暴力を受けるなど酷い扱いを受けていたそうです。
囚人に対しての扱い改善を訴えましたが、揉み消されてしまった為、それに腹を立てて脱獄を繰り返すようになります。
その証拠に、白鳥を一般受刑者と同じように扱っていた小菅刑務所（現在の東京拘置所）や府中刑務所では脱獄を考えず模範囚として過ごしています。
エースくん白鳥が脱獄する理由は酷い扱いをする看守への抗議だったわけですね。
脱獄を予め予告する
白鳥は脱獄すると決めた時、必ずあることをしていました。
それは、看守に脱獄することを予め宣言していたことです。
白鳥が脱獄する理由は、一部の看守による自分への暴力でした。
白鳥は脱獄を決意すると、酷い扱いをした看守に対して低い声で「必ずここを破って逃げて見せる」と予告していました。
脱獄には時間がかかりますが、白鳥は予告通り脱獄を成功させて看守達を驚かせたのです。
★他にもモデルが！？金カムの脱獄囚まとめ
【ゴールデンカムイ】白石の最後をネタバレ！
物語の序盤から杉元一行のムードメーカーで、意外と頼りになる主要キャラとして活躍する白石。
激化する金塊争奪戦の中でも白石は最後まで生き残りました。
金塊目当てで杉元とアシリパの旅に同行していましたが、途中退場することなく2人の旅を最後まで見届けています。
エースくん実は暴走列車とともに海に沈む杉元を助け出したのも白石です。
コミちゃん普段はおちゃらけているけど、実は杉元の危機を何度も救っているよ。
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杉元・アシリパとともに東京へ…
「ゴールデンカムイ」の最終話では、金塊争奪戦から6ヶ月後のエピソードが描かれています。
杉元は親友・寅次との約束をはたす為、東京に住む幼馴染み・梅子の下へ金塊の一部を手渡しに行きます。
アシリパも手に入れた土地の権利書を使って、アイヌの土地を守るという目標を達成しました。
互いの目的をはたした2人は、その後北海道に戻って穏やかに暮らしていくことを決めます。
杉元とアシリパの旅をずっと近くで見守っていた白石は、2人の旅の終結を見届けると別れも告げずにその場から立ち去るのでした。
エースくん湿っぽい別れを嫌う白石らしいかっこいい退場の仕方だね！
3年後に杉元・アシリパの元へ手紙が届く
目的をはたし、アイヌの集落で穏やかに暮らしていた杉元とアシリパ。
3年後、2人の下に消息不明となった白石から突然手紙が届きます。
手紙は全て白紙でしたが、封筒には手紙と一緒に1枚のコインが同封されていました。
そのコインには白石の肖像画が大きく刻印されていて、2人は東京で別れた後に白石が何をしたのかすぐに気が付きます。
悪用されないように残りの金塊を再び埋めた杉元達でしたが、白石はその後掘り起こして全ての金塊を回収したのです。
送られてきたコインはその金塊を基に生産したものだったという、白石らしいオチとなっています。
エースくんこの時の手紙が再現されるという漫画完結記念のプレゼント企画も話題になりました。
白石は無人島で移民を募り王様になった
杉元達が受け取ったコインには、「SHIRAISHI YOSHITAKE 1 KING」と刻印されていました。
そこから分かることは、白石が無人島で移民を集めて金塊を基に国を作ったということです。
天涯孤独の身で故郷がなかった白石は、故郷となる場所を自ら作り出したのでした。
読者の間では、海賊房太郎（かいぞくぼうたろう）の夢であった自分の国を作りたいという意志を受け継いだのではないかという考察もされています。
ヤングジャンプに掲載された最終話では、「東南アジアの島で王様になった」と書かれていましたが、コミックス版ではどこの島か分からないように「無人島」と修正されています。
白石がどのように金塊を運び出したかは不明
杉元は土地の権利書と梅子に渡す分の金塊だけを持ち出し、残りは全て五稜郭に埋めてきました。
しかし、旅を終えて別れた白石は3年で国を作り上げる程の金塊を掘り起こして運び出しています。
残された金塊を白石がどう運び出したか作中で描かれていないので不明ですが、ずる賢い白石はあの手この手で金塊を大量に持ち出し国作りの資金に変えてしまうのでした。
コミちゃんなんとしても金塊を手に入れたかった白石の執念を感じるね。
★金カム31巻と最終回はどうなったかのネタバレ記事
【ゴールデンカムイ】白石が脱獄王になった理由がかわいい！キャラ解説
| 名前 | 白石由竹（しらいしよしたけ） |
|---|---|
| 誕生日 | 南関東 |
| 出身地 | 3月3日 |
| 好きなもの | 酒、飴、白米 |
| 嫌いなもの | 鹿の脳ミソ |
※引用元：ゴールデンカムイ公式ファンブック
白石は、金塊の暗号である刺青を持つ囚人の1人として登場します。
坊主頭に長いもみあげが特徴で、体の関節を自在に外すことができたり小道具を体のあちこちに仕込んでいる器用なキャラです。
様々な監獄で脱獄を繰り返したことから「脱獄王」の通り名で呼ばれています。
お調子者で素直な性格であり、杉元一行のムードメーカー的な存在ですが、いざという時は仲間の為に危険を顧みない勇敢さも持ち合わせています。
エースくん6巻では「愛され脱獄王」というキャッチコピーで紹介されています。
コミちゃん作中のギャグパートでも白石は大活躍！
恋をしたから脱獄することにした
子供の頃から素行が悪く、幼年監獄に入れられては脱獄を繰り返していた白石。
大人になって樺戸集治監に収監されていた時、偽札作りの罪で逮捕された画家・熊岸長庵が描いたシスター宮沢という女性の絵に一目惚れします。
本人は絵よりもずっと美人だと勝手に妄想を膨らましていた白石は、彼女に会いたいという一心で全国各地の監獄に収監されては脱獄を繰り返したことで「脱獄王」の異名が付きました。
網走監獄で念願のシスター宮沢に会うことができましたが、あまりにも絵とそっくりだった為、白石の恋はこの時終わりを告げるのでした。
★OVA第2弾で白石の活躍を見よう！
酒好き・女好き・博打好き
自分の欲求に素直な白石は、目の前に大好きな酒や女があれば我慢できずにはいられない性格です。
加えて博打も大好きで、作中では競馬で大儲けしようとして散財したこともありました。
典型的なダメ人間のように見える白石ですが、芯はしっかりしていて仲間の危機には駆けつける漢気を見せることもあります。
裏切ることもある為、仲間からいまいち信用されていない部分もありますが、杉元達からは放って置けない存在として愛されています。
金塊争奪戦では杉元・アシリパとともに行動
「ゴールデンカムイ」は、不死身と呼ばれる男・杉元とその相棒であるアイヌの少女・アシリパが主役の物語です。
2人だけで出発した金塊探しの旅に途中で白石が金塊目当てで仲間に加入します。
最初は信用されていなかった白石でしたが、様々な困難を共有し乗り越えてきたことで互いに信頼し合っていきました。
アシリパがキロランケに連れ去られて樺太へ行った時は、杉元の意志を継いでアシリパを近くで見守る活躍を見せています。
エースくんファンの間では「ゴールデントリオ」略して「ゴトリ」の愛称で親しまれています。
時折動物のようなかわいい鳴き声を発する
成人男性で脱獄を繰り返す凶悪犯の白石ですが、時折見せる言動がかわいいとファンから人気があります。
悲しい時や落ち込んだ時には「クーン」という子犬の鳴き声のような声を発し、何かが成功した時などはドヤ顔で「ピュウ」と鳥の鳴き声のような声を発するのです。
過激な表現が多い「ゴールデンカムイ」では白石のこうしたコミカルな言動が面白く、貴重なギャグパートとして重宝されています。
エースくん「クーン」と言って落ち込む姿があざとかわいいと特に女性から人気なんです。
動物によく頭を噛まれたり齧られたりする
「ゴールデンカムイ」は自然豊かな明治時代の北海道が舞台となっています。
その為、野生の動物が時として牙を剥き襲ってくるシーンが多いのですが、何故か白石の頭に噛みつくことが大半です。
あまりにも様々な動物に噛みつかれるので、杉元から「白石の頭はなんか甘いのが出てるのか？」と問われるシーンがあります。
とにかく動物との絡みで不憫な思いをすることが多い白石。
なんと最終決戦で暴走列車の中に乗り込んだヒグマにも頭をかじられるシーンがあります。
コミちゃん動物にとって白石の頭は魅力的ってことなのかな。
【ゴールデンカムイ】白石の声優は伊藤健太郎さん
| 名前 | 伊藤健太郎（いとうけんたろう） |
|---|---|
| 生年月日 | 1974年1月3日 |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | マウスプロモーション |
アニメ版で白石役を演じている伊藤健太郎さんは、落ち着いた低めの声で人気の男性声優です。
高校生の頃に演技の面白さを知り、大学では演劇科に進学したそうです。
演技の実力が認められてアニメ声優となります。
2003年からは自ら劇団を旗揚げして主宰として活動の場を広げています。
伊藤健太郎さんの主な出演作品
- とっとこハム太郎：タイショーくん
- NARUTO -ナルト-：秋道チョウジ
- BLEACH：阿散井恋次
- キングダム：桓騎
- 弱虫ペダル：田所迅
強くてクールなキャラから熱血漢な三枚目キャラまで演技の幅が広いことでも有名な伊藤健太郎さん。
物語の主要キャラを演じることが多く、男女ともに多くのファンがいます。
「ゴールデンカムイ」では、男らしかったりお調子者でハイテンションだったりと様々な面を持つ白石を演じているので、伊藤健太郎さんの声の魅力を堪能することができます。
【ゴールデンカムイ】白石の実写俳優は矢本悠馬さん
| 名前 | 矢本悠馬（やもとゆうま） |
|---|---|
| 生年月日 | 1990年8月31日 |
| 血液型 | AB型 |
| 所属事務所 | ソニー・ミュージックアーティスツ |
実写映画版で白石役を演じている矢本悠馬さんは、12歳の時に子役としてデビューした俳優です。
当時は俳優に興味が全くなく、オーディションや出演依頼は全て親が決めたことでした。
高校卒業後は親の勧めで演技の専門学校に入学し、そこで演技の面白さに目覚めて俳優として様々なドラマ映画に出演するようになりました。
「ゴールデンカムイ」の原作漫画を読んで「演じるなら白石がいい」と思っていたところ、白石役としてオファーが来て喜んだそうです。
矢本悠馬さんの主な出演作品
- 賭ケグルイ：木渡潤
- 今日から俺は!!：谷川安夫
- ちはやふる：西田優征
- おんな城主 直虎：中野直之
- 君の膵臓をたべたい：ガム君
161㎝と男性としては小柄な矢本悠馬さんは三枚目の役を演じることが多く、コミカルな演技で人気となっています。
実写版「ゴールデンカムイ」では、漫画から白石が飛び出してきたかのような完璧な演技が注目され知名度を上げています。
コミちゃん実写映画は白石が出てくるシーンにも是非注目！
エースくん過激なシーンが多い中、白石のコミカルな動きは見る人に笑いと癒しを与えています。
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【ゴールデンカムイ】白石のモデルは…？まとめ
- 白石のモデルは「昭和の脱獄王」と呼ばれた白鳥由栄
- 杉元一行のムードメーカーでいざという時は頼りになる愛されキャラ
- 金塊争奪戦の真の勝者は金塊で国を作り上げた白石！
死と隣り合わせの金塊争奪戦で、最後まで杉元達と走り抜けて生還をはたした白石。
封印したはずの金塊を盗み出して国まで作ってしまうという物凄い行動力にも驚かされますが、白石らしいオチで憎めないキャラとして人気です。
また、「脱獄王」という異名から並外れた身体能力まで、モデルとなった白鳥由栄との共通点の多さには野田サトル先生の研究熱心さが伝わります。
ゴトリとして常に物語の第一線で活躍する白鳥の魅力を是非アニメや実写映画などのメディアでも堪能してください。
コミちゃんアニメ版も実写映画版も白石は再現度が高いので、どっちもチェックしてほしいな。
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