「呪術廻戦」のアニメ2期「懐玉編」に登場し、多くの謎を残した星漿体(せいしょうたい)。
天元と深い関わりがあり、「懐玉編」では当時の星漿体・天内理子(あまないりこ)が争いの火種となりましたが、その存在意義や役割とは一体何なのでしょうか?
そこでこの記事では、星漿体の意味や役割、星漿体を狙った組織について解説します。
また、星漿体として登場した天内理子の生死や、もう一人の星漿体の正体についてネタバレありで考察していきます!
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
呪術廻戦の星漿体(せいしょうたい)とは?何巻の何話に登場する?
「呪術廻戦」で星漿体が登場するのは、原作漫画8巻65話です。
任務中に帳(とばり)を下ろすことを忘れ、夜蛾に怒られる五条悟、夏油傑、家入硝子の3人。
夜蛾が席を外した後、呪霊も呪術も見えない非呪術師に気を使う必要はないと主張する五条悟と、呪霊の抑制には人々の心の平和が重要だと反論する夏油傑で言い争いが始まりました。
危険を察知した家入硝子はその場から逃走。
そこへ戻ってきた夜蛾は五条悟と夏油傑に新たな任務を課すのですが、その任務が星漿体・天内理子の護衛・抹消だったのです。
★「呪術廻戦」アニメ2期の内容はどこまで?
呪術廻戦の星漿体(せいしょうたい)とは?意味と役割をネタバレ解説
「呪術廻戦」に登場する星漿体にはどんな意味や役割があるのでしょうか?
星漿体の読み方や課せられた宿命について詳しく解説します。
星漿体の読み方と意味
星漿体は「せいしょうたい」と読み、天元と適合する人間のことを意味します。
天元は「不死の術式」を持つため死ぬことはありませんが、ある一定の老化を終えると術式が肉体を作り替え、人を超越した高次な存在に進化します。
しかし、進化してしまうと天元としての意志はなくなり、最悪の場合は人間の敵となる可能性も…
そこで天元は500年周期で自分に適合する人間と同化し、肉体の情報を書き換えることで高次な存在に進化することを防いでいました。
この「天元に適合する人間」が星漿体であり、「呪術廻戦」アニメ2期「懐玉編」の最重要人物・天内理子というわけなんです。
星漿体に課せられた宿命
星漿体に課せられた宿命は、天元との同化です。
そのため幼い頃より要人として育てられ、勝手に外出することは許されず、天元との同化後は家族や友人と会うことはできません。
星漿体の意志は天元の中で生き続けるため「同化=死」ではありませんが、夜蛾は一人の人間の命と引き換えに世界の平和を守る罪深さを理解しているため「抹消」という言葉を使っていましたね…。
同化は死ではないものの、天元に取り込まれるので死となんら変わらないんですよね。
夏油と五条に罪の意識を持たせるために「抹消」と表現したんだね…
★天元様って誰?呪術廻戦の要となるキャラクターを解説!
星漿体と六眼の関係性
500年に1度、天元と同化して肉体の情報を書き換える星漿体。
「懐玉編」では天内理子が星漿体として天元と同化する予定でしたが、伏黒甚爾の妨害に遭い、同化は失敗に終わります。
実はいつの時代にも天元と星漿体の同化を妨害する者はいましたが、六眼持ちが現れ、同化がなされてきました。
天元本人も、天元・星漿体・六眼の三者は因果で繋がっていると話していましたが、これはおそらく500年に1度の同化時に、星漿体と六眼が同時に現れることを指しているのでしょう。
★呪術廻戦2期「懐玉・玉折」のネタバレあらすじはこちら!
呪術廻戦で星漿体(せいしょうたい)を狙う組織と目的
「呪術廻戦」において星漿体・天内理子を狙う組織は、以下の2つです。
※↑リンクをクリックで知りたい項目へ飛べます。
それぞれどんな団体で、目的は一体何なのでしょうか?
①呪詛師集団:Q
「呪詛師集団:Q」は、天元の進化による暴走で呪術界の転覆を目論む集団です。
登場した戦闘員は、コークンとバイエルの2人のみ。
バイエルは大量のナイフを用いて戦いますが、コークンの詳しい能力は分かっていません。
最高戦力であるバイエルの離脱に伴い組織は瓦解し、「懐玉編」以降は登場していません。
ちなみに芥見下々先生曰く、2人のコードネームはウインナーに由来するとのこと。遊び心がありますよね!
②宗教団体:盤星会「時の器の会」
盤星教(ばんせいきょう)「時の器の会」は、天元様を信仰・崇拝する非呪術師の宗教団体です。
奈良時代に天元が説いた術師に対する道徳基盤が基となってできた団体ですが、現在の盤星教は天元そのものを崇拝する絶対的一神教へと変化。
彼らが崇拝するのは純粋な天元の為、星漿体との同化は穢れとの一体化を意味し、タブーとされています。
天内理子の死亡後、盤星教は解体されましたが、当時の盤星教のトップ・園田を中心に別団体が発足。
しかし、夏油傑により団体は乗っ取られ、園田も死亡しました。
呪術廻戦の星漿体(せいしょうたい)天内理子は死亡?生きている可能性を考察
星漿体として登場した天内理子の生死が気になりますよね。
結論ですが、天内理子は死亡し、同化は失敗に終わっています。
ここからは天内理子の死亡は何巻何話なのか、遺体の行方や生きている可能性について考察します。
天内理子の死亡は何巻・何話?
天内理子の死亡は原作漫画の9巻72話で描かれました。
黒井に別れを告げ、薨星宮(こうせいぐう)本殿までやってきた夏油傑と天内理子。
大樹の根元には天元から招かれた人間しか入ることができない特殊な結界が張られており、ここから先は夏油傑と言えど先に進むことはできません。
神妙な面持ちで大樹を見つめる天内理子に、夏油傑は一つの選択を迫ります。
それは、ここから引き返して黒井と一緒に家に帰ること。
天内理子が同化を拒み天元と戦うことになっても、五条悟と共に天内理子の未来は保障すると宣言したのです。
その瞬間、緊張の糸が切れたように本音を漏らす天内理子。
泣きながら夏油の差し伸べた手を掴もうとした瞬間、伏黒甚爾の狙撃によって撃ち殺されるのでした。
安堵したのも束の間、天内理子が倒れるシーンは本当に悲しかった…
とっても残酷なシーンなんだけど、アニメの演出が最高すぎた!
天内理子の遺体の行方は?
天内理子の遺体は伏黒甚爾によって盤星教「時の器の会」のトップ・園田へ引き渡されます。
任務を遂行し、盤星教本部「星の子の家」を出た伏黒甚爾を待っていたのは、反転術式で復活した五条悟でした。
死に際で呪力の核心を掴んだ五条悟は、伏黒甚爾との死闘で勝利。
戦いのあと、五条悟が天内理子の遺体を抱きかかえるシーンが描かれましたが、遺体の詳しい行方は分かっていません。
呪術高専が内密に処理した可能性もありますが、今後、遺体の行方について描かれることを期待しましょう!
天内理子が生きている可能性を考察
天内理子が生きている可能性ですが、十分にあると思います!
というのも、呪術廻戦公式ファンブックにおいて天内理子の享年が「14歳?」になっていたんです。
死亡した他のキャラクターははっきりと享年が書かれている中、なぜか天内理子だけ曖昧なんですよね。
天内理子は不死の術式を持つ天元に適合する人間ですし、今後、何らかの形で登場する可能性も0ではありません。
九十九由基の発言から死亡後に天元と同化したとは考えにくく、再び登場する日もそう遠くはないかもしれませんね。
呪術廻戦の星漿体(せいしょうたい)とは?もう1人の正体は九十九由基なのか
「呪術廻戦」202話において、九十九由基が元星漿体だったことが判明しました。
となると、天内理子の他のいたもう一人の星漿体が九十九由基ということなのでしょうか?
九十九由基がもう一人の星漿体なのか、天元と同化しなかった理由について解説します。
もう1人の星漿体は九十九由基(つくもゆき)
「呪術廻戦」原作漫画23巻202話において、九十九由基が元星漿体であることが判明しました。
しかし、天内理子以外の「もう一人の星漿体」に九十九由基は該当しないと考えられます。
というのも、天内理子の死亡後に他の星漿体の存在を仄めかしたのは九十九由基本人であり、夏油傑のもとに来ていることから天元との同化はしていません。
本来、天元と同化した後は次の同化まで最低500年は薨星宮から出ることはできないため、九十九由基がもう一人の星漿体ではないはず。
また、天元に天内理子以外の星漿体の存在を尋ねる際、自分を含めないよう指示しているため、九十九由基がもう一人の星漿体だった可能性は低そうです。
九十九由基が元星漿体だったことに衝撃を受けました!
でも、九十九由基は天元と同化しなかったのかな?
九十九由基は天元様と同化しなかったのか?
九十九由基は元星漿体ですが、天元との同化はしていません。
天元は奈良時代から生きており、推定年齢1500歳。
202話の描写から、天元が500歳と1000歳のタイミングで九十九由基が同化したとは考えられませんし、1500歳の同化は天内理子が死亡したため天元本人も同化を拒否しています。
九十九由基はあくまでも元星漿体という立場で天元とは同化していないのでしょうが、九十九由基には過去に天元と同化した星漿体の声が聞こえるという疑問点が出てきます。
これは九十九由基の術式によるものなのか、はたまた過去に天元と同化した経験からなる現象なのか…
個人的には九十九由基は不老の術式を持っており、過去に天元と同化したものの、老いることはないので現代まで生き永らえているという熱い展開を期待しています!
星漿体は他にいる?
結論からいうと、天内理子と九十九由基のほかにも星漿体は存在します。
九十九由基が天元に、天内理子以外の星漿体の存在を尋ねた際、他の星漿体の存在に言及しています。
しかし、天内理子ほどの素質を持った星漿体はいなかったとのこと。
2023年7月時点で九十九由基が死亡しましたが、天元と九十九由基の会話から、天内理子ほどの素質はないもののほかにも星漿体がいることは確実でしょう。
★九十九由基が死亡した経緯はこちら
呪術廻戦の星漿体(せいしょうたい)とは?まとめ
- 星漿体は天元に適合する人間を意味し、時が来たら天元と同化する宿命にある
- 天内理子は死亡したが、遺体の行方や享年など曖昧な点が多い
- 九十九由基は元星漿体だった
「呪術廻戦」のアニメ2期「懐玉編」では、夏油傑が闇落ちした経緯や天元と星漿体の関係について描かれます。
「渋谷事変」に繋がる重要エピソードなので、本記事を参考にしながら「懐玉編」を視聴してくださいね!
「懐玉編」はファン人気の高いエピソード!夏油の闇落ちや伏黒甚爾の活躍など、見どころ満載です!
五条悟と伏黒甚爾の死闘も最高の演出でした♪アニメをまだ見ていない人はぜひ見てほしいな〜!
★呪術廻戦アニメと映画の見る順番を完全攻略!