2024年10月から新作アニメ第2期の放送がスタートして再び人気となっている剣劇漫画「るろうに剣心」。
原作は1994~1999年に週刊少年ジャンプにて連載されていた作品で、2017年からジャンプSQ.にて続編の“北海道編”が連載開始となり話題になりました。
しかし、読者から「つまらない」「休載が長い」などのマイナスな意見も挙がり、ついには打ち切りとまで言われてしまっています。
本記事では、北海道編がつまらないと評価されてしまう理由や打ち切りと言われた真相について詳しく解説していきます。
【るろうに剣心】北海道編は打ち切り?連載再開の時期は未定
結論から言うと、2024年10月現在「るろうに剣心」北海道編は打ち切りではなく長期休載中です。
2024年6月号から休載が続いていて、同年9月に改めてジャンプSQ.から長期休載の発表がありました。
休載理由は原作者である和月伸宏先生の体調不良であり、連載再開時期は現在未定となっています。
【るろうに剣心】北海道編が打ち切りと言われた理由は
現状打ち切りとはなっていない「るろうに剣心」ですが、なぜ打ち切りというデマが流れてしまったのでしょうか。
まずは、北海道編が打ち切りと噂されるに至った理由について解説します。
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作者の体調不良
1つ目の理由は、原作者・和月伸宏先生の体調不良です。
これについてはジャンプSQ.が公式発表した休載理由にもしっかりと明記されていますので、まず間違いないでしょう。
病名などは公表されていないので、体調不良の原因については不明となっています。
漫画を描くというのは非常に手間と時間がかかるうえ、長時間座っての作業なので体調を崩して休載する漫画家も多いです。
週刊誌である週刊少年ジャンプで「るろうに剣心」を連載していた頃、和月伸宏先生は20代半ば。
当時は年齢も若くアシスタントも多かったことから連載を続けることができていましたが、北海道編の連載を開始した時の和月伸宏先生の年齢は47歳。
さらに新作アニメの監修など漫画以外の仕事も重なり多忙だったようです。
年齢的にも無理ができないことや北海道編の執筆だけに集中できない状況が続いて長期休載になったことが、打ち切りと言われるようになった1番の理由とされています。
これまでのたび重なる休載
2つ目の理由は、たび重なる休載です。
ジャンプSQ.は月刊誌ですが、和月伸宏先生はこれまでにも何度か休載しています。
理由は様々ですが、休載が何度も続いたのでそれを打ち切りの予兆と捉えた読者もいたことでしょう。
さらに2024年6月号から4か月休載した後に再開時期未定で休載発表があったので、ついには打ち切りと言われるようになったようです。
過去に作者が書類送検された
3つ目の理由は、和月伸宏先生が過去に書類送検されたことです。
2017年11月に和月伸宏先生は児童ポルノ禁止法違反で書類送検されました。
これはテレビや新聞でも大きく報道されたので記憶に残っている人も多いことでしょう。
実はこの事件が発生したのが北海道編の連載がスタートしたばかりの時で、連載開始直後に約半年の休載期間があったのです。
これにより、打ち切りを心配するファンが続出しました。
その背景には、週刊少年ジャンプで連載していたギャグ漫画「世紀末リーダー伝たけし」の原作者・島袋光年先生が2002年に児童買春事件で逮捕され、漫画が未完のまま打ち切りになった前例があったからです。
その為、連載再開を喜ぶファンがいる一方で連載再開に納得のいかない読者や事件を受けて作品を読めなくなったという人もいて、休載が発表される度に打ち切りの噂が流れるようになっています。
過去作が打ち切りになった
4つ目の理由は、和月伸宏先生の過去作には打ち切りになった作品があるからです。
「るろうに剣心」は、和月伸宏先生の初連載作品で大ヒットのうちに完結しました。
しかし、その後の連載作品である「GUN BLAZE WEST」は1年も続かず打ち切りに。
さらにその2年後に連載していた「武装錬金」はアニメ化もするほど人気でしたが、単行本は10巻で完結と「るろうに剣心」の全28巻に比べると短い作品となっています。
2007年から8年間連載していた「エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-」に至っては、途中で「るろうに剣心 -キネマ版-」の連載があった為に長期休載もしています。
このように、「るろうに剣心」以降の作品は打ち切りや割と短い物語となっていて人気も低迷気味となっていて、北海道編も打ち切りになるのではないかとファンは心配してるようです。
【るろうに剣心】北海道編の休載の理由と連載再開はいつ?
前述した通り「るろうに剣心」北海道編は2024年6月号から休載中です。
休載理由については2024年9月30日に公式Xで「作者の体調不良」と公表されていて、和月伸宏先生の回復し次第連載再開となると考えられています。
しかし文面には「しばらくの間」「一定期間休養」と記載があるだけで連載再開時期は不明です。
和月伸宏先生は現在54歳であり漫画の執筆以外の仕事も多かったことから、一度しっかり休息をとって体調を万全に整える必要があるとの判断なのでしょう。
Xでは、和月伸宏先生の体調を気遣いつつ連載再開を待ち望むファンのコメントが多く見られました。
【るろうに剣心】北海道編は打ち切りになる?つまらない理由3選
北海道編の休載理由は作者の体調不良によるものですが、打ち切りの噂が流れた理由の中には、“つまらないから”との意見も多く挙がっています。
大人気作品の続編がつまらないと評価されてしまっているのは何故なのでしょうか。
ここからは、「るろうに剣心」北海道編がつまらないと言われてしまう理由について解説します。
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新キャラや脇役が多すぎる
つまらない理由その1は、新キャラや脇役が多すぎる点です。
北海道編でも主人公は変わらず緋村剣心(ひむらけんしん)です。
しかし、主要キャラとして新しく登場した長谷川明日郎(はせがわあしたろう)、井上阿爛(いのうえあらん)、久保田旭(くぼたあさひ)の通称“アの三馬鹿”がこれまでの主要キャラ以上に活躍してしまっているのです。
もちろん続編で新キャラが目立つことはよくありますが、北海道編の場合は新キャラばかりが目立って前作からの主要キャラの存在感が霞んでしまっている印象を受けます。
例を挙げると、前作では主要キャラで人気の高かった明神弥彦(みょうじんやひこ)は東京で留守番となっていて活躍はほとんどありません。
また、新キャラの脇役も多く登場するのでさらに前作からのキャラの活躍が期待できない状態となっています。
「るろうに剣心」は前作に登場していた主要キャラの人気が非常に高いので、彼らの活躍が少ないことがファンにとってはつまらないと感じる原因のようです。
「るろうに剣心」本編が面白過ぎたから
つまらない理由その2は、前作である「るろうに剣心」本編が面白過ぎた点です。
「るろうに剣心」の本編はジャンプ黄金期である1990年代を支えた大ヒット漫画で、完結した後もOVAが制作されるほど人気の作品でした。
派手な剣劇アクションと最強の剣客が主人公というところが特に魅力で、老若男女問わず大勢の読者から愛されています。
本編の完成度が非常に高く面白かっただけに、その続編となる北海道編は本編の後づけ感が強くイマイチ盛り上がりに欠けると思われているようです。
月刊連載&休載が多いのでテンポが悪い
つまらない理由その3は、月刊誌連載で休載も多いのでテンポが悪くなっている点です。
本編は週刊誌での連載だったので物語がスムーズに進んでいました。
しかし、北海道編が連載されているジャンプSQ.は月刊誌であり、様々な理由から度々休載もしています。
ストーリーの展開が非常に遅いことから、週刊連載で本編を読んでいた読者から「テンポが悪い」「話が全然進まない」といった不満の声が挙がっているようです。
北海道編は連載開始から7年が経過していますが、未だに9巻までしか発刊されていないのでテンポが悪いというのは事実です。
【るろうに剣心】北海道編の打ち切りは嘘!面白い魅力3選
人気作だった本編の続編ということで、大きな期待を寄せられていた「るろうに剣心」北海道編。
しかし、休載が多かったりつまらないとの評価が目立ったことで打ち切り疑惑まで浮上してしまいました。
では、本当に北海道編は打ち切りが噂されるほどつまらない作品なのでしょうか。
ここからは、北海道編の面白い魅力について紹介します。
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成長したキャラクターの姿が見れる
1つ目の魅力は、成長したキャラの姿が見られるところです。
北海道編は、本編から5年後である明治16年が舞台。
本編は最終章となる人誅編から5年後、剣心がヒロインである神谷薫(かみやかおる)と結婚して幸せに暮らすようになったというところで完結しています。
北海道編はその後のストーリーであり、剣心と薫の息子・剣路(けんじ)や本編では10歳の少年だった弥彦が15歳の青年に成長した姿で登場。
他にも本編で活躍していたキャラの5年後の姿が描かれているので、キャラの成長が見られるのは続編の大きな魅力となっています。
「るろうに剣心」の人気キャラクターも再登場
2つ目の魅力は、人気キャラが続々と再登場するところです。
「るろうに剣心」は主要キャラばかりではなく、敵対関係にあったキャラも非常に個性的で人気がありました。
そんなライバルキャラが北海道編でも再登場し、物語に大きく関わってきます。
京都編で共に戦った斎藤一(さいとうはじめ)や天才的な剣才の持ち主・瀬田宗次郎(せたそうじろう)をはじめとする元十本刀メンバーの半数が再登場。
ファンにとってはたまらない演出が多いのも北海道編の見どころです。
懐かしい=面白いという気持ち
3つ目の魅力は、本編からのファンが作品を懐かしみながら楽しめるところです。
前述した通り、北海道編では過去に登場したキャラの多くが成長した姿で再登場します。
これは本編から読んでいたファンにとっては嬉しいサプライズであり、懐かしさを感じながらこの先どう物語関わっていくのかと期待感を持たせる演出となっています。
「前作ではこんなキャラだった」と懐かしむことができるところが面白いという気持ちに繋がり、それが北海道編の魅力にもなっているようです。
しかし、北海道編から読み始めた読者にはわからない面白さなので、そこがつまらないと評価されてしまう一因になっているのかもしれません。
【るろうに剣心】北海道編は何巻まである?
「るろうに剣心」北海道編は、2024年10月時点で単行本9巻までが発刊されています。
9巻の発売が2023年11月だったので、そろそろ10巻の発売を期待するファンも大勢いますが、現在のところ発売日は未定です。
月刊誌連載の漫画は半年で単行本の新刊が発売することが多いのですが、北海道編は9巻の発売から1年近く新刊が出ていません。
これには長く休載が続いていることが大きな原因になっています。
しばらく連載再開の予定はないようなので、10巻の発売もいつになるのかまだわかりません。
【るろうに剣心】北海道編は打ち切りではなく”休載”
- 2024年10月時点では長期休載状態で再開時期は未定。打ち切りにはなっていない!
- 長期休載の理由は作者の体調不良。回復が待たれている
- 北海道編がつまらないと言われるのは、本編が面白過ぎたことやテンポの悪さが原因
今回は、「るろうに剣心」北海道編が打ち切りと噂される至った経緯と真相について解説しました。
実際には打ち切りになっておらず、再開時期未定という形で長期休載に入っていたことが判明。
過去に半年以上の休載期間があったことや5か月も休載が続いていたことから、打ち切りというデマが流れたようです。
月刊連載で休載も多い北海道編は、週刊連載だった本編よりもテンポが悪くストーリー全体の盛り上がりがイマイチでつまらないという辛口の評価もあります。
しかし、漫画自体は非常に面白くて打ち切りで終わってほしくないと思っているファンは大勢います。
2024年10月から新作アニメの第2期がスタートして盛り上がっているところでの長期休載発表は残念ではありますが、和月伸宏先生の回復を願って連載再開を待つしかありません。
るろ剣ファンの人は、前作やアニメを見て気分を高めつつ連載が再開する日を期待して待ちましょう!
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