島の中央に開いた巨大な大穴“アビス”の中を、少年少女が冒険する物語「メイドインアビス」。
かわいらしいキャラクターデザインとは裏腹に、残酷でグロテスクな描写が多いことからトラウマ漫画としても有名な作品です。
登場人物の多くは冒険の途中で悲惨な目に遭うこととなり、中には死亡してしまうキャラもいます。
本記事では、「メイドインアビス」で死亡したキャラの特徴や死因を解説するとともに、今後死亡する可能性のあるキャラについても紹介していきます。
【メイドインアビス】死亡キャラ/死んだキャラを一覧で紹介(2024年9月)
話数・巻数 | 死因 | |
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ミーティ | 3巻24話 | レグに火葬砲を撃たれて死亡 |
プルシュカ | 5巻37話 | ボンドルドにカートリッジ化されて死亡 |
ボンドルド | 5巻38話 | レグに火葬砲を撃たれて死亡 |
イルミューイ | 10巻59話 | 成れ果て村の崩壊と共に消滅 |
ヴエロエルコ | 10巻59話 | 成れ果て村の崩壊で上昇負荷の呪いを受けて死亡 |
成れ果て村の者たち | 10巻60話 | 成れ果ての崩壊と原生生物、ファプタの襲撃により全滅 |
ガブールン | 10巻60話 | 原生生物・リュウサザイの攻撃を受けて死亡 |
クラヴァリ | 11巻62話 | 脱水症状からの衰弱死 |
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2024年8月に発売した最新刊13巻までに「メイドインアビス」で死亡したキャラは7人です。
成れ果て村「イルぶる」の住民も全滅しているので、それを合わせると数十人が死亡していることになります。
【メイドインアビス】死亡キャラ/死んだキャラの死因や死亡シーン詳細
他にもアビスの中では多くの探窟家が死亡していますが、本記事ではリコたちの冒険に関わって死亡したキャラを中心に紹介していきます。
死亡キャラ①:ミーティ
死亡話数・巻数 | 3巻24話 |
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死因 | レグに火葬砲を撃たれて死亡 |
ミーティはレグが深界四層で出会うことになるピンクのぬいぐるみのような姿をした成れ果てです。
元は人間でナナチの親友の少女でした。
ボンドルドが行っていた人体実験の被験者となり、自分とナナチの上昇負荷の呪いを一身に受けたことで心身ともに人間性を喪失しまいナナチに匿われるように生活していました。
ナナチは、呪いのせいで不死身の体となってしまったミーティの尊厳を守り、永遠の苦しみから解放する為に彼女を殺す方法を探していたのです。
レグの持つ特殊な武器“火葬砲(インシネレーター)”の威力を目の当たりにしたナナチは、レグにミーティの殺害を頼みます。
2人が成れ果てになった経緯やナナチの想いを汲んだレグは、ナナチの頼みを聞き入れて火葬砲でミーティを殺害することに同意。
ナナチはミーティの周りにたくさんのぬいぐるみを置き、最後に泣きながら強く抱きしめ別れを告げるとレグにミーティを殺害してもらいます。
火葬砲の凄まじい威力により、ミーティは苦しむ間もなく一瞬で死亡しました。
死亡キャラ②:プルシュカ
死亡話数・巻数 | 5巻37話 |
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死因 | ボンドルドにカートリッジ化されて死亡 |
プルシュカはリコたちが深界五層の前線基地(イドフロント)で出会うことになる少女です。
ナナチとミーティを成れ果てにおいやった張本人・ボンドルドの娘ではありますが、好奇心旺盛で素直な性格のおかげで同世代のリコとはすぐに打ち解けて友達になりました。
リコたちと一緒に冒険をしに行くと約束した矢先、プルシュカはボンドルドによって“加工場”に運ばれてしまいます。
そして、体を細かく解体されて生存に必要な体のパーツのみを取り出されて専用ケースに押し込まれた形で再登場。
プルシュカは、ボンドルドが長年の研究で創り出した“カートリッジ”と呼ばれる肉の呪い避けと化してしまったのです。
人としての体を失いながらもプルシュカはまだ生きている状態でしたが、ボンドルドがリコたちとの戦闘で深界六層から上昇する際に呪い避けとして使用し廃棄したことで死亡。
この時、ケースから流れ出る液体をリコが必死に抑えながら「プルシュカがこぼれちゃう」と叫ぶシーンは作中屈指のトラウマシーンとして有名になっています。
リコとの冒険を強く願ったプルシュカは、死亡した後に二級遺物“命を響く石(ユアワース)”となり、現在は冒険を続けるリコの白笛に姿を変えて同行しています。
死亡キャラ③:ボンドルド
死亡話数・巻数 | 5巻38話 |
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死因 | レグに火葬砲を撃たれて死亡 |
ボンドルドは“黎明卿(れいめいきょう)”の名で知られるアビス研究を行う科学者です。
仮面で素顔を隠し重厚なスーツを着込んだ怪しい人物ですが、白笛を持つ探窟家でもあります。
リコたちが前線基地から脱出する際に戦闘となり、レグの放った火葬砲の直撃を受けて死亡しました。
しかしその直後、従えていた部下の1人と入れ替わる形で復活。
再びリコたちの前にボンドルドとして姿を現します。
実は本物のボンドルドは物語が始まる前に既に死亡していて、彼が持つ白笛こそがボンドルド本人なのです。
ボンドルドはアビスの特級遺物“精神隷属機(ゾアホリック)”を使い、自分の複製を作って部下として従えています。
必要に応じて体を入れ替えることができるので、1つの肉体を失ってもすぐに復活することが可能なのです。
ちなみに、本物のボンドルドは白笛に姿を変える為に自ら命を絶っているので、死因は自殺となります。
死亡キャラ④:イルミューイ
死亡話数・巻数 | 10巻59話 |
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死因 | 成れ果て村の崩壊と共に消滅 |
イルミューイはアビス内の案内役としてガンジャ隊が雇った原住民の少女です。
子供を産むことができない体であることが発覚して村で厄介者扱いされていましたが、それをガンジャ隊が救ったことで旅に同行します。
しかし、旅の途中で“水もどき”という原生生物に寄生され瀕死の状態に。
願いを叶えるというアビスの遺物“欲望の揺籃”を使ったことでなんとか一命を取り留めますが、次第に体は成れ果てと化していき痛みも感じなくなっていきました。
さらに、子供を産める体を求めていたイルミューイは正体不明の異形の動物を産み続ける成れ果てとなり、その体は長い年月で成長を続けて巨大な建造物のようになっていきます。
リコたちが深界六層で辿り着いた“イルぶる”と呼ばれる成れ果て村は、イルミューイの成れ果てた姿だったのです。
レグの火葬砲によって村に穴が開くと、そこから原生生物の大群が侵入し暴れまわったことで村は崩壊してしまいます。
村の崩壊=イルミューイの死である為、イルミューイの死因は成れ果て村の崩壊ということになります。
死亡キャラ⑤:ヴエロエルコ
死亡話数・巻数 | 10巻59話 |
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死因 | 成れ果て村の崩壊で上昇負荷の呪いを受けて死亡 |
ヴエロエルコはガンジャ隊の一員で、仲間からは“ヴエコ”の愛称で呼ばれていた女性です。
ガンジャ隊の中で最もイルミューイから信頼されていて、本当の姉妹のように仲良くしていました。
旅の途中で水もどきに感染し生死を彷徨いますが、イルミューイが産み落とした動物を食べたことで回復します。
その後、成れ果てとなり巨大化したイルミューイの体を居住地にしようと計画する隊員たちに反対したことで、隊長のワズキャンに捕縛されて長い間村の深部である“目の奥(ドグープ)”に幽閉されていました。
リコと出会ったことで目の奥から抜け出し、イルミューイが最後に産んだ娘・ファプタに母の本当の想いを伝える為に奮闘します。
しかし、これまでアビスの呪いを無効化していた村に穴が開いたことで上昇負荷の呪いを受け、階段を上るごとに体が崩れていきます。
人間性のほとんどを失いながらも、ヴエコはファプタにイルミューイの全てを話すという目的を達成。
リコたちが見守る中、眠るように死亡します。
直接的な死因は上昇負荷の呪いによるものです。
死亡キャラ⑥:成れ果て村の者たち
死亡話数・巻数 | 10巻60話 |
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死因 | 成れ果ての崩壊と原生生物 ファプタの襲撃により全滅 |
成れ果て村の者たちは、かつて黄金郷を夢見てアビスの底を目指して旅立ったガンジャ隊の生き残りです。
中にはそうでない者も含まれていますが、全員がアビスの呪いにより人間だった頃の姿を失っていてほとんどが人語を理解できなくなっています。
成れ果て村の中でのみ生きられる存在となっている為、成れ果て村の崩壊は村人の全滅を意味します。
レグが放った火葬砲により村に穴が開くと、そこから原生生物と村人に対して強い怒りを持つファプタが侵入し、多くの村人は食い殺されてしまいました。
また、中にはファプタから逃げる為に村の外へ飛び出した結果、アビスの呪いを受けて死亡した成れ果てもいます。
死亡キャラ⑦:ガブールン
死亡話数・巻数 | 10巻60話 |
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死因 | 原生生物・リュウサザイの攻撃を受けて死亡 |
ガブールンは深界六層で活動していた干渉器ロボットです。
名前には“女王の守護者”という意味が込められていて、その名の通り“成れ果ての姫”と呼ばれるファプタを護衛する為に行動を共にしていました。
意思を持ったロボットでファプタの良き理解者です。
成れ果てに開いた穴から原生生物の大群が押し寄せた際、巨大な原生生物・リュウサザイからファプタの身を守る為に盾となり破壊されてしまいます。
人ではありませんが意思を持って活動していたことから、作中では死んだキャラとして扱われています。
死亡キャラ⑧:クラヴァリ
死亡話数・巻数 | 11巻62話 |
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死因 | 脱水症状からの衰弱死 |
クラヴァリは“単独行の天才”と呼ばれる無所属の探窟家です。
リコたちが深界七層に降りてすぐに遭遇することになりますが、この時既にクラヴァリは死亡していました。
直接の死因は脱水症状による衰弱死ですが、脱水症状に陥る前に左足やあばら骨を骨折していて左手にも深い傷を負った状態でした。
相棒の探窟家・テパステとラストダイブをした際に探窟隊“呪詛船団(ヘイルヘックス)”の一員であるニシャゴラに追われることになり、逃げる途中で怪我をして動けなくなってしまったのです。
なんとかテパステと合流しようと試みますが、脱水症状と体力の限界により崖下に座るようにして死亡しました。
【メイドインアビス】死亡フラグがあるキャラは?
ここからは「メイドインアビス」で死亡フラグのあるキャラクターについてご紹介していきます。
主人公のリコやその母親・ライザだけでなく、メインキャラクターのナナチにまでも死亡フラグが立っている状態です。
リコ
リコは「メイドインアビス」の主人公で、アビスにラストダイブしたまま戻ってこない母・ライザを探す為に機械少年のレグと共にアビスでの冒険に挑んでいる少女です。
幼いながらも博識な探窟家見習いですが、好奇心旺盛で考えなしに行動してしまう癖がある為、それが仇となり冒険の途中で何度も命の危険に晒されています。
2024年9月の時点では元気にアビスの中で探窟を続けていますが、実はライザから産まれた時、既にリコは死亡していました。
死産だったリコを取り上げた探窟家・オーゼンによれば、アビスの遺物である“呪い除けの籠”に死亡したリコの体を入れたところ生き返ったとのことでした。
1度死んでいるという点と生きて地上に戻れないアビスの底を目指している点から、物語の最後で死亡するのではないかと考察されています。
ライザ
ライザは“殲滅卿(せんめつきょう)”と呼ばれる白笛の探窟家です。
リコの母親でもあり、アビスの中を探窟している最中にリコを出産。
ライザは産まれたばかりのリコを抱えて一度地上に戻っていますが、その後アビスの底を目指して単独でラストダイブを行っています。
地上では探窟家がラストダイブを行うことは死を意味していています。
その後アビスの中からライザの書いた封書と彼女が所持していた白笛だけが上がってきたことから、人間の世界ではライザは死亡したものと思われているようです。
しかし、作中ではライザの遺体や死亡シーンが描かれていないうえ、娘のリコに宛てて書いた封書には「奈落の底で待つ」との一文が添えられていました。
このことから、死亡フラグはあるものの、ライザはなんらかの形で今も生きていてリコの到着をアビスの中で待っているとされています。
ナナチ
ナナチはリコたちが深界四層で出会った成れ果てです。
ボンドルドによる人体実験の被験者となったことで人間としての姿を失い、ウサギのような長い耳を持つ獣人の姿となった過去があります。
親友だったミーティを殺すという役目を終えた後、リコとレグの仲間となり旅に同行することになります。
豊富な知識と警戒心でリコたちを支えてきましたが、13巻67話で謎の巨大原生生物に襲われた際にシェルミとメナエを庇って捕まってしまいます。
その後、ファプタとヤタラマルによって救助されますが、無数の牙が生えた触腕に丸呑みにされたことで全身に重傷を負い瀕死の状態となっていました。
2024年9月現在では生死不明となっています。
【メイドインアビス】死亡キャラ/死んだキャラまとめ
- 「メイドインアビス」の死亡キャラはみんな悲惨な死を遂げている
- 主要キャラの死亡は少ないがアビスの中では多くの死者が出ている
- 生死不明のキャラもいて今後死亡キャラが増える可能性は高い
本記事では、2024年8月に発売された13巻までに死んだキャラについて死亡シーンとその死因について解説しました。
アビスという特殊な場所を冒険する本作では、多くの登場人物が壮絶な死を遂げたり悲惨な目に遭ったりしています。
グロテスクで陰鬱なシーンも多い為、漫画やアニメで見る際には覚悟が必要になる作品ですが、見応えは抜群なので興味のある人は是非「メイドインアビス」の世界を覗いてみてください。
連載は不定期でストーリーの進行もゆっくりペースなので、今から見ても十分最新話に追いつくことができますよ。