芸能界の光と闇をリアルに描いた人気作である【推しの子】。
主人公であるアクアは、推しだったアイドル・アイの子供として生まれた転生者で幼少期から大人びた言動が目立つ人物として登場しています。
読者からクールでかっこいいと人気のアクアは、作中でも多くのヒロインから好意を寄せられているイケメンで最終的に誰がアクアの彼女になるのかも注目されていました。
本記事では、アクアのかっこいい魅力を紹介するとともに作中での恋愛模様や本命は誰だったのかについて、さらにアクアの闇落ちの真相について深堀していきます。
【推しの子】アクアがかっこいい!作中の名場面を振り返り
アイ譲りの整った容姿と大人であったゴローの記憶を引き継いでいるアクアは、高校生ながらクールで大人びた雰囲気を醸し出しているキャラです。
そんなアクアは作中での活躍が多く、特に何かに本気を出している姿は多くの読者からもかっこいいと絶賛されています。
まずは、作中の数ある名シーンの中から特にアクアがかっこいいとされるシーンを3つ紹介していきます。
自殺未遂の黒川あかねを救う
芸能界での知名度と人脈を広げる為に出演することになった恋愛リアリティショー「今からガチ恋始めます」。
そこでアクアはヒロインの1人である黒川あかねと出会い、共演者という関係で親しくなっていきます。
しかし、あかねは些細なことがきっかけで番組内で炎上。
視聴者から寄せられる心無いコメントによって精神的に追い込まれていきます。
そして遂には突発的に飛び降り自殺をしようとしてしまうのですが、そんなあかねを後ろから抱き留める形で助けたのがアクアでした。
取り乱すあかねに「落ち着いてくれ」と優しく声をかけながら抱きしめるアクア。
嵐の中、あかねを救おうと必死になっていた姿が非常にかっこいい名シーンです。
その後も炎上事件そのものを「今ガチ」メンバー全員で解決へと導くなど、あかねが芸能界に復帰できるようにフォローする流れもかっこいいです。
感情演技を解放するアクア
最愛の人が目の前で死亡するという辛い経験をしているアクア。
そのトラウマからか、演技であっても目の前で大切な人が死ぬシーンでは動悸を起こしてしまうようになっていました。
しかし出演する舞台で感情演技を要求され、アクアの中で強い葛藤が生じることに。
アクアの内情を知っている五反田監督は、辛く苦しい選択としてアクアに「演技を楽しむな」とアドバイスを送ります。
その言葉がきっかけで、アクアは「俺にとって演じることは復讐だ」と自分に言い聞かせて舞台上で迫力のある感情演技を披露。
役者として大きく評価されるに至りました。
この時の演技は共演していた有馬かなや姫川大輝も驚く程迫力があって作中でも屈指の名シーンとして人気です。
カミキヒカルへの復讐を1人で敢行
【推しの子】のクライマックスであるアクアの復讐シーン。
B小町の全国ツアー最終日、アクアはカミキヒカルと夜の公園で対峙します。
カミキヒカルの正体を暴き、その全ての罪を償わせる為にアクアは持っていたナイフで自分を刺してからカミキヒカルと海に身を投げるという完全犯罪を仕立て上げました。
アクアには生きてやりたいことがたくさんありましたが、その全てを捨ててでも妹であるルビーの未来を守りたいという信念があったのです。
死を覚悟してカミキヒカルにナイフを突き付け、改めて宣戦布告するアクアの姿は非常にかっこいいです。
【推しの子】アクアはかっこいいけど彼女はいた?
アクアはアイの復讐の為に生きていく覚悟をしていました。
しかし「今ガチ」での共演がきっかけでアクアは女優のあかねと恋人関係になり、高校生らしい生活も送っています。
あかねのことはビジネス上の彼女としてしか見ていなかったアクアですが、次第にあかねを大切な存在として意識していくことになります。
ここからは、アクアと作中唯一の彼女であるあかねとの関係の変化について解説していきましょう。
「今ガチ」終了後、ビジネスカップルになる
アクアとあかねが初対面を果たしたのは「今ガチ」の収録現場です。
番組内で炎上事件を起こしてしまい、自殺を図る程精神的に追い込まれるあかね。
そのピンチを救ったのがアクアでした。
あかねは命の恩人であるアクアに好意を抱くようになり、アクアが好きだというアイの特徴を掴んで完璧に演じるようになります。
あかねの鋭い観察眼と推理力に気付いたアクアは番組内であかねにキスまでして告白。
番組の打ち上げで「女優として興味がある」と打ち明けてビジネス上のカップルとして付き合いを続けていくことになりました。
宮崎の旅行中に正式に付き合うことに
ビジネス上とは言え、カップルとなった2人は仕事の合間にデートを重ね親密になっていきます。
しかし、あかねはアクアに好意を持っていますがアクアはあかねに恋愛感情を抱いていない状態でした。
ある時、独自の調査で復讐対象である自分の父親が死亡しているという結論に至ったアクアは、あかねを復讐に利用する必要がなくなります。
そこで恋人関係を解消することもできましたが、アクアはこれまであかねに献身的に尽くされてきたことを思い出して改めてあかねに告白。
アクアが「あかねの支えになりたい」という本心を伝えたことで2人は正式に付き合うことになるのでした。
アクアの復讐に再び火がつき破局
あかねと正式なカップルとなったアクアでしたが、その後父親が生きている可能性に気付いてしまいます。
再び復讐に火がついてしまうアクア。
さらにアクアはあかねと付き合いだした当初彼女にプレゼントしていたキーホルダーにGPSと盗聴器を仕掛けていて、あかねが黒幕と接触する可能性を視野に入れていたことを明かします。
実際にあかねは黒幕であるカミキヒカルの存在に気付き、アクアの思惑通りに動いてしまったことになります。
あかねはアクアのことを思って危険な行動に出ようとしますが、アクアはそれを寸前で阻止。
その場で一方的に恋人関係を解消し、2人は破局となってしまいました。
【推しの子】アクアの本命は誰だった?女性キャラとの関係性
【推しの子】には個性豊かなヒロインが多く、アクアとどのような関係になっていくのかというところも見どころの1つでした。
ここからはアクアとヒロインたちとの関係性や恋愛事情について解説していきます。
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①有馬かな
かなは幼少期に「10秒で泣ける天才子役」と話題になった子役出身の女優です。
アクアとは子役時代に映画の撮影で知り合い、高校で再会することになります。
2人は物事の捉え方や考え方が似ていて、お互いに気兼ねなく接し合える関係です。
その為、家族以外では1番信頼しているようで復讐のことは隠していましたが、素の自分をさらけ出せる程気を許していました。
かなはそんなアクアを恋愛対象として見ていて「アクアの推しの子になるため」としてアイドル活動を始めるなど、アクアとの関係で一喜一憂するシーンが作中には多々あります。
161話でアクアが「いつか外科医になって有馬の気持ちに応えるのも良いかもしれない」と語っているので、アクアにとっての本命はかなであった可能性は非常に高いです。
②黒川あかね
あかねは子役時代のかなに憧れて女優になったヒロインです。
アクアとは「今ガチ」の現場で知り合い、炎上事件を経てビジネスカップルとなります。
作中でアクアが付き合ったのはあかねだけですが、恋愛対象として見ていた訳ではなく黒幕を探る為に利用する目的で恋人関係になっていました。
あかねは最初からアクアが本心で恋人になった訳ではないことに気が付いていましたが、それでもアクアに好意を抱き献身的に支えようとしていたようです。
アクアが復讐を諦めかけた際、1度だけあかねを守りたいと本気で思い正式なカップルになりますが、その後結局別れることになってしまいました。
あかねはアクアを恋愛対象として見ていましたが、アクアの方は161話で「あかねに受けた恩を全て返して今度こそ対等な関係を築きたい」と語っているように、本命ではないものの大切な人として見ていたことがわかります。
③星野ルビー
ルビーはアクアの双子の妹です。
幼少期からお互いの正体は知りませんが、転生者であり前世からアイが大好きだったことは認知していました。
アイの死後、アクアにとってルビーは唯一の身内で守るべき存在となっていて、恋愛対象ではなく兄妹愛として見ているようです。
その結果、アクアは作中では重度なブラコンという設定になっています。
後に互いの前世が雨宮吾郎と天童寺さりなであることが判明してルビーはアクアの中にゴローの姿を見るようになりますが、あくまでそれはゴローとさりなの関係でありアクアとルビーが兄弟間で恋愛関係となることはありませんでした。
④MEMちょ
MEMちょは動画配信者からアイドルに転身したヒロインです。
アクアとMEMちょは「今ガチ」の共演がきっかけで知り合い、MEMちょがアイドル志望だったことを知ったアクアが新生B小町のメンバーに勧誘したことがきっかけで仲良くなります。
アイドルになりたいというMEMちょの夢を叶えたアクアはMEMちょから好かれるようになりますが、それは恋愛対象ではなく異性の友人といった感情の方が大きいようです。
MEMちょ自身、天真爛漫な高校生を自称していますが実際は20代半ばの成人女性であり、アクアよりもかなり年上になるのでお互いに恋愛対象としては見てないのでしょう。
作中でもアクアとかな、あかねの三角関係を見守る立場であり、恋愛描写はなくお互いに悩みを相談し合ったりする友達という印象の方が強いです。
【推しの子】アクアの闇堕ち真相を解説!目の星の変化についても
アクアの闇落ちシーンについては作中で複数回登場しています。
ここではアクアの闇落ちシーンについてスト―リーの順を追って解説していきます。
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アイの死の真相に迫り目に黒い星が宿る
アイの死後、苺プロの代表である斉藤夫妻に引き取られたアクアとルビー。
ネットで飛び交うアイの死に関する様々な憶測に怒りを覚えるルビーに対して、目の前で死にゆくアイを見ていたアクアは生きる気力を失ってしまいます。
しかしアクアは、ゴローを殺した犯人とアイを殺した人物が同一であることから、情報提供者がいたのではないかと推測。
アイの交友関係の狭さから考えて、おそらくアイの新居を知っていたのは自分たちの父親であり、芸能界関係者だと考え、自らの手で復讐することを決意します。
この復讐を決意したときにアクアに初めて黒い星が瞳に宿ったのでした。
父親候補が死亡で目の星が消える
舞台「東京ブレイド」を終えて、姫川大輝との飲み会の席でDNA鑑定の結果を姫川大輝に伝えるアクア。
ほぼ間違いなくアクアと姫川大輝は異母兄弟であることが証明されたのです。
真相を探るべく姫川大輝本人に直接父親について尋ねますが、5歳の時に二人で心中自殺してしていると言われてしまいます。
アクアは自分の父親がすでに死んでいると思い込み、あっけなく復讐が終わったかのように見えましたが…。
幕を閉じた復讐が再び動き出す
一度は復讐から解き放たれたアクアでしたが、斉藤壱護の言葉や、黒川あかねのプロファイリングによって、本当の父親はまだ存在していることが分かります。
それは元劇団ララライ所属の役者であり、現在は芸能プロダクションの代表を務めているカミキヒカルという人物でした。
真犯人が分かったことによってより一層復讐への気持ちが強くなり、再びアクアが闇落ちした瞬間でもありました。
心の底では復讐から解放されたかったという気持ちがあったため、アクアは普段なら気づくはずの”穴”を意図的に見落としていたのです。
【推しの子】アクアのキャラクター解説:かっこいい主人公の前世は?
本名 | 星野愛久愛海(ほしのあくあまりん) |
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芸名 | 星野アクア |
年齢 | 0歳→3歳→16歳→18歳 |
職業 | 高校生 役者 |
所属事務所 | 苺プロダクション |
推しのアイドル | B小町・アイ |
目標 | 芸能界にいるアイを殺した実父を特定して復讐すること |
性格 | 幼少期から大人びている・知能が高い・シスコン 他人に深入りしないようにしているが優しい |
前世 | 雨宮吾郎 |
アクアアハ幼少期から分厚い小説を読むような大人びた子どもでしたが、それがきっかけで五反田監督に気に入られて子役になります。
また、知能が高いのも前世がゴローで医者だったからです。
アイの復讐のために生きているため、あまり周囲と深い関係を築こうとはしませんが、良く見ていてさりげなく手助けする優しい一面もあります。
アクアの前世は雨宮吾郎(ゴロー)
アクアの前世は宮崎の病院に勤務していた雨宮吾郎です。
産婦人科医であり、アイの極秘出産時の担当医でした。
病院付近をうろついていたアイのストーカーによって崖から突き落とされて死亡してしまいます。
ゴローが死んだ日とアクア・ルビーが誕生した日が一緒だったことでアクアに転生して生きることに…
かつて病院に入院していた患者、さりなの影響を受けてB小町のアイの大ファンになり、アクアになった今でも永遠の推しです。
アクアの生きる原動力は復讐心
アイが生きている間は普通に子どもとして暮らしており、このころは目の星が白い色をしています。
子役になってからは、子どもでありながらアイを売り込むマネージャーのような発言をしていました。
しかし、アイが殺されてしまってからはアイの事件の真相を探るべく幼いうちから独自調査を進めていたようです。
このアイの復讐に燃えるようになってからは目の星が黒く、アクアは闇落ちした状態に…
五反田監督の下で見習い役者として芸能界を生きていこうとしますが、アクアは自分が凡人であると悟り、一度は裏方へ回ろうとしていました。
しかし、アイの事件の犯人に近づくために芸能界に居続けることを決意して役者を続けています。
見た目はアクアでも中身はゴローのまま?
一見クールに見えるアクアですが、中身はゴローの状態で転生しているため、ヲタゲーをすることもできます。
実際にアイのイベント時に、赤ちゃんのアクアとルビーがキレキレのヲタゲーをする動画がバズっていました。
さらに新生B小町の初ライブ時にも、3人のメンバーカラーのサイリウムを持ち一人最前列でヲタゲーを披露して会場を盛り上げる一面も…
またアイの大ファンであるものの、アイを語るキラキラと輝くさりなのファンでもあったため、この事実を告げることでルビーを闇落ちから救うことにも成功。
アクアの高い知能はゴローが東京の国立医大卒だったためであり、アクアの高校入試の時の偏差値は70。
偏差値40の陽東高校の面接官に驚かれていました。
実は心の病気(PTSD)を患っている
アイが刺されたとき血を浴びながらも、医者だった経験を活かし何とか蘇生を試みるも刺された位置が悪く、アクアは冷たくなっていくアイを見ていることしかできませんでした。
そんな目の前で大切な人を失った過去を持つアクアはカウンセリングを長年受けていたようですが、PTSDを発症していました。
PTSDとは心的外傷後ストレス障害の略称であり、いわゆるトラウマによってパニック症状が起こる状態です。
生きていること、演技を楽しむことへの罪悪感がアクアの場合はトリガーになっており、舞台「東京ブレイド」の稽古中に一度発症していました。
しかし、アクアは自分の弱さすらも演技にうまく生かして、乗り越えていったのでした。
【推しの子】アクアの声優は大塚剛央(おおつかたけお)さん
名前 | 大塚剛央 |
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愛称 | たけてぃー たけちゃん たけぽん ごっちん |
生年月日 | 1992年10月19日 |
出身地 | 東京都 |
身長 | 推定175㎝ |
血液型 | 不明 |
事務所 | アイムエンタープライズ |
趣味・特技 | ゲーム・サッカー |
日本ナレーション演技研究所を経て、アイムエンタープライズへ。
2016年から声優として活動しており、2020年3月8日に第14回声優アワードで新人男優賞を受賞した経歴を持ちます。
大塚剛央さんの主な出演作品
- 薬屋のひとりごと/壬氏
- 忘却バッテリー/国都英一郎
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女/ラウダ・ニール
- もののがたり/岐兵馬
- トリリオンゲーム/天王寺陽〈ハル〉
など、数多くの主役級キャラを演じている声優さんです。
【推しの子】アクアがかっこいい!彼女はあかねだけど本命は…?
- アクアは転生者で復讐の為に周囲の人を利用しようとするダークヒーロー的存在
- 冷酷な人間に見えて実はお人好しで優しい性格のかっこいい主人公
- 作中での彼女は黒川あかね1人だけ。でも本命は有馬かなだった可能性は高い
本記事では、アクアのかっこいい魅力と恋愛事情や闇落ちの真相について詳しく解説しました。
アクアは復讐の為に他人を利用する冷酷な一面もありますが、実は困っている人を放っておけない優しい性格で問題をスマートに解決へと導くかっこいい主人公です。
作中でも復讐のことで頭がいっぱいになりながらも周囲に危険が及ばないように考えて行動をするなど、優しい一面がにじみ出ていました。
そんなアクアだからこそヒロインたちはアクアに好意を抱くのですが、最終的には誰とも本気の恋愛をすることなく死亡するという悲しい最期となってしまいました。
原作は2024年11月で完結しましたが、まだ実写ドラマやアニメ3期の公開などが控えていて【推しの子】人気は衰えることはなさそうです。
今後のメディア展開に期待しましょう!
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