アイドルグループB小町で不動のセンターとして活躍していたアイ。
そんな彼女が何者かに殺害されたことで【推しの子】の物語はスタートします。
アイの殺害事件に関しては謎が多く、黒幕や共犯者の存在や真相について連載当初からファンの考察が絶えない状態でした。
本記事ではアイを殺した犯人が誰か、協力者はいたのかといった事件の真相について最終回のネタバレも含みつつ解説していきます。
【推しの子】アイを殺した犯人は誰かネタバレ!犯人は3人いる…?
アイの殺害に関わった人物は、作中で3人いることが判明しています。
アイの熱狂的なファンであるリョースケ、アイと同じB小町の元メンバーであるニノ、そしてアイと交際していたカミキヒカルです。
3人の事件への関わり方は以下の表の通りです。
カミキヒカル | 真犯人 |
---|---|
新野冬子(元B小町・ニノ) | 協力者 |
菅野良介(リョースケ) | 実行犯 |
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3人は裏で繋がっていて、アイに対しても様々な感情を抱えていました。
アイに復讐したいと考えていたカミキヒカルが計画を立て、アイに強い嫉妬心を持っていたニノを協力者にしてリョースケを実行犯に仕立て上げたというのが事件の真相です。
【推しの子】アイを殺した犯人①:真犯人は双子の父親・カミキヒカル
カミキヒカルは、作中で「神木プロダクション」と「株式会社メディアEYES」という会社の代表取締役です。
学生時代は劇団ララライで役者として活動していて、その時にアイと出会い付き合うようになりました。
整った顔立ちと物腰柔らかな口調で周囲の人を惹きつける魅力を持っていますが、本性は才能を持つ女性を間接的に殺害することで悦びを感じる連続殺人鬼。
その背景には、過去に年上の女性から受けた性暴力が原因で人格を歪まされていたという経緯があります。
アイを殺した真犯人&数々の事件に関わる”教唆犯”
- 星野アイ殺害に関する教唆
- 姫川愛梨&上原清十郎の心中に関連
- 女優・片寄ゆら殺害に関連
- 星野ルビー殺害に関連
カミキヒカルの登場は物語の中盤からで、怪しい言動が目立っていたものの、なかなか正体が掴めない人物でした。
カミキヒカルの犯行の数々が明らかとなったのは物語の最終章。
そこでは、アイを殺す為にニノとリョースケを利用したことや自分の人格を歪ませた元凶である姫川愛梨と上原清十郎を無理心中に追い込んだことを告白します。
さらに自分の才能が他人の人生に影響を与えることに優越感を感じることも明かし、女優・片寄ゆらを事故死に見せかけて死亡させたことも匂わせていました。
ニノが実の娘であるルビーを殺そうとしていると気付いた時でさえも、それを傍観するという自分勝手な行動をとっていました。
カミキヒカルにとって、自分の目的の為に他人を騙すことは優越感に浸れる最高の瞬間であったようです。
あらゆる事件に関わりながらも自分の手は絶対に汚さない教唆犯だったカミキヒカルを、アクアは「下劣で利己的な嘘つき」「人殺しよりも醜悪」だと非難していました。
正体はアクアとルビーの父親
結論から言うと、カミキヒカルの正体はアクアとルビーの実の父親です。
劇団ララライのワークショップでアイと出会ったカミキヒカルは、お互いに惹かれ合い付き合うことに。
しかし2人とも両親の愛情を受けずに育った経緯があり、感情の一部に欠陥がありました。
互いの寂しさを紛らわすように恋人という関係を続けていましたが、ある日アイが避妊に失敗してカミキヒカルとの子供を妊娠。
その子供がアクアとルビーです。
アイはカミキヒカルの未来を守ることを考えて自ら別れるという決断をしますが、カミキヒカルはアイのこの決断を裏切りと捉えてしまいました。
その結果、カミキヒカルはアイに強い恨みを持つようになり一連の事件を計画するに至ります。

【推しの子】アイを殺した犯人②:協力者は新野冬子(ニノ)
新野冬子=ニノは、アイが所属していたアイドルグループB小町の初期メンバーでした。
アイの死後、B小町が解散となって後は芸能界から離れて一般人として生活していたようです。
しかし芸能界関係者らとは少なからず繋がりを持っていて、カミキヒカルともアイ絡みで知り合い意気投合。
アイに対する羨望や嫉妬心をカミキヒカルに刺激される形で、アイ殺害事件の協力者になりました。
アイ殺害のほかルビーも殺害しようとした
物語の序盤ではB小町のメンバーとしてしか登場していなかったニノですが、最終章でアイに強い恨みを持っていたことが判明します。
ニノはアイの殺害事件に直接関与はしていないものの、アイが妊娠しているという事実確認をとる為にリョースケをゴローにけしかける、アイを殺したリョースケを自殺に追い込むという2つの事件に関与しました。
さらにアイの娘であるルビーがアイをも越えるスター性を持っていると気付くと、自らルビーを殺そうとリョースケと同じ手口で襲撃します。
- 雨宮ゴロー殺害に関連
- 菅野良介の自殺に関連
- 星野ルビー殺害に関連
ニノはアイに対する強い嫉妬心をカミキヒカルに利用され、リョースケとともに行動していた協力者という立場でした。
表舞台には立たず、リョースケを操ってアイを殺害。
そしてリョースケにアイ殺害の責任を押し付け自殺するように仕向けたのです。
ルビーを殺そうとした理由としては、アイ以上のスター性を持ったルビーがアイドルとして輝き始めたからでした。
ニノにとって「アイは世界一のアイドル」でありアイを越える存在はこの世にあってはいけないもの。
アイに執着するあまり、ニノはルビーを殺そうとしてしまったのです。
正体はB小町元メンバー&リョースケの元恋人
作中では一般人として登場するニノですが、その正体は元B小町のNo.2として活躍していたアイドルです。
初期のB小町では人気No.1で、当時は周囲に隠れて自分の熱狂的なファンの1人であったリョースケとプライベートで恋人関係になっていました。
しかし、その関係はアイがB小町に加入したことで崩れてしまいます。
アイの持つカリスマ性や魅力でニノのファンはどんどんアイに鞍替え。
恋人であるリョースケもアイを推すようになり、ニノの中でアイに対する恨みが強くなっていきました。
カミキヒカルはニノのそんな感情を利用し、アイ殺害事件の協力者としたのです。

【推しの子】アイを殺した犯人③実行犯は菅野良介(リョースケ)
リョースケは、アイの熱狂的なファンだった大学生です。
作中ではアイに直接プレゼントを渡すなどストーカーまがいの行動をとっていて、アイからも認知されていました。
アイのことが好きすぎるあまり、隠し子がいるという事実を知ると逆恨みで自宅まで押しかけてアイを殺害。
その直後に自殺して死亡します。
アイを殺した実行犯&ゴロー殺害にも関与
アイを殺した実行犯がリョースケであることは、作中のプロローグで判明しています。
さらに、アイの出産予定日にゴローが転落死する原因を作ったのもリョースケです。
ごく一部の関係者しか知らないはずのアイの情報をなぜリョースケが知っていたのかという点が、【推しの子】最大のミステリー要素とされていました。
- 雨宮ゴロー殺害に関連
- 星野アイ殺害に関連
リョースケが作中で関与したのはゴローとアイの殺害であり、どちらも実行犯という役回りでした。
アイに対する執着が強かったリョースケは、推しアイドルに隠し子がいるという絶望感をカミキヒカルに利用されていたのです。
どちらの事件も殺意はなかったようですが、結果として2人の人間を殺害した殺人犯となってしまい自責の念に駆られて自殺してしまいます。
正体はアイのガチファンだが…?
3人の犯人の中で、リョースケだけは芸能関係者ではなくアイのガチファンというだけの一般人です。
しかし、実はアイがB小町に加入する前から事務所には内緒でニノと交際しており恋人関係にありました。
その後アイがグループに加入したことでその魅力に惹かれて推し変。
ニノと付き合いながらもアイの熱狂的なファンとなったのです。
この行動がニノがアイに嫉妬心を燃やす火種にもなっています。

【推しの子】アイを殺した犯人の繋がりは?共通点を解説

カミキヒカルの計画に賛同する形でアイの殺害事件を起こしてしまった犯人たち。
3人がアイを殺そうという決断に至った背景には一体何があったのでしょうか。
ここからはアイを殺した犯人である3人の共通点について解説していきます。
3人ともアイの大ファンである
1つ目の共通点は、3人ともアイの大ファンであることです。
アイドルとして活動を始めたアイは、天性のスター性を発揮して一気に誰もが注目するカリスマアイドルとなりました。
犯人たちもそんなアイの魅力に惹かれてファンとなっていきます。
どんな経緯かは不明ですが、カミキヒカルに声をかけたのはニノとリョースケからであり3人はアイを通じて友人となり一緒にカラオケに行くなどして楽しんでいたようです。
3人ともアイに対して複雑な愛情を抱いている
2つ目の共通点は、アイに対して複雑な愛情を抱いていたことです。
アイのスター性を認めて大ファンとなっていた3人ですが、それと同時に愛情のような憎悪のような複雑な気持ちを抱くようになっていました。
ニノはファンや恋人を奪われた嫉妬心。
リョースケは恋人であるニノよりもアイを好きになってしまったという背徳感。
カミキヒカルに至っては2人よりもアイに依存していたことから、アイとの突然の別れに強い絶望感を感じていました。
真犯人・カミキヒカルはニノとリョースケの執着心を利用した
3つ目の共通点は、アイへの執着心が異常だったことです。
アイのファンということで意気投合した3人は、仲良くなるにつれてアイに対する複雑な感情を話すようになりました。
そこでニノとリョースケのアイに対する執着心が普通のファンよりも強いことに気が付いたカミキヒカルは、自分の想いを裏切ったアイへの復讐に2人を利用することを思いついたようです。
アイがアイドル活動を休止する本当の理由が妊娠であることをカミキヒカルは2人に暴露します。
それを聞いた2人はわざわざアイが通っている宮崎の病院まで真偽を確かめに向かい、ゴローの転落死に関与してしまうことに。
宮崎でツクヨミがルビーに語っていた“2人の少年”というのはニノとリョースケのことだったようです。
後に引けなくなったニノとリョースケは、そのままカミキヒカルによるアイへの復讐劇に利用され続けることになるのでした。
【推しの子】殺されたアイの最後は?
ドーム公演当日の朝、自宅で出発準備をしていた時に突然押しかけてきたリョースケにナイフで腹部を刺されたことが死因となっています。
アイは刺された直後に駆け寄ってきたアクアを抱きしめ「産んでよかった」と本心を語ります。
そして最後にルビーとアクアに向かって心の底からの「愛してる」を告げて死亡。
アクアは間近でアイが死亡する瞬間を見ており、この事件がきっかけでアクアの復讐劇が幕を開けることになります。
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【推しの子】アイを殺した犯人は全部で3人!真犯人はカミキヒカル
- アイ殺害事件の犯人はカミキヒカル、ニノ、リョースケの3人
- 黒幕で真犯人だったのはアクアとルビーの父親であるカミキヒカル
- 協力者のニノと自殺した実行犯のリョースケはカミキヒカルに利用された被害者でもある
【推しの子】最大の謎とされていたアイ殺害事件の犯人はカミキヒカル、ニノ、リョースケの3人でした。
3人ともアイの大ファンでありながら複雑な感情を抱いていて、アイに対する執着心によって事件を起こしたことになります。
特にカミキヒカルは誰よりもアイに依存しており、自分を見捨てたアイに復讐する為にニノとリョースケの感情をコントロールして利用していた黒幕であり真犯人でした。
カミキヒカルはアイ以外の何件もの殺傷事件に間接的に関わっていましたが、全て殺人教唆で立件できない程度に関与していた怪物だったようです。
アイ殺害事件の真相が明らかとなり、アクアによってカミキヒカルが制裁されたことで物語は完結しましたが 、【推しの子】は今後もアニメ続編や実写ドラマなど様々なメディア展開が期待されています。
さらに、とある真実が明かされるという描き下ろしエピソードを収録した最終巻や黒川あかねと有馬かなの過去と未来を描いた小説も発売が予定されているので、まだまだ【推しの子】からは目が離せませんね。
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