【推しの子】は、物語の中心人物であるアイドルのアイが何者かに刺殺されることで幕が開く衝撃のサスペンス漫画です。
アイを殺害した犯人…それはB小町の熱狂的なファンだった大学生・リョースケこと菅野良介(すがのりょうすけ)でした。
リョースケはアイを刺した後にすぐ自殺したことになっていますが、その理由が衝撃だったと話題になっています。
本記事では、リョースケの死亡や死因、物語の黒幕であるカミキヒカル、ニノとの関係について解説していきます。
【推しの子】リョースケは死亡している?
結論、リョースケはアイを殺害した後に死亡しており、その理由は自殺と報道されました。
リョースケがアイの自宅まで行き、持っていたナイフでアイを刺してしまったのは原作漫画の1巻第8話です。
その後、第10話でアイ死亡の報道が流れ、その中で犯人とされるリョースケもその後自殺して死亡したことが明らかとなります。
作中では、アイの熱狂的なファンとして尽くしているのに自分を1番として見てくれないという逆恨みで衝動的に犯行に及び、その後良心の呵責に苛まれて自殺したと報道されていました。
【推しの子】リョースケ死亡/死因が衝撃的だった
当初自殺と報じられていたリョースケの死因ですが、のちに自殺でないことが明らかになります。
アイを殺害してしまったことへの罪悪感から、自らの意思で自殺したと考えられていたリョースケ。
しかし、【推しの子】159話でリョースケは新たに浮上した黒幕・ニノこと新野冬子(にいのふゆこ)の「もう死んでよ」という言葉を聞いて、その場で首を吊って死亡したことが明らかになりました。
実はリョースケは当時アイの熱狂的なファンであると同時に、アイが所属するアイドルグループ・B小町のNo.2であるニノと恋人関係だったのです。
リョースケはニノとカミキヒカルに利用されてアイ殺害の実行犯となり、ニノから精神的に追い詰められた結果自殺に追い込まれたというのが本当の死因であることが判明しました。
【推しの子】死亡したリョースケ(菅野良介)の正体は
【推しの子】作中で衝動的にアイを殺害して、その後自殺したとされるリョースケ(菅野良介)。
アイの熱狂的なファンでストーカーまがいな言動はあるものの、普段は22歳のどこにでもいる普通の大学生です。
しかし、ファンでは到底知ることのできない裏情報まで知っていたことから、物語の序盤からリョースケには多くの謎がありました。
ここからは、リョースケの人物像と正体について解説します。
①アイ殺害の実行犯
リョースケは既に明かされている通りアイ殺害の実行犯です。
フードを被って顔を隠していましたが、アイは腹部を刺されて苦しい中でもファンでよく握手会に来てくれていたリョースケのことを認識していて優しい声をかけていました。
リョースケはアイの声かけに自分の犯した罪の大きさに動揺して逃走。
アイはその後アクアの目の前で死亡してしまいますが、リョースケがごく一部の人間しか知らないはずのアイの新居を知っていたことにアクアは疑問を持つようになります。
さらにアイが妊娠、出産したという情報はB小町のメンバーでも知らされていなかった為、その情報を一般人であるリョースケに教えた内通者がいたことも明らかでした。
アイの妊娠を知っていた人物は、当時アイ本人と担当医だったゴロー、そしてアイを匿っていた社長夫婦と双子の父親だけ。
そのことから、リョースケのバックには情報提供者でありアイ殺害の黒幕はアクアとルビーの父親だと考察されるようになります。
そしてその父親こそ、かつてアイと交際していたという舞台役者のカミキヒカルだったのです。
②雨宮ゴロー殺害の実行犯
ゴローに声をかけて死に追いやった人物もアイを殺害した犯人・リョースケでした。
雨宮ゴローは、アイが妊娠中に診察を行った医師で後にアイの子供・アクアに転生する重要人物です。
ゴローは推しアイドル・アイの妊娠という事実に驚きながらも、父親のいない中1人で産む覚悟を決めたアイを尊敬する形で出産に協力していました。
しかしゴローはアイの出産予定日の夜、病院を出たところでフードを被った男性に声をかけられ追跡した結果、崖下に突き落とされて死亡。
リョースケは偽名を使って通院していたはずのアイがゴローの勤務する病院に入院していて、さらに妊娠しているという事実を知っていたということになります。
すでに5年前からバックには黒幕であるカミキヒカルがリョースケと繋がっていたことが明らかとなります。
実際はアイの妊娠が本当か確認したかっただけかもしれませんが、怪しまれたことで気が動転してゴローを殺害してしまったという考察もされています。
③B小町のファンでニノの元カレ
リョースケはB小町のファンであると同時に、B小町メンバーであるニノの元カレでもありました。
アイとゴローを殺害した実行犯であるリョースケは、これまでアイの熱狂的なファンだったことをカミキヒカルに利用されたと思われていました。
しかし【推しの子】159話で、リョースケはB小町結成初期からのファンであり当時人気No.1だったニノの元カレであることが明らかとなります。
アイがB小町に加入して以降、アイの放つカリスマ性に惹きつけられる形で恋人のニノではなくアイに夢中になっていったようです。
ニノからしてみれば、アイドルとしての人気と恋人を一気に奪っていったアイは許せない存在。
リョースケはニノとカミキヒカルの両人に利用されて実行犯という役に回ってしまったことが明らかとなりました。
【推しの子】リョースケ死亡とカミキヒカルの関係は
カミキヒカルこと神木輝(かみきひかる)は、劇団ララライのOBで現在は“神木プロダクション”という芸能事務所と“株式会社メディアEYES”という会社の代表取締役です。
瞳の中に黒い星を宿した金髪の美男子で、アクアとルビーの父親でもあります。
15歳の時にアイと交際していて、アイが妊娠しているという事実をリョースケに教えたのはカミキヒカルでした。
その後もアイの新居の場所や産まれた子供が双子であるという情報をアイ本人から電話で直接聞いて知ったカミキヒカルは、その情報をリョースケに暴露。
リョースケがアイを恨むように言葉巧みに操り、自分の手を汚さずアイへの復讐をやり遂げようとしていました。
カミキヒカルはリョースケを利用していただけでなく、リョースケを自殺へと追い込んだ張本人でもあります。
【推しの子】原作155話でカミキヒカルはずっと抱いていたアイへの復讐心が自分の勘違いだったことを知り、改心して警察に自首する意向を固めます。
しかし160話では、それすらも演技でありニノとリョースケがアイを憎むように仕向けた真の黒幕がカミキヒカルだったことが明らかにされました。
【推しの子】リョースケ死亡とニノ(新野冬子)の関係は
ニノこと新野冬子は、B小町の結成初期メンバーでありアイが加入する前は人気No.1のアイドルでした。
現在は髪を切り芸能界からは退いた一般人となっていますが、アイドル時代に築いた交友関係などはあるようでアイと関係を持っていたカミキヒカルと裏で連絡を取り合っていたことが155話で判明しています。
前述しましたが、リョースケはニノのファンでプライベートでは恋人関係にありました。
そのことは159話で明らかとなっていて、苺プロダクションの社長である斉藤壱護(さいとういちご)も当時から2人の関係を黙認していました。
アイの加入により、リョースケがニノと付き合いながらも裏でアイのファンに鞍替えしていたという事実は、ニノにとって耐え難いものだったのでしょう。
ニノ本人はアイのカリスマ性を認めていてリョースケをとられたことも「仕方ない」と思い込むようにしているようです。
実際に、アイを殺害して戻ってきたリョースケに「もう死んでよ」という言葉をニノが投げかけた結果、リョースケはその場で首を吊って自殺。
リョースケが死亡したことで、ニノはアイを永遠に完璧で究極のアイドルにすることで自分のしてきたこと全てを正当化させようとしたと考察できます。
【推しの子】リョースケ(菅野良介)はニノの一言で死亡していた…
- リョースケの死因は自殺だが、ニノの「もう死んでよ」の一言が引き金だった
- リョースケはニノの恋人でありながらアイに傾倒していた
- リョースケはアイに復讐心を燃やすカミキヒカルとニノに利用されて実行犯にさせられた
原作が最終章に突入し、物語の序盤から謎だった部分が次々と明らかになっていく【推しの子】。
アイ殺害の実行犯であるリョースケを操った黒幕の正体については、これまでも話が進むごとに様々な考察がされてきました。
結論として、リョースケはアイドルを推すという根底にあった純粋な気持ちをカミキヒカルとニノの2人に利用され、恋人であったニノに責められて自殺に至ったことになります。
この先、どんな真実が明らかとなるのか原作はいよいよクライマックス突入といった感じで読者の多くが期待を寄せています。
2024年7月から放送されているアニメ第2期でもまだカミキヒカルやニノの存在は明らかになっていませんが、アクアと姫川大輝(ひめかわたいき)の関係性など核心に迫っていく部分が描かれています。
この機会に、話題沸騰中の【推しの子】を原作とアニメの両方で浸ってみてはいかがでしょうか。
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