世界中から愛される「ハリー・ポッター」シリーズ。
2001年に第1作目「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開され、最終章第8作目「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」が2011年に公開されました。
約10年もの月日をかけ完結した壮大なストーリーとなっています。
「魔法」というファンタジーが想像を超えるスケールでリアルに描かれており、子どもから大人まで楽しめる作品となっています!
ハリーたちが子どもから青年になっていく成長過程も見どころのひとつです。
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映画「ハリー・ポッターと賢者の石」作品情報
日本公開日 | 2001年12月1日 |
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監督 | クリス・コロンバス |
原作 | J・K・ローリング |
脚本 | スティーブ・クローブス |
キャスト | ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ほか |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
上映時間 | 2時間32分 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」キャスト一覧
役柄 | キャスト | 紹介 |
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ハリー・ポッター | ダニエル・ラドクリフ | 闇の帝王ヴォルデモート卿に命を狙われ両親を殺される。愛の魔法により守られ「生き残った男の子」や「選ばれし者」と呼ばれている。 |
ロン・ウィーズリー | ルパート・グリント | ハリーの親友。怖がりなところがあるがいざというときは勇気ある行動ができる。ハリーの一番の理解者。 |
ハーマイオニー・グレンジャー | エマ・ワトソン | ハリーの親友。学校一の秀才。豊富な知識でハリーを助ける。 |
セブルス・スネイプ | アラン・リックマン | ホグワーツ魔法学校の教員。ハリーに厳しく接する。シリーズを通して重要な役割を担っている。 |
ドラコ・マルフォイ | トム・フェルトン | ハリーのライバル。スリザリン所属でハリーに対抗意識をもつ。 |
ルビウス・ハグリッド | ロビー・コルトレーン | ホグワーツ魔法学校の森番。11歳の誕生日にハリーを迎えに行く。優しくて情にもろい。 |
ネビル・ロングボトム | マシュー・ルイス | ハリーと同じグリフィンドールの生徒。ハリーとともに戦う「ダンブルドア軍団」の仲間。 |
アルバス・ダンブルドア | リチャード・ハリス(映画版第1作 – 第2作) | ホグワーツ魔法学校の校長。数々の業績を築いた、20世紀で最も偉大な魔法使い。 |
ジニー・ウィーズリー | ボニー・ライト | ロンの妹。ハリーとともに戦う「ダンブルドア軍団」の仲間。後にハリーと恋に落ち結婚する。 |
ミネルバ・マクゴナガル | マギー・スミス | ホグワーツ魔法学校の教員。厳しいが愛を持って生徒に接する。ハリーに魔法のほうき「ニンバス2000」をプレゼントしてくれる。 |
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」あらすじ
生まれてすぐに両親をなくしたハリー・ポッターは、意地悪な伯父伯母の家族に引き取られます。
ハリーの11歳の誕生日に、突然ホグワーツ魔法学校からハリーの入学案内状が手紙で送られてきました。
ハリーは、迎えにきた魔法使いハグリッドから、ハリーの両親が有名な魔法使いだったことや自分が魔法使いの血筋だったことを聞かされます。
ホグワーツ魔法学校に入学し、仲間とともに魔法を学ぶ生活を送るハリーは、両親を殺した闇の魔法使いヴォルデモート卿が自分の命を狙っていることを知ります。
そんな中、ハリーたちはホグワーツ魔法学校が守っている賢者の石が何者かに狙われていることを知り、石を守るため命がけの戦いが始まります。
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」ネタバレ
「ハリー・ポッター」シリーズを見るうえで欠かせない第1作目となる「ハリー・ポッターと賢者の石」は、ハリーがホグワーツ魔法学校に入学することから物語が始まります。
自分が背負う運命や強大な敵の存在を知り、立ち向かうべくホグワーツ魔法学校で魔法を学んでいきます。
「人間(マグル)に存在を知られてはいけない」や「魔法界と人間界が繋がる場所がいくつもある」など、細かい設定も多く存在し「本当に魔法の世界があるのかもしれない」と言うリアルさにワクワクしてしまいます!
魔法使いということを知らなかったハリーとともに、魔法に驚き、学び、成長を楽しめる一作となっています。
この記事には「ハリー・ポッターと賢者の石」のネタバレを含みます。ご注意ください。
愛の魔法で「生き残った男の子」ハリー・ポッター
ハリーは、両親の死因について「交通事故で亡くなった」と聞かされていました。
しかし、ホグワーツ魔法学校への入学をきっかけに闇の魔法使いヴォルデモート卿に殺されたことが分かったのです。
今まで闇の帝王ヴォルデモート卿に狙われて生き残った者はいません。
ただ一人、ハリー・ポッターを除いては…。
ハリーは、生まれてすぐヴォルデモート卿に殺されそうになりましたが、両親が身を挺し守りました。
両親は亡くなってしまいましたが、愛による魔法で生き残った男の子として、魔法界で名前を知らない者はいないほど有名になったのです。
ホグワーツ魔法学校への入学案内状
ハリー・ポッター11歳の誕生日に、ホグワーツ魔法学校より、ふくろう便(魔法界が手紙を届ける郵便システム)にて、ホグワーツ魔法学校への入学許可証と必要教材のリストがハリーのもとへ送られてきました。
親愛なるポッター殿
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」より
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は九月一日に始まります。
七月三十一日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。
敬具 副校長 ミネルバ・マクゴナガル
ハリーがダイアゴン横丁で教材を揃えるシーンで持っていたリストは、この時に届けられた書類です!
「スリザリンは嫌だ…」寮の組み分け儀式
ホグワーツ魔法学校に入学すると、その者の適性や資質に合う4つの寮へ振り分けられます。
グリフィンドール | 勇気と騎士道で知られており、勇敢な心の持ち主が選ばれる。臆病な者も多いが、心の奥にある小さな勇気をもっていていざというときの行動力は一番。 |
スリザリン | 野心的で機知に富んでいる。防衛本能が強く、欲しいものを手に入れるために狡猾な手段を使い、自己犠牲の心を持ち合わせ同族を大事にする。闇の魔法使いの多くはスリザリン出身。 |
ハッフルパフ | 正しく、誠実で、努力を惜しまない。4寮のなかで最も寛容という評判で、自分の正義を折らない芯の通った心も持ち主が選ばれる。 |
レイブンクロー | 学者肌というより芸術家肌。ホグワーツで最も知的や創造性が優れた者が選ばれる。 |
魔法の力で喋る組み分け帽子が、自分に合う寮決めてくれるのです。
ハリーは、組み分け帽子に必死で「スリザリンはダメ」とお願いをします。
寮の組み分け儀式を行う前に、ハリーはハグリッドから闇の魔法使いはスリザリン出身者が多く、両親の仇であるヴォルデモート卿もスリザリンだったと聞いていたため、「スリザリンには入りたくない」という意思がありました。
組み分け帽子「おぉ、スリザリンはいやか。君は偉大になれる。その素質は十分に備わっておる。スリザリンに入れば間違いなく偉大なる道が開けるのだが」
ハリー・ポッター「お願い!どうか!スリザリン以外のところにして!」
組み分け帽子「それならば…グリフィンドール!!」
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」より
仲良しのロンと同じグリフィンドールに決まったハリーの表情は、喜びに満ち溢れていました。
大親友ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャー
ハリーの大親友であるロンとハーマイオニーは、ヴォルデモート卿と戦う未来であるハリーにとって、かけがえのない大切な仲間です。
【ロン・ウィーズリー】
臆病な性格ですが、いざという時頼りになる勇気ある男の子です。
賢者の石を守るために仕掛けられたチェスでは、魔法チェスの才能を発揮しました。
普段は頼りない印象ですが、自分を犠牲にしてハリーとハーマイオニーを守る勇敢な一面もあります。
ハリーにできた最初の友達で一番の理解者であり、純血魔法族ウィーズリー家で生まれ育っています。
父は純血の魔法使いアーサー・ウィーズリー、母は純血の魔女モリー・ウィーズリーです。
兄妹は、兄が5人、妹が1人います。
【ハーマイオニー・グレンジャー】
成績トップで知識が豊富な女の子です。
両親とも(人間)マグルのもとに生まれました。
真面目で努力家、様々なピンチをハーマイオニーの知識のおかげで乗り越えていきます。
ハリーとロンの悪ふざけにも、毅然とした態度で接し3人の中でまとめ役として位置しています。
シリーズを通して少しずつ育むロンとハーマイオニーの恋愛関係も見どころのひとつです!
ドラコ・マルフォイとハリー・ポッターの関係性
マルフォイはスリザリンに誇りを持つ純血の魔法使いでハリーと同級生です。
生き残った男の子として注目されるハリーに嫉妬し、なにかとつっかかるマルフォイ。
魔法省で働く父親ルシウスを盾に威張っていますが、実は臆病な一面もあり可愛さがあります。
ハリーのライバルとして登場しますが、シリーズ後半にはライバル関係があったからこその絆が生まれ、ハリー最大のピンチを救う重要人物でもあります!
クリスマスプレゼント「透明マント」は誰から?
ホグワーツ魔法学校で過ごす初めてクリスマスが訪れました。
ハリーが目を覚ましてグリフィンドールの談話室に行くと、ロンから「クリスマスプレゼントが届いているよ」と声をかけられます。
今まで一度もクリスマスプレゼントもらったことがないハリーは、大喜びでプレゼントを開けました。
中身は黒いマントとメッセージカードです。
君のお父さんが亡くなる前にこれを私に預けた。
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」より
君に返すときがきたようだ。上手に使いなさい。
メリークリスマス
透明マントはハリーの父親ジェームズからの贈り物だったのです。
しかし宛名がないため、受け取ったときは誰から届いたのかが分かりませんでした。
後にダンブルドア校長がジェームズからマントを借り、大切に保管していてくれたことをハリーに教えてくれました。
クィリナス・クィレルの正体とは
クィリナス・クィレル先生はホグワーツ魔法学校の「闇の魔術に対する防衛術」を担当する教授です。
口ごもることが多く、おどおどしている印象ですが、実は大きな秘密を抱えていました。
ハリーは賢者の石が誰かに狙われていることを知り、石を守るため様々な試練に立ち向かいます。
試練を潜り抜けた先にいたのは、なんとクィレル先生だったのです。
クィレル先生はヴォルデモート卿に身体を乗っ取られており、賢者の石を奪うためハリーに襲いかかります。
クィレル先生がターバンを外すと現れるヴォルデモート卿がかなり怖いです…
学生時代クィレル先生はいじめを受けていました。
卒業後、自分を馬鹿にした人を見返すため、ヴォルデモートの力を手に入れるべく、ヴォルデモート卿を探す旅に出ます。
多くの者がヴォルデモート卿を探す中、なんと一番に見つけられたのがクィレル先生だったのです。
しかしヴォルデモート卿に言葉巧みに操られ、しまいには身体を乗っ取られてしまいました。
その後は駒として使われ、身を滅ぼすことになります。
賢者の石とは何だった?
賢者の石とは金属を純金に変え、飲んだ者を不死にする命の水を生み出す伝説の石です。
力が弱まり、他の人の身体を借りてしか生きられないヴォルデモート卿にとって、復活の礎となる大切な石でした。
賢者の石の創造者かつ最初の所有者であるニコラス・フラメルは有名な錬金術師で、600年以上生きたとされています。
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」最後のシーン
ハリーはロンやハーマイオニーの協力を経て、賢者の石を狙う敵のもとにたどり着きました。
そこには、両親の仇であるヴォルデモート卿がいたのです。
弱まった力を取り戻すため賢者の石を狙っていましたが、まだ見つけられていない様子。
ダンブルドア校長は、ヴォルデモート卿には決して見つけれない場所に賢者の石を隠していたのです。
それは、姿を映す者の心からの望みを映しだす「みぞの鏡」の中でした。
賢者の石を“使いたい者”ではなく単に“見つけたい者”「見つけても使う気のない者」にだけ取り出せるようにしていたのです。
そのため使いたいと言う気持ちがないハリーのポケットに賢者の石が現れました。
賢者の石を奪いたいヴォルデモート卿からの攻撃を、両親の愛の魔法で跳ね返し勝利しました。
クィレル先生の身体を借りていたヴォルデモート卿の魂は、ハリーの身体を通り抜けどこかに行ってしまいます。
ヴォルデモート卿との壮絶な戦いを終え、気づけばホグワーツ魔法学校のベットにいました。
1学年が終わり生徒全員が故郷へ帰るシーンで、ハーマイオニーが「帰るって不思議な気分ね」と言います。
ハリーは「帰るんじゃないよ、僕はね」と返しました。
「帰る」と言うのは自分の安らげる場所に使われる言葉で、ハリーにとって伯父伯母の待つ家は決して安らげる場所ではありません。
通常家から学校に通うという感覚がハリーにとっては、逆になっておりホグワーツ魔法学校が安らげる場所になっていたのです。
ハリーにとって、ホグワーツ魔法学校が大切な場所になっていたと分かる言葉でもありますね。
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」の伏線
「ハリー・ポッターと賢者の石」は、シリーズ第1作品目のため、今後の展開に大きくつながる伏線が多数あります。
賢者の石だけではなく「ハリー・ポッターシリーズ」全体のネタバレを含みます。ご覧になっていない方はご注意ください!
動物園での蛇との会話
ハリーはダーズリー家と共に動物園へ訪れました。
そこで何気なく蛇に話しかけると、何故か言葉がわかるように頷いてくるのです。
「どこから来たの」というハリーの質問に対し、蛇は動物園育ちという看板を指します。
ハリーが蛇と話せるシーンは、伏線です。
実は、魔法使いの中でも蛇と話せる者は限られた者のみ、サラザール・スリザリンの子孫だけです。
ハリーが蛇語を話せた理由は、サラザール・スリザリンの子孫であるヴォルデモート卿により受けた傷から力が取り込まれ、影響を受けたと考えられます。
このことから、ヴォルデモート卿の一部がハリーに移り、「分霊箱」になっていたことが後に分かります。
ハリーの杖とヴォルデモートの杖
「杖が持ち主を選ぶ」と杖職人の魔法使いオリバンダーが言います。
ハリーは、オリバンダーの店で初めての杖を手にしました。
様々な杖を試し、ハリーに忠誠心を誓った杖が1つだけあったのです。
それは不死鳥の尾羽を使った杖です。
運命とは不思議で、この世に不死鳥の尾羽を使った杖は2本しかありません。
それが皮肉にも両親を殺したヴォルデモート卿が使う杖だったのです。
オリバンダーはハリーに対し「兄弟杖は互いを傷つけ合うことはできても殺しあうことはできない」と告げました。
ハリーとヴォルデモート卿がいずれ戦うことになることへの伏線となっていたんですね。
クィディッチのトロフィーに刻まれたジェームズ・ポッターの名前
1年生ながらマクゴナガル先生推薦で、クィディッチへ参加することになったハリーはとても不安げでした。
そんなハリーに対してハーマイオニーは、「下手なはずないわ、親譲りなんだもの!」とハリーをある場所へ案内します。
そこには父ジェームスの名前が彫られたクディッチのトロフィーがありました。
父親が同じシーカーだったことを知り、自信をもってクィディッチに挑めました。
父親が後世に名を残したように、ハリーも100年ぶりの最年少シーカーとして歴史に残る偉業を成し遂げることへの伏線だったのです。
スネイプの怪しい行動
ホグワーツ魔法学校の教員であるスネイプは、ハリーに厳しい態度をとっていました。
クィディッチの試合でハリーのほうきが暴れ出した際、ハリーを一点に見つめ呪文を説いていました。
ハーマイオニーは、スネイプの呪文がハリーを邪魔していると思い阻止すべく、服に火を放ちます。
スネイプは火に気をとられ、客席はパニックとなり一緒に座っていたクィレル先生も巻き込まれました。
また、スネイプの足に何者かに引っ掻かれたような傷跡をみたハリー達は、スネイプが賢者の石を狙う敵だと確信したのです。
しかし賢者の石を狙っていたのは、クィレル先生でした。
クィディッチの試合では、クィレル先生がハリーを邪魔する呪文を説いていたのを、逆呪文で助けてくれていたことが分かりました。
「敵ではなく味方なのでは?」と思われましたが、ハリーにとる態度は、最終章まで変わらず厳しいままでした。
しかし、厳しい態度の裏側には、ハリーの母親リリーとスネイプの関係性、隠されたスネイプの想いがあったのです。
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まとめ:映画「ハリー・ポッターと賢者の石」でハリーと一緒に魔法の世界へ
物語の始まりとなる本作では、ハリーが初めて魔法を知り学んでいきます。
さらに、これから苦楽を共にする仲間との出会いや出来事など「ハリー・ポッター」シリーズを見るうえで重要なシーンが多数あります!
登場人物一人ひとりのバックグラウンドがしっかりと設定されていて、見応えがあります。
「ハリー・ポッターと賢者の石」は、一度では気づけなかった細かな伏線がたくさんあります。
まだ見ていない人も、リピート鑑賞を何度もしている人も、記事を読み終えたら是非「ハリー・ポッターと賢者の石」を見て、新しい発見を楽しんでみてください!