2023年公開、劇場版名探偵コナン第26作品目である「黒鉄の魚影(サブマリン)」。
黒の組織とコナンの対決をテーマにしており、興行収入138.8億円のシリーズNo.1ヒットを記録しました。
哀ちゃんが100億の女になりました!
灰原哀の正体が組織にバレてしまい大ピンチ!?
黒の組織の新メンバー”ピンガ”も登場し、八丈島を舞台に大迫力バトルを繰り広げます。
今回はコナンファンが個人の感想や考察を交えながら「黒鉄の魚影」のあらすじネタバレを解説します。
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映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」作品情報
公開日 | 2023年4月14日 |
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監督 | 立川譲 |
原作 | 青山剛昌 |
脚本 | 櫻井武晴 |
キャスト | 高山みなみ 林原めぐみ 池田秀一 古谷徹 山崎和佳奈 小山力也 堀之紀 立木文彦 小山茉美 三石琴乃 沢村一樹 |
音楽 | 菅野祐悟 |
上映時間 | 1時間49分 |
配給 | 東宝 |
興行収入 | 138.8億円 |
映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」登場人物&声優キャスト
登場人物 | 声優キャスト | 特徴 |
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江戸川コナン | 高山みなみ | 高校生探偵の工藤新一がAPTX4869により小学生の姿になってしまい、名乗った偽名。 |
灰原哀 | 林原めぐみ | 元黒ずくめの組織の一員。組織ではシェリーというコードネームで科学者をしており、APTX4869を開発。組織を抜けるためにAPTX4869を自ら服用し幼児化している。本名は宮野志保。 |
赤井秀一 | 池田秀一 | FBIの凄腕スナイパー。かつては組織に潜入捜査しており、組織でのコードネームはライ。 |
沖矢昴 | 置鮎龍太郎 | 赤井秀一が変装している姿。東都大学大学院生で、工藤邸に住んでいる。 |
バーボン(安室透)/降谷零 | 古谷徹 | 組織の探り屋・バーボン。表の顔は私立探偵の安室透で、毛利小五郎の助手を務めている。正体は公安警察の降谷零。 |
毛利蘭 | 山崎和佳奈 | 毛利小五郎の娘で工藤新一とは幼馴染み&恋人の仲。高校では空手部主将を務めている。 |
毛利小五郎 | 小山力也 | 元警察官で現在は毛利探偵事務所を構える私立探偵。江戸川コナンを預かっている。 |
阿笠博士 | 緒方賢一 | 工藤邸で灰原哀と一緒に住んでいる発明家でコナンや灰原の正体を知っている。コナンが使用している道具を制作している。 |
ジン | 堀之紀 | 黒ずくめの組織の幹部で、工藤新一にAPTX4869を飲ませた人物。冷酷な人物で、愛車は黒のポルシェ356A。 |
ウォッカ | 立木文彦 | 黒ずくめの組織の一員。ジンを兄貴と呼び慕っている。 |
ベルモット(シャロン・ヴィンヤード) | 小山茉美 | 組織の一員。正体は女優のシャロン・ヴィンヤード。変装術を駆使してあらゆる場所へ潜入する。 |
キール(水無怜奈)/本堂瑛海 | 三石琴乃 | 組織の一員。正体はCIAの本堂瑛海で、潜入捜査をしている。亡き父・イーサン本堂も組織に潜入していた。 |
牧野洋輔 | 沢村一樹 | インターポールの施設・パシフィック・ブイの局長。世界中から集まったエンジニアを束ねている。 |
直美・アルジェント | 種﨑敦美 | パシフィック・ブイのエンジニアで、老若認証システムの開発者。イタリア人の父親と日本人の母親を持つハーフで、アメリカ育ち。 |
レオンハルト | 諏訪部順一 | パシフィック・ブイのエンジニア。ドイツ出身のエンジニアで、日本の警察にパシフィック・ブイを公開していることが気に食わない様子。 |
エド | 神谷浩史 | パシフィック・ブイのエンジニア。インド出身。 |
ラム(脇田兼則) | 千葉繁 | 組織のNo.2。普段は脇田兼則と名乗り、毛利小五郎探偵事務所の隣にあるいろは寿司で板前をしている。 |
ピンガ | 村瀬歩 | 組織の一員でラムの側近。他人を蹴落としてでものし上がりたい性格の持ち主で、ジンに対抗心を燃やしている。 |
黒田兵衛 | 岸野幸正 | 警視庁捜査一課の管理官。長野県警から異動してきており、捜査一課の刑事を束ねている。 |
映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」あらすじ
ドイツのフランクフルトでユーロポール職員が殺害される事件が発生。
一方、八丈島では世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」が本格始動しようとしていました。
園子の招待によって八丈島に訪れていたコナンは、沖矢昴(赤井秀一)よりユーロポールの職員は組織の幹部・ジンに殺されたこと、侵入者のコードネームがピンガであることを聞きます。
事件が気になったコナンは間違えたフリをして警視庁関係者の船に乗り込み、パシフィック・ブイの見学に同行することに。
パシフィック・ブイの中では、顔認証システムを応用し監視カメラの映像上の人物の過去や未来の姿も感知できる新技術“老若認証”のテストが進められていました。
そんな中、パシフィック・ブイのエンジニアである直美・アルジェントが組織のバーボンとベルモットに拉致されてしまいました。
組織の狙いは直美が開発した”老若認証”。
直美が隠し持っていたUSBをウォッカ、ベルモット、バーボン、キールが調べてみると、かつて組織のメンバーだったシェリーと灰原哀が”老若認証”により、一致しているという情報が出てきたのです。
哀ちゃん=シェリーだと組織にバレてしまった!?ここからは詳しく「黒鉄の魚影」あらすじ&ネタバレについて解説します!
あらすじ”起”:パシフィック・ブイへの上陸
ドイツのフランクフルトにあるユーロポールの施設に何者かが侵入、運悪く現場に居合わせた女性職員のニーナがキールに追われていました。
キールは密かに彼女を逃がそうとしますが、キールの肩ごしに、ジンが背後からニーナのこめかみを撃ち抜ち射殺。
その頃、日本ではコナンたち少年探偵団が八丈島のホエールウォッチングツアーが当たるという福引に挑戦していました。
福引の列を抜け出した灰原哀は、フサエブランドの限定ブローチ整理券の最後の1枚を手に入れます。
しかし、フサエブランドの限定ブローチを買えずに嘆いていた老婆を見た灰原は、せっかくの整理券を譲ってしまいました。
そのやり取りを見ていた鈴木園子は、ホエールウォッチングツアーが当たらず落ち込んでいる少年探偵団を八丈島に招待したのです。
フサエブランドのブローチを「実は値段ちゃんと見てなくて、私には高かったから」と嘘をついて譲る哀ちゃん、とっても優しいですね!
八丈島のホテルに向かう途中、コナンはニュースで八丈島近海にインターポールの海洋施設であるパシフィック・ブイが建設されたことを知りました。
パシフィック・ブイは世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための施設です。
ホテルに着いたコナンは、沖矢昴(赤井秀一)より電話でユーロポール職員がジンに殺害されたこと、ピンガという組織のメンバーが事件に関わっていることを聞きます。
事件が気になったコナンは、ホエールウォッチングの船と間違えたふりをして、警視庁の船に乗り込みました。
コナンの行動をなぜか見抜いていた黒田管理官は、コナンを送り返そうとした白鳥警部を静止し、パシフィック・ブイにコナンを連れて行くことに。
パシフィック・ブイでは、様々な技術が使用されています。
そのひとつが”老若認証”。
”老若認証”は顔認証システムを応用し監視カメラの映像上の人物の過去や未来の姿も感知できる新技術です。
海中ハッチからパシフィック・ブイにベルモットとバーボンが侵入し、老若認証の開発者である直美・アルジェントが拉致されてしまいました。
海中ハッチを開閉できる権限を持つのは一部のエンジニアだけですので、コナンは直美以外のエンジニアである牧野、レオンハルト、グレース、エドの中に犯人の協力者がいると推理します。
つまり、4人の中の誰かがピンガであると考えたのです。
直美が隠しもっていたUSBをベルモット、バーボン、ウォッカ、キールが確認すると、そこには老若認証によって元組織のメンバーであるシェリーと灰原哀が同一人物であると示されていました。
哀ちゃんの正体が組織にバレてしまった!?波乱の幕開けです!
あらすじ”承”:灰原哀が拉致される
ベルツリー急行で死んだと思われていたシェリーが子どもの姿になり生きていると知ったウォッカは、早速ジンに報告します。
「そっちに合流してから直接確かめる」と言うジンのために、灰原を拉致しようと意気込むウォッカでしたが、バーボン、キール、ベルモットは「計画にないことはしないほうが良い」と言い、全く乗り気ではありません。
そこでウォッカは、ピンガと共に灰原を拉致することにしました。
ホテルに戻ったコナンはパシフィック・ブイでの出来事を阿笠博士に話し、灰原に明日八丈島から離れるように促します。
不安がる灰原にコナンは、お守りとして自分が持っていた追跡メガネの1号機を渡し、代わりに灰原が持っていた予備の追跡メガネを受け取ったのです。
メガネをかけていると正体が絶対バレない!ファンの間でクラーク・ケントと呼ばれる名シーンです!
しかしその夜、組織に怯える灰原哀の前に、ウォッカとピンガが現れました。
不穏な空気を感じとった毛利蘭がピンガと戦いますが、ウォッカとピンガは灰原を拉致して逃走。
コナンは阿笠博士と共に、灰原を乗せたウォッカ達の車を追跡しますが、逃げられてしまいます。
灰原を追うために海に入ったコナンの目の前に、組織のものと思われる大きな潜水艦が浮上しました。
あらすじ”転”:レオンハルト殺人の犯人
灰原を連れ戻すための何か手掛かりはないかと考えたコナンは、佐藤刑事らと共に再びパシフィック・ブイへと訪れました。
監視カメラの映像にウォッカの車や潜水艦が映っていなかったことから、コナンはパシフィック・ブイ関係者に組織のメンバーがいると確信します。
そんな中、エンジニアの1人であるレオンハルトが直美の拉致の犯人に協力していたのは自分だと文章を残し、自殺してしまいました。
防犯カメラに残された映像から、レオンハルトは自殺だと思われましたが、コナンが映像はディープフェイクであり、本当は他殺であると見抜きます。
一方、灰原は組織の潜水艦の中で、直美と共に捕らえられていました。
幼少期にいじめから助けてくれた志保と灰原が似ていると喜ぶ直美でしたが、灰原は必死で否定します。
直美は志保に助けられた経験から、「もう一度志保に会いたい!」と願い、老若認証システムで宮野志保を検索していたのです。
アメリカのスクールで人種の違いによるいじめから直美を守った優しい志保(哀ちゃん)の幼少期が明かされます。哀ちゃんはまさか「自分が本物の志保で、薬で縮んでいる」とは言えないですよね…。
灰原から盗聴器を仕掛けられた事を察したキールは、ウォッカから魚雷発射管の操作方法を聞き出すことで、灰原に脱出方法を伝えました。
ジンを乗せるために潜水艦が浮上したタイミングで、灰原と直美は潜水艦から脱出。
水中スクーターで駆け付けたコナンと合流し、灰原と直美は無事にパシフィック・ブイで保護されました。
哀ちゃんも直美さんも無事に保護されてひと安心。潜水艦から上手く脱出できるのか、ドキドキハラハラのシーンです。
コナンは時計型麻酔銃を毛利小五郎に打ち、レオンハルトが自殺ではなく他殺であることを皆に知らせます。
犯人はグレース。
フランス人女性のエンジニアだと思われていたグレースの正体は男性で、組織のピンガでした。
ピンガ(グレース)は直美を拉致するための手助けをしていたことをレオンハルトにバレてしまい、口論の末殺害していたのです。
老若認証を使ってコナンの正体が工藤新一であることを見抜いていたピンガは、ジンを出し抜くためにコナンを組織に連れて行こうとしましたが失敗し、1人でパシフィック・ブイを後にしました。
グレースからピンガへの変わり様が凄い!哀ちゃんだけでなくコナンくんの正体も組織にバレてしまい大ピンチです!
一方その頃、ベルモットは様々な服を持ち、フィリピンへと向かっていました。
シェリーの姿に変装したベルモットは、わざと各地の防犯カメラに映り、老若認証は顔が似ている別人を同一人物だと認識してしまう“欠陥品”であると組織に報告します。
そのおかげで灰原哀=シェリーの説が崩れてしまい、組織は老若認証への興味を失いました。
老若認証はラムがあの方の行方を探るために欲しがっていたことが判明!あの方は一体どこで何をしているのでしょうか。
あらすじ”結(ラストシーン)”パシフィック・ブイ撃沈
老若認証への興味を失った組織は、老若認証を破壊しようと、パシフィック・ブイに向けて魚雷を発射します。
パシフィック・ブイ側もデコイを発動して魚雷に応戦しますが、ベルモットに遠隔操作で防衛手段を封じられてしまいました。
パシフィック・ブイは撃沈、全員退避していたためけが人は出ませんでした。
一方、コナンはFBIの赤井秀一と公安警察の降谷零と協力し、組織の潜水艦を沈めるための計画を立てていました。
コナンの計画は成功!
花火ボールで海上からその姿が露わになった潜水艦をヘリコプターに乗っていた赤井がロケットランチャーで、見事に撃ち抜きました。
しかし、コナンは海中で酸欠になり意識を失ってしまいます。
そこに心配して後を追ってきた灰原哀が登場。
灰原はコナンを救うために人工呼吸を行い、コナンは息を吹き返します。
コナンくんと哀ちゃんのキス!人工呼吸だとわかっていてもドキドキしてしまうシーンです。
組織に正体がバレているため、もう帰る場所がなくなった灰原は「バイバイだね。江戸川コナン君」と浮上しながら心の中で呟きます。
そんな灰原に笑顔を見せるコナン。
灰原は「どうしてあなたはいつもそんな顔ができるのよ!あなたは知らないでしょうけど、私達さっきキスしちゃったのよ!」と思うのでした。
哀ちゃんの切ない気持ちが伝わってくるシーンです。報われて欲しいけれど、新一には蘭ちゃんがいる…、複雑!
パシフィック・ブイから逃走したピンガは潜水艦へ帰還しようとしましたが、潜水艦の爆発に巻き込まれてしまいます。
ジンは、ピンガに潜水艦が爆破処分されることを伝えていませんでした。
船着き場にたどり着いたコナンと灰原。
横たわる灰原にコナンは人工呼吸をしようとしますが、灰原はコナンを静止し駆け付けた蘭の唇に自分の唇を重ねました。
そして「ちゃんと返したわよ、あなたの唇」と心の中で呟きました。
コナンと哀ちゃんのキスに続き哀ちゃんと蘭のキス!
コナンは安室透からピンガの消息が不明なこと、ベルモットが”老若認証”が欠陥品であると嘘の情報を組織に流したことを聞きました。
灰原哀の正体は、組織に知られずに済んだのです。
パシフィック・ブイは他の国に建設されることになり、灰原は新たなパシフィック・ブイへと旅立つ直美の見送りに空港に来ていました。
直美の見送りを終えた灰原の様子を、灰原がフサエブランドのブローチの整理券を譲った老婆が上の階から見ていました。
老婆の正体は、ベルモットだったのです。
ベルモットが着ていた着物にはフサエブランドの限定ブローチが輝いていました。
ベルモットがなぜ哀ちゃんを助けたのか、今後の展開が楽しみになる終わり方ですね。
映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」の感想・評価
コナンマニアの筆者が個人の独断と偏見で「黒鉄の魚影」の評価を付けました。
各項目ごとの評価の理由と、感想をまとめています。
ストーリー展開
黒の組織との対決をテーマにしているだけあり、コナンファンだけでなく、あまり名探偵コナンに詳しくない人からも注目度が高かった「黒鉄の魚影」。
灰原の正体が組織にバレるというハラハラドキドキの展開、人気キャラクターの安室透・赤井秀一の共闘など、大満足の作品となっていたのではないでしょうか?
安室さんと赤井さんがお互いをコードネームで呼び合うシーンは最高すぎました!
今回のキーキャラクターとなったピンガも良いスパイスになっていましたよね。
作中でラムがあの方を探るなど本編の中枢に踏み込んだような表現もあり、今後の名探偵コナンがより楽しみになるようなストーリーでした。
しかし、コナン×灰原哀のキスシーンなど過激な表現が多く「名探偵コナンのヒロインは毛利蘭では?」という批判の声があったのも事実です。
そのため、今回は★4の評価をつけさせていただきました。
哀ちゃんと蘭ちゃんのキスシーンは全く予想出来なかったです。劇場でも悲鳴のような驚きの声が多数挙がっていました。
灰原哀度
普段はコナンの良き相棒として描かれることが多い灰原哀ですが、「黒鉄の魚影」ではコナンの相棒だけでない灰原哀の姿がありました。
組織に怯えるシェリーの表情・直美を励ます力強い灰原哀・江戸川コナンへ対する宮野志保の想い。
涙を流す灰原哀の姿はかなり珍しいですよね。
どの灰原哀も魅力的で、より哀ちゃんのことが大好きになりました!
また、今作では”イルカ”がキーワードになっていました。
灰原哀は過去に本編で自身のことをサメに、明るくて優しい蘭のことをイルカに例えており、暗く冷たい海の底から逃げてきた意地の悪いサメでは、海の人気者であるイルカには歯が立たないと話しています。
「黒鉄の魚影」は、灰原哀が自身の居場所について考え、1人じゃないと気付くことでサメからイルカへと変化していく物語なのではないでしょうか。
”自分は裏切者だ”と常に背負って思って生きていた哀ちゃんが、組織に立ち向かい、蘭に心を開きはじめた姿に感動しました。まさに、哀が愛に変わった作品ですね。
灰原哀推しの方には絶対に見て欲しい映画です。
ド派手な爆発度
映画の舞台が潜水艦であることを知ったとき、私は
赤井さんは海に向かって狙撃するの?さすがに無理じゃない?
と思いました。
全く予想していなかったので、潜水艦をロケットランチャーで沈めるという展開には驚きました。
大きな爆発シーンはパシフィック・ブイへの攻撃シーン、赤井さんによる潜水艦への攻撃シーン、潜水艦の爆発シーンの3カ所です。
そのため、終始大爆発が止まらない!というわけではありませんでした。
しかし、今回もさすが劇場版名探偵コナン!と言いたくなるくらいド派手に爆発しています。
特に、ピンガが巻き込まれる潜水艦爆発シーンは印象的でした。
自身の運命を悟ったのか、笑いながら爆発と共に海へと消えていくピンガ。
あえて白黒で描かれているのがたまりません。
笑いながら爆弾の光を浴びるピンガが「揺れる警視庁1200万人の人質」の松田陣平と重なってしまい、個人的に切なかったです。
再鑑賞したい度
序盤に登場した老婆がベルモットと同じグリーンのネイルをしているなど、「黒鉄の魚影」は細かい伏線が多いため複数回見るとより楽しめます。
コナンの回想で過去に登場したアイリッシュやテキーラが登場していたり、名探偵コナン本編や過去の劇場版のセルフオマージュと思われるシーンも複数あるので、シリーズ他作品を見た後に再鑑賞するのもおすすめです。
また、作中に黒田管理官がコナンをあえてパシフィック・ブイへ同行させていたり、ベルモットが必要以上に老若認証を壊そうとしていたり、本編の今後の展開に繋がりそうな描写が多数ありました。
黒田管理官はコナンの正体に気付いているのでしょうか?また、ラムがあの方について「最近姿を見せない」と言っていたのも今後の伏線だと思います!
今はまだ気付いていない本編の伏線が「黒鉄の魚影」に隠されているかもしれませんので、展開が進んだ数年後に見返すとより面白くなると予想します。
映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」ネタバレ
ここからは「黒鉄の魚影」の犯人や本編との繋がりについてご紹介します。
犯人は誰?
直美拉致の手助けをして、レオンハルトを殺害した組織のピンガは、フランス人女性エンジニアのグレースとしてパシフィック・ブイに潜入していました。
ずっと女性のふりをしていたのです。
正直、ピンガの正体はわかりやすかったですよね。コナンくんが序盤にピンガは蒸留酒だから男性だと推理していた時点で、ピンガは女性に変装しているのでは?と気付きました。
ピンガは、バーボンとベルモットをパシフィック・ブイに侵入させ直美を拉致、そして自身の行動がレオンハルトにバレたため、口封じとして殺害しました。
レオンハルトを殺害したピンガは、自身の映像にレオンハルトの顔を組み合わせたディープフェイク動画を使って、レオンハルトが自殺であると偽装しました。
しかし、グラスについた口紅を拭うクセが動画に映っていたことで、コナンに真相を見抜かれてしまいます。
バーボンやベルモットが言っていた「計画にないことはするべきではない」という言葉が伏線になっていたのですね!
ピンガとグレースは、どちらも男性声優の村瀬歩さんが担当しています。
1人の声優さんが演じているとは思えないほど、男性(ピンガ)と女性(グレース)で声質や演技が異なっていて驚きです。
ぜひピンガ(グレース)の声にも注目してみてください!
ちなみに、ピンガはメキシコのお酒なので戦い方や髪型にメキシコ要素が入っているようです。
映画オリジナルキャラ”ピンガ”登場
今作では組織のメンバーであるピンガが登場しています。
ピンガは組織のNo.2であるラムの側近で、左耳に2つのピアスをしていること、金髪をコーンロウにしていることが特徴です。
他人を蹴落としてでも、のし上がりたい性格のピンガは、ジンに対して強い対抗心を燃やしています。
そのため、老若認証でコナンの正体が工藤新一だと知った際は、コナンをジンの元へ連れて行きジンを蹴落とそうとしていました。
佐藤刑事に追い詰められてコナンを組織に連れて行くことは諦めましたが、もしコナンをそのまま連れて行っていたらどうなっていたのでしょうか…。
格好良いビジュアルとワイルドな性格から、劇場だけでなく本編でも登場してほしい!とファンから人気のピンガですが、作中で潜水艦の爆発に巻き込まれて死亡しています。
ピンガは、インターポールのエンジニアに選ばれるほど優秀な頭脳の持ち主でしたので、生きていればジンを超える存在になっていたかもしれませんね。
ピンガが上手く爆発から逃れて生きているんじゃないかと期待していたファンも多いようですが、残念ながら青山先生より死亡が明言されています。
過去作品のセルフオマージュ
「黒鉄の魚影」では過去作品のオマージュと思われるシーンが多数存在しています。
例えば、コナンが灰原と犯人追跡メガネを交換するシーンはコミックス24巻「黒の組織との再会」のオマージュです。
「そいつを付けていると絶対正体がバレねぇ」と言うコナンに、灰原が「ピスコにバレてさらわれたけど?」と返していたのは「黒の組織との再会」で起こった事件の話ですね。
「14番目の標的」で蘭がコナンに人工呼吸をしたように「黒鉄の魚影」でも海中で酸欠になったコナンに灰原が人工呼吸(キス)をしていたり、「迷宮の十字路」で平次とコナンが犯人を追いかけるシーンを彷彿させるカーチェイスシーンがあったり、名探偵コナン本編だけでなく過去の劇場版作品のオマージュと思われるシーンが多数存在していました。
予告にも使用された哀ちゃんの「バイバイだね…江戸川コナンくん…。」というセリフは哀ちゃんの母であるエレーナが降谷零に残したセリフのオマージュです。
花火ボールを使って組織の潜水艦の位置を特定するシーンも、「純黒の悪夢」のオマージュではないでしょうか。
コナンを通し、安室と赤井が共闘する流れも同じでしたね。
他にもセルフオマージュと思われるシーンが多数ありましたので、過去作品と比べながら「黒鉄の魚影」を見るとより楽しめること間違いありません。
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ベルモットに正体がバレた?
今作でキーアイテムとなった老若認証システム。
序盤から灰原の正体が組織にバレてしまう絶体絶命の大ピンチでしたが、ベルモットが老若認証は欠陥品だと組織に嘘の報告をしたことで灰原の秘密は守られました。
映画を見た人の中には、ベルモットに灰原の正体がバレてしまったのでは?と心配になった人もいるのではないでしょうか?
「黒鉄の魚影」の前から、ベルモットは灰原とコナンの正体を知っています。
工藤新一の母・有希子と仲の良いベルモット(シャロン・ヴィンヤード)は新一の幼少期の顔を知っていたことから自力でコナンの正体に辿り着きました。
また、過去に阿笠邸を盗聴していたので灰原の正体も気付いています。
しかし、ベルモットは灰原やコナンの正体を組織に報告していません。
過去に新一に命を救ってもらったことがあり、コナン(新一)に恩を感じているためです。
ベルモットの行動を見ているとそれだけが理由ではない気がします…。
なぜ歳を取らないのか、あの方との関係など謎の多いベルモット。
真相が明らかになる日が楽しみですね!
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まとめ|哀ちゃんファンは必見!灰原哀の魅力が詰まった109分!
フサエブランドの限定ブローチを譲る優しい姿や組織に怯える姿、蘭と自身の姉を重ねて心を開いていく姿やキスシーンなど様々な灰原哀を堪能できる「黒鉄の魚影」。
上映時間の109分、全てのシーンが重要シーンといっても過言ではないでしょう。
哀ちゃんだけでなくベルモットやキールといった女性キャラが大活躍!もちろん、蘭姉ちゃんのアクションシーンも必見です!
本編との繋がりが多い作品ですが、あまり名探偵コナンに詳しくない人でも楽しめるようになっているので安心してくださいね!
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