2022年に公開され興行収入97億円を記録するヒットとなった劇場版名探偵コナン「ハロウィンの花嫁」。
メインキャラクターは警察学校組!シリーズ初のスピンオフ作品にスポットを当てた作品としても注目されました。
今作の犯人はロシアを拠点に活動する正体不明の爆弾魔・プラーミャ。
プラーミャを追う民間組織も登場し、渋谷全体が大きな危機が迫ります。
今回は「ハロウィンの花嫁」のあらすじネタバレを紹介するとともに、登場する犯人であるプラーミャの正体や動機を解説しています。
ついに高木刑事と佐藤刑事が結婚!?
大切な人を守るため、熱い信念を持った警察学校組が時を越えてコナンと一緒に、爆弾犯へ挑みます!
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この記事には映画の結末や重要なネタバレを含む可能性があります。未鑑賞の方はご注意ください。
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公開日 | 2022年4月15日 |
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監督 | 満仲勧 |
原作 | 青山剛昌 |
脚本 | 大倉崇裕 |
キャスト | 高山みなみ 山崎和佳奈 古谷徹 緑川光 神奈延年 三木眞一郎 東地宏樹 |
音楽 | 菅野祐悟 |
上映時間 | 111分 |
配給 | 東宝 |
公式サイト | 劇場版「名探偵コナン」公式サイト |
上映劇場 | なし |
【ハロウィンの花嫁】のネタバレあらすじ(ラスト・結末まで)
「ハロウィンの花嫁」の舞台は東京・渋谷。
ここからは「ハロウィンの花嫁」のあらすじをラスト・結末までネタバレありでご紹介していきます。
- 起:高木刑事と佐藤刑事の結婚式!そして安室の首に爆弾が…
- 承:警察学校組が3年前に遭遇した渋谷の事件とは
- 転:ナーダ・ウニチトージティによる千葉刑事の拉致
- 結:プラーミャの正体は?そして、コナンたちは渋谷を守ることができるのか?
起:高木刑事と佐藤刑事の結婚式!そして安室の首に爆弾が…
渋谷ヒカリエにある結婚式場で高木渉と佐藤美和子の結婚式が執り行われ、コナンは少年探偵団たちや蘭と共に参列していました。
佐藤刑事のウエディングドレス姿を見て、思わず蘭との未来を想像するコナン。
そんな幸せムードのなか、突然結婚式に暴漢たちが乱入し、佐藤刑事を守ろうとした高木刑事が撃たれてしまいます。
その瞬間、式場内に目暮警部の「訓練終了!」という声が響き渡りました。
実は、高木刑事と佐藤刑事の結婚式は目暮警部の同期である村中元警視正の結婚式を警備するための訓練だったのです。
時を同じくして、公安の降谷零(安室透)は部下の風見裕也と共に、爆弾犯を追っていました。
この爆弾犯は、かつて降谷零の警察学校の同期である萩原研二と松田陣平を死に追いやった張本人です。
2人が見つけた爆弾犯は何かに怯えている様子で、首には爆弾が付けられていました。
そして、爆弾犯の首に付けられた首輪爆弾が爆発!
爆弾犯の近くにいたため、爆風で飛ばされて落下寸前だった風見の足を、ギリギリで降谷が掴みました。
そこにマスクを被った謎の人物が現れ、風見を助けるために手が離せない状態だった降谷に首輪爆弾を装着したのです。
訓練だった結婚式の翌日、警視庁の前を歩いていたコナンたちは、1人の外国人とすれ違いました。
その外国人メモを落としたことに気が付いた灰原哀は、外国人にメモを渡して言葉を交わします。
その直後、外国人が持っていたタブレットが爆発!
爆風の勢いで車道に投げ出されてしまった灰原を救うために道路に飛び出した毛利小五郎は、車に轢かれて怪我を追ってしまいました。
爆発現場に残されていた外国人の持ち物警察が調べたところ、なぜか3年前に殉職した松田陣平刑事の名刺が出てきたのです。
名刺を頼りに捜査を進めていた高木刑事と佐藤刑事は、松田陣平の同期である”フルヤレイ”という人物を探しました。
しかし、いくら調べても”フルヤレイ”に関する情報は出てきません。
そこへ公安の風見が現れ、事件の捜査をストップするように命令したのです。
一方その頃、小五郎の病室に村中努と村中の婚約者であるクリスティーヌ・リシャールが訪れていました。
村中とクリスティーヌは明日式場の見学に来るように蘭たちを誘い、病院を去ります。
蘭と別れて1人になったコナンは、公安によって地下シェルターにいる降谷零(安室)の元へ連れられました。
首に爆弾を付けられているため自由に動けない降谷は、コナンの協力を得るために地下シェルターに呼び寄せたのです。
そして、3年前の11月6日に渋谷で起きた出来事を話し始めました。
承:警察学校組が3年前に遭遇した渋谷の事件とは
3年前の11月6日、降谷零・諸伏景光・伊達航・松田陣平の4人は警察学校の同期である萩原研二のお墓参りに訪れていました。
渋谷駅へ向かっている途中、とある廃ビルの中に誰かが忍び込んで暴れていると聞いた降谷と松田はビル様子を伺うことに。
そこには、拘束されているロシア人男性の姿がありました。
降谷がロシア人の拘束を解いている間、松田は「警察に止められたら、この名刺を見せるんだ。」と、自分の名刺を渡します。
さらにビルの奥へ進むと、そこにはピンクと水色の液体を使った爆弾とマスクを被った怪しい人物がいました。
爆弾は2つの液体が混じることで爆発する仕組みのようです。
諸伏と伊達も合流し、4人は犯人の追跡と爆弾の解体に挑むことに。
諸伏が犯人の肩を狙撃することに成功しましたが、あと一歩のところで取り逃がしてしまいました。
そして、松田は2秒を残して爆弾の処理に成功。
しかし、犯人に遠隔操作をされてしまい再びタイマーが動き出してしまいます。
絶体絶命の状況に焦る松田でしたが、親友である萩原研二のある行動を思い出し、噛んでいたガムで液体が混ざり合うのを阻止したのです。
4人の活躍により事件は幕を閉じ、公安が介入してガス漏れ事件として処理されました。
事件の詳細を語った降谷は、松田が解体した爆弾の写真と自身の同期との写真をコナンに送ったのでした。
降谷と会った翌日、コナンは少年探偵団たちや蘭と一緒に村中とクリスティーヌが結婚式を挙げる予定の式場へ訪れていました。
一同が談笑している中、クリスティーヌの元に友人から「プレゼントを渡すから来て欲しい」と連絡が入ります。
式場のスタッフと打ち合わせがあるクリスティーヌに代わって少年探偵団たちがプレゼントを受け取りにいくことに。
待ち合わせ場所に向かった少年探偵団を待ち受けていたのは、ピンクと水色の液体で出来た爆弾だったのです。
コナンは爆弾が爆発する前の短い時間を使って液体を採取し、なんとか建物の外に脱出しました。
転:ナーダ・ウニチトージティによる千葉刑事の拉致
コナンたちが遭遇した爆破事件の捜査を佐藤刑事の元に「千葉刑事を拉致した。千葉刑事を返してほしければ松田陣平刑事を連れてこい」と要求する一本の電話が入りました。
松田陣平は3年前に殉職しているため連れて行くことができません。
思わず頭を抱える目暮警部に高木刑事は、顔立ちが似ている高木自身が松田刑事に変装する作戦を提案しました。
捜査一課と公安は協力して捜査することになり、風見は今回の事件の犯人が正体不明の爆弾魔”プラーミャ”であることやプラーミャは3年前の事件に関わっている可能性が高いことを目暮やコナンに話しました。
松田刑事に変装した高木刑事は指定されたミヤシタパークへと向かいますが、何者かにカボチャのマスクを被せられて連れ去られてしまいます。
高木刑事が連れ去られた地下貯水槽には、エレニカ・ラブレンチェワという女性がリーダーを務める『ナーダ・ウニチトージティ』という組織がいました。
ナーダ・ウニチトージティはプラーミャに家族や大切な人を奪われ、プラーミャへの復讐を誓った民間人の集まりで、かつてプラーミャが仕掛けた爆弾を解体した松田刑事に爆弾の構造を聞くために呼び寄せたのです。
警視庁前で爆発によって死亡した外国人はエレニカの兄であるオレグ・ラブレンチェワでした。
松田刑事が高木の変装であることがバレてしまいましたが、地下貯水槽に警察が到着したためナーダ・ウニチトージティは退散し千葉刑事も高木刑事も無事でした。
結:プラーミャの正体は?そして、コナンたちは渋谷を守ることができるのか?
村中とクリスティーヌの結婚式当日、プラーミャの正体に気付いたコナンはエレニカと共に結婚式に乱入しました。
新郎新婦に向かって「手を挙げろ」と言うエレニカ。
しかし、花嫁であるクリスティーヌ・リシャールは手を挙げません。
プラーミャの正体は花嫁であるクリスティーヌ・リシャールでした。
クリスティーヌの右肩には3年前諸伏により受けた弾丸が埋まっているため、手を挙げることが出来なかったのです。
正体がバレたプラーミャは警察たちと激しい銃撃戦を繰り広げます。
プラーミャはヘリコプターで脱走しようとしましたが、現れたヘリコプターから降谷零が降りてきました。
一瞬の隙をついたプラーミャはヘリコプターに乗り込み、降谷零の首輪爆弾を起動します。
すると、降谷の首に付いている爆弾ではなく、なぜかプラーミャが乗っていたヘリコプターが爆発しました。
降谷は既に爆弾の解体に成功しており、ダミーの首輪爆弾を付けていたのです。
本物の爆弾はヘリコプターに載せていました。
さらに降谷はプラーミャの乗っていたヘリコプターに飛び乗り、プラーミャと格闘の末ヘリコプターでの逃走を防ぎます。
プラーミャは捕まえましたが、渋谷に仕掛けられた液体爆弾は残ったまま。
ハロウィンの飾り付けであるランタンに入っていた2つの液体は既に渋谷の道に流れ出してきており、液体が混じるポイントであるスクランブル交差点は目前でした。
コナンは少年探偵団や警察、ナーダ・ウニチトージティのメンバーと協力してスクランブル交差点の真ん中で巨大なサッカーボールを膨らまします。
コナンの巨大サッカーボールにより2つの液体は混じり合うことなく収束へ。
賛辞の言葉を贈る降谷(安室)にコナンは、「ヒントをくれた人がいるんだ」と7年前の出来事を話し始めました。
コナン(新一)は蘭とボール遊びをしていて水道管を破壊してしまったことがあり、萩原研二に助けてもらっていたのです。
萩原は、野球ボールを使って水道管の水を止めていました。
「その人が何だか萩原って人に似てたんだよね。」と、話すコナンの隣で降谷零は空を見上げていました。
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【ハロウィンの花嫁】ネタバレ解説①犯人プラーミャの正体や動機,声優は?
「ハロウィンの花嫁」の犯人であるプラーミャ。
彼女は正体を知られた者を全員消して活動を続けるという自己中心的な性格の持ち主で、ピンクと水色の特徴的な爆弾を作る爆弾魔です。
プラーミャが一体どんな人物なのか、どんな目的で事件を起こしたのかを整理しておきましょう。
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犯人=プラーミャの正体は?
「ハロウィンの花嫁」の犯人である爆弾魔・プラーミャの正体はクリスティーヌ・リシャールです。
プラーミャとはロシア語で「炎」を意味しているそうです。
プラーミャはロシアを中心に活動している世界的な爆弾魔で、国籍・性別・年齢など正体不明と言われていました。
自分の正体を知る者を全て始末してきたプラーミャ。
被害者家族の組織『ナーダ・ウニチトージティ』が結成されているほどですので、彼女の犯した罪は数えきれないものでしょう。
プラーミャはクリスティーヌ・リシャールとして日本に潜伏しており、村中と交際し、自分たちの結婚式に脅迫状を出していました。
犯人=プラーミャの犯行動機は?
「ハロウィンの花嫁」犯人であるプラーミャの動機は、大きく分けると3つあります。
- 警察学校4人への復讐
- ナーダ・ウニチトージティの抹殺
- プラーミャに関わる人間の抹殺
プラーミャは3年前の渋谷で警察学校の4人(降谷零・諸伏景光・松田陣平・伊達航)に爆弾を解体されて肩を撃たれたことを恨んでいました。
そのため、今回の事件で4人に復讐しようとしたのです。
降谷零をすぐに殺害せず首輪爆弾を装着させたのは、諸伏景光を探すためでした。
諸伏景光の情報がどうしても掴めなかったプラーミャは降谷に爆弾を仕掛ければさすがに諸伏が出てくるだろうと考えたのです。
また、プラーミャのことを執拗に追う『ナーダ・ウニチトージティ』が邪魔だったプラーミャは、ナーダ・ウニチトージティのメンバーを渋谷に集め、抹殺しようとしました。
3年前の事件で松田が解体した爆弾が運び込まれた公安のシェルターを爆破したり、オレグのメモを見たかもしれないというだけで子どもたち(少年探偵団)を殺害しようとしたり…。
結婚式場で正体がバレた際にその場に居合わせた警察官を抹殺しようとしたり、プラーミャは関わった人間を全員消そうとしていた様子。
プラーミャが、いかに自分のことしか考えていない凶悪犯であるかが伺えますね。
歴代のコナン映画の中でもトップレベルの自己中動機!「ハロウィンの花嫁」作中での死亡者は2名でしたが、100人を超える被害者がいると予想します。
犯人=プラーミャは黒の組織と関係ある?
プラーミャことクリスティーヌ・リシャールは黒の組織とは無関係の人物です。
「名探偵コナン」の敵である黒ずくめの組織のメンバーは、ジンやウォッカといったようにお酒から取ったコードネームが付けられています。
そのため”リシャール”という名前から「プラーミャは組織の一員なのでは?」といった考察があがっているようでした。
たしかにプラーミャの爆弾作成スキルや身体能力はとても高く、黒の組織にいてもおかしくないほどのキャラクターですよね。
しかし、「ハロウィンの花嫁」作中でプラーミャと組織に繋がりがあるような描写は一切ありません。
もしもプラーミャが黒の組織と関係のある人物だった場合、逮捕された際に組織が何かしらの動きを見せると思われますが、特に組織の動きはありませんでした。
よって、プラーミャと黒の組織は無関係であると考えられます。
「ハロウィンの花嫁」の次回作が組織メインだったことの伏線として”リシャール”という名前が付けられていたのかもしれませんね!
犯人=プラーミャの声優は山口由里子(やまぐちゆりこ)さん
「ハロウィンの花嫁」犯人であるプラーミャ(クリスティーヌ・リシャール)の声は山口由里子さんが務めています。
声から犯人が分かった人も多いのだとか!
心優しいフランス人女性のクリスティーヌ・リシャールからプラーミャへの豹変ぶりは凄まじく、迫力のある演技でしたよね。
山口由里子さんは、「ハロウィンの花嫁」の他に
- ONE PIECE/ニコ・ロビン
- 新世紀エヴァンゲリオン/赤木リツコ
- ポケットモンスター/ジョーイ
- キラキラ☆プリキュアアラモード/宇佐美さとみ
などの作品にも出演されています。
【ハロウィンの花嫁】ネタバレ解説②ひどいと言われてしまった理由は?
興行収入97億円と大ヒットを記録した「ハロウィンの花嫁」ですが、ネットでは「ひどい」といったネガティブな意見も見受けられました。
どうしてひどいと言われてしまっているのでしょうか?
「ハロウィンの花嫁」がひどいと言われてしまっている3つの理由はこちらです。
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①人気キャラ”安室透”の活躍不足
「ハロウィンの花嫁」がひどいと言われてしまった理由のひとつに、人気キャラ”安室透”の活躍不足が挙げられます。
「ハロウィンの花嫁」のメインキャラクターは警察学校組と呼ばれる5人で、その中には「名探偵コナン」の大人気キャラクターである降谷零(安室透)も。
そのため、「ゼロの執行人」レベルで推しが活躍するのでは!と予想して劇場に向かったファンも多かったのでしょう。
しかし、「ハロウィンの花嫁」では降谷(安室)は序盤で首輪爆弾を付けられてしまうため、ほとんど地下シェルターに引きこもり状態に…。
ビルからヘリコプターへ飛び移るといった人間離れした技を披露し、プラーミャとの激しい空中戦を繰り広げてはいます。
しかし、降谷(安室)は正体を隠さないといけない立場であるためにラストの爆弾を止めるシーンでは登場していませんでした。
コナンと降谷(安室)が協力して事件を解決する展開を期待していた人からすると物足りなさを感じてしまったようです。
また、「ハロウィンの花嫁」では毛利蘭や灰原哀といったお馴染みのキャラクターの活躍があまり描かれておらず、キャラクターの扱いが残念だったという声もありました。
②ミステリー要素があまりない
「ハロウィンの花嫁」がひどいと言われてしまっている2つ目の理由は、ミステリー要素があまりないことです。
鑑賞しながらコナンと一緒に犯人は誰なのか、どんな動機で事件を起こしたのかを推理するのも、劇場版「名探偵コナン」の楽しみですよね。
しかし、「ハロウィンの花嫁」はシリーズ他作品と比べてもミステリー要素が薄め。
犯人がすぐにわかってしまったという方も多かったようです。
作中、犯人は”元警察官の村中努”といったミスリードが登場しますが、このミスリードがあることで逆に犯人は”クリスティーヌ・リシャール”であると確定してしまうんですよね。
「名探偵コナン」のミステリー要素を楽しみたい!と思っていた人からすると、ミステリー要素や伏線が少ない「ハロウィンの花嫁」は期待外れだったのかもしれませんね。
③様々な要素を入れ込みすぎてまとまりに欠ける
「ハロウィンの花嫁」では警察学校組の活躍や本庁の刑事たちの恋物語、ナーダ・ウニチトージティの登場など様々な要素が入れ込まれた作品です。
序盤から高木刑事&佐藤刑事の結婚式、降谷が首輪爆弾を付けられる、タブレットの爆発に灰原と小五郎が巻き込まれる…と、次から次へと事件が起こります。
飽きずに楽しめる一方で、様々な要素を入れ込みすぎてまとまりに欠けるといった意見もありました。
「要素を盛り込みすぎたことで、ひとつひとつのエピソードがおざなりになっている」と感じた人もいたようですね。
劇場版「名探偵コナン」は作品によってミステリー要素が強め・ラブコメに全振りなど特徴が分かれているのですが、「ハロウィンの花嫁」はキャラクターの魅力を全面に押し出した作品。
特に警察学校組と呼ばれる5人の個性を大切にした映画となっています。
そのためか、主人公であるコナン(新一)と蘭のラブコメがほとんどない状態に…。
「名探偵コナン」ではすっかり欠かせない要素となった”眠りの小五郎”も登場しません。
キャラクターにスポットを当てるためか、”いつものコナンらしさ”が失われていたところが「ひどい」と言われてしまっている原因のようです。
【ハロウィンの花嫁】注目すべきキャラ3選(ネタバレあり)
「ハロウィンの花嫁」はコナンや降谷零(安室透)はもちろん、様々なキャラクターが活躍しています。
今回は「ハロウィンの花嫁」を実際に鑑賞して印象的だと感じた注目すべきキャラクターを3選ご紹介!
キャラクターの格好良い部分や注目ポイントもお伝えしていますので、ぜひ「ハロウィンの花嫁」を鑑賞する際は注目してみてくださいね。
①松田陣平/神奈延年
「ハロウィンの花嫁」のなかで、まず注目してほしいキャラクターは、松田陣平です。
アニメ・映画では神奈延年さんが松田の声を務めています。
松田陣平は36巻・37巻で登場する初期のキャラクターですが、「ハロウィンの花嫁」でイッキに大人気に!
爆弾に関する知識が豊富な松田陣平は警察学校卒業後、爆発物処理班に所属していました。
そして、親友である萩原研二の仇を打つため捜査一課に異動してきたのです。
しかし、松田は3年前の爆弾事件に巻き込まれて殉職しています。
「ハロウィンの花嫁」では、オレグがなぜか松田陣平の名刺を持っていたり、千葉刑事の返還の条件として「松田刑事を連れて来い」と言われたりと、キーパーソンになっていましたよね。
降谷による回想シーンでは松田がプラーミャの爆弾を解体していたことが明らかになりました。
警察学校では傍若無人で協調性のないと言われていた松田ですが、どんな爆弾でも正確に解体する高度な技術と人情に厚い性格が魅力です。
イケメンで手先が器用で友達想い…、惚れる要素しかありません!
②諸伏景光/緑川光
「ハロウィンの花嫁」で注目してほしいキャラクター、2人目は諸伏景光です。
諸伏景光は降谷零の幼馴染みであり黒の組織に”スコッチ”というコードネームで潜入捜査をしていた人物。
作中では華麗な回し蹴りとプラーミャへ致命傷を与えた見事な狙撃を披露していました。
諸伏景光の声は緑川光さんが務めています。顔も声もイケメンなんてズルい!!
既に亡くなっている諸伏景光は回想シーンのみの登場となり、作中で諸伏景光の詳しい死因が明かされることはありませんでした。
降谷零や松田陣平に比べると映画では少し存在感が薄かったかな?といった印象の諸伏景光ですが、諸伏景光は本編で明かされていない謎が多くこれからの展開に必要不可欠なキャラクター。
「ハロウィンの花嫁」や「名探偵コナン」本編で諸伏景光に注目しておいて損はないでしょう。
また、諸伏景光は長野県警の諸伏高明警部の弟であるため、2025年の映画に出てくるかも!?と予想されています。
★長野県警・諸伏高明はどんな人物?
③高木渉/高木渉
警察学校組が注目されがちな「ハロウィンの花嫁」ですが、高木刑事こと高木渉にもぜひ注目していただきたいです。
高木刑事の声は高木渉さんが務めています。
高木刑事はアニメから生まれたキャラクターのため、声優さんの名前とキャラの名前が一緒なんです!
高木刑事といえば、少年探偵団に良いように使われてしまったり、佐藤刑事とすれ違ってしまったり何かと残念なキャラクターといった印象。
しかし、「ハロウィンの花嫁」では訓練だとわかっているのに佐藤刑事を守り自ら撃たれに行ったり、怪我を負ったことを隠してコナンに協力したりなど、高木刑事の本来の格好良さが多く現れているのです。
高木刑事が松田陣平に変装しナーダ・ウニチトージティの元に向かうシーンで放つ「あんたらには荷が重すぎる」「日本の警察を信用しろ」などの台詞は全て、松田の言葉ではなく高木刑事本人の言葉。
原作で度々登場する”自らの危険を顧みずに突っ走る高木渉”の姿を劇場版で見ることができるのは珍しいのではないでしょうか。
【ハロウィンの花嫁】印象に残ったシーン・場面3選(ネタバレあり)
「ハロウィンの花嫁」で印象に残ったシーン・場面3選をご紹介します。
それぞれどんなシーンなのか、なぜ印象に残っているのかも合わせて解説しているので、ぜひこれから「ハロウィンの花嫁」を鑑賞する方は注目して見てくださいね。
①警察学校組4人vsプラーミャ
「ハロウィンの花嫁」で一番印象に残ったシーン・場面は警察学校組と呼ばれる4人vsプラーミャのシーンです。
警察学校組が大活躍!映画いちばんの見どころと言っても過言ではないと思っています。
渋谷のとあるに誰かが立てこもっていると聞いた降谷と松田はビルの中に潜入、そしてプラーミャの作った爆弾&プラーミャと対峙します。
松田が爆弾を解体し、降谷はプラーミャを追いかけることに。
降谷の隙をついたプラーミャが、爆弾を解体する松田を消すために爆弾の元に戻ってきました。
「楽しい楽しい爆弾の解体中に邪魔してんじゃねぇ!」
松田が声を挙げたのと同時に、プラーミャが発砲しますが、車のドアを持って来た伊達航によって助けられました。
この時に班長が松田に言った「丸腰で銃持ってるヤツに凄んでんじゃねぇ!」のセリフが正論すぎて笑っちゃいました。
伊達の登場で一瞬怯んだプラーミャに、諸伏景光が回し蹴りをすかさずお見舞いして拳銃を離させます。
連絡を受けていた伊達航と諸伏景光が援護に現れたのです。
降谷も松田の元に戻ってきて、4人はプラーミャに立ち向かうことになりました。
この時、松田(爆弾)・諸伏(拳銃)・伊達(車のドア)はそれぞれ、死因を示唆するものを持っているんです。ニクい演出すぎる…。
警察学校組と呼ばれる4人vsプラーミャのシーンでは、キャラクターそれぞれの個性や特技を生かした場面が多数描かれています。
②爆弾を止めた方法はある人がヒントに
「ハロウィンの花嫁」で印象に残ったシーン、2つ目は7年前の回想シーンです。
ラストシーンでコナンは降谷(安室)に、爆弾を止めた方法はある人がヒントになったと話していました。
ある人とは、警察学校組の萩原研二のことです。
萩原研二は過去に水が止まらなくなった水道管を野球ボールで塞ぐ技をコナン(新一)の前で披露しており、コナンは同じ方法を使って渋谷の街を救いました。
萩原研二とコナン(新一)が過去に関わっていたとは驚きでした!
7年前、萩原研二が行った”水が止まらなくなった水道管を野球ボールで塞ぐ技”を見ていたのはコナン(新一)だけではありませんでした。
実は萩原研二の親友である松田陣平もその場に居合わせており、3年前のプラーミャの爆弾を止めるヒントにしていたのです。
萩原の行動からヒントを得た松田は、ボールではなく噛んでいたガムで爆弾を止めることに成功しました。
つまり、萩原研二が同期や渋谷を救っていたのです。
萩原研二の殉職は7年前と警察学校組の中でも一番先にいなくなってしまったため、「ハロウィンの花嫁」ではあまり登場しないのでは?と考えられていました。
たしかに萩原研二の登場(回想)シーンは長くはありませんでしたが、大きな役割を担っていたのですね。
やっぱり警察学校組は5人じゃないと!と思わせてくれるシーンでしたね。
③僕が大好きで恋焦がれてるのは…!
「ハロウィンの花嫁」で印象に残ったシーンは、高木刑事と佐藤刑事が夜遅くまで事件の調査をしているシーンです。
自身の父親や同僚の松田など今まで悲しい別れを経験してきた佐藤美和子は、「こんな思いをするくらいなら、さっさと刑事やめて高木君のお嫁さんになっちゃおうかな…なーんて。」と、弱音を漏らします。
高木刑事にとって佐藤刑事を嫁にもらうことは念願であるはず。
きゅんきゅんのラブシーンが始まるのかと思いきや、高木刑事からは「そんな悲しいこと言わないでください。」の一言が。
予想と違う高木刑事のリアクションに、佐藤刑事は戸惑います。
高木刑事はそんな佐藤刑事に
「刑事が事件を放り出して辞めるなんて言ったら負けなんじゃないですか…。僕は佐藤さんが負けるところなんて見たくない。僕が大好きで恋焦がれてるのは、刑事の佐藤美和子なんだから!!」
と続けるのです。
高木刑事、格好良い!!その後、佐藤刑事がいなくなったことに気が付かずに結婚の話をボソボソ呟く姿も高木刑事らしくて大好きです。
「ハロウィンの花嫁」は高木刑事と佐藤刑事のラブだけでなく白鳥警部と小林先生、千葉刑事と三池苗子といった警察カップルの恋愛が要所要所で描かれています。
【ハロウィンの花嫁】を実際に鑑賞した感想と評価(ネタバレあり)
ここからは「ハロウィンの花嫁」を映画館で10回以上鑑賞した重度コナンオタクの感想と個人的な評価をお伝えします!
ストーリー展開
「ハロウィンの花嫁」は登場人物も多く、次から次へと事件が起きるためストーリー展開のテンポが速く見やすい作品だと感じました。
3年前の警察学校組が関わった事件と現代で起きている事件が上手く繋がっている点も良かったです。
しかし、「ハロウィンの花嫁」はメインキャラクターを警察学校組としており、本編や公式スピンオフ作品の「名探偵コナン 警察学校編」を見ていないとわかりにくい場面も…。
警察学校編を見ていない人からすると、知らないキャラクターがメインですもんね…。
また、次から次へと事件が起こる一方で、名探偵コナンの代名詞とも言えるラブコメやミステリー要素が少ないといった印象も受けました。
「ハロウィンの花嫁」はキャラクター特化が強い作品のため、ファンの間でも評価が分かれてしまっているようです。
警察学校組が大好きな方、とにかくイケメンを拝みたい方にはおすすめです!
結末への評価
プラーミャが捕まり、爆弾を止めてすべて解決!という結末は予想通りでしたがとても楽しめました。
とくに、プラーミャを撃とうとするエレニカをコナンが止めるシーンは、コナンの”どんな犯人でも決して死なせない”という信念が現れていて涙が止まりませんでした。
警察学校組にスポットを当てていた作品でしたが、最後の大事な部分は主役であるコナンが担っていたところ。
また、少年探偵団はもちろん、高木刑事や佐藤刑事もコナンを信用して力を貸していたところが良かったです。
月を背景に渋谷を救うコナンくんが格好良すぎる!
再鑑賞
「ハロウィンの花嫁」はキャラクターの魅力にスポットを当てている作品ですので、他の劇場版「名探偵コナン」と比べると伏線や謎が少なめになっています。
そのため、何度も鑑賞している人の多くが細かい部分を見て考察するというよりもキャラクターの格好良さに浸るために再鑑賞しているといった印象でした。
「ハロウィンの花嫁」は懐かしそうにパトランプを持つ松田陣平の姿や、少年探偵団に布を渡して高所からコナンが脱出するなど、「名探偵コナン 警察学校編」のオマージュと思われる描写が多い作品です。
また、松田を死に追いやった爆弾魔の写真を見て憎しみの表情を浮かべている佐藤刑事や諸伏景光の話を聞きながら悲しそうな表情を浮かべる降谷など、原作を知っているとわかる細かい描写も散りばめられていました。
そのため、警察学校組といわれるキャラクターが関わっている「名探偵コナン」原作や「名探偵コナン 警察学校編」を知ってから「ハロウィンの花嫁」を再鑑賞するのもおすすめです。
【ハロウィンの花嫁】ネタバレあらすじ&解説:まとめ
「ハロウィンの花嫁」は世界で恐れられている謎の爆弾魔・プラーミャと警察の戦いがメインになっているため、派手なアクションやドキドキハラハラな犯人との攻防戦を見たい方におすすめです。
やっぱり一番の見どころは警察学校組と呼ばれる5人の活躍!
個性豊かなイケメンが勢揃いしていますので、確実に推しができます。
警察学校組は沼です。
シリーズ初のスピンオフからの劇場版化であり、殉職したキャラクターがメインとなった今作。
公開されるまでは
「既に亡くなっているキャラクターがメインなんてどうなるか予想できない」「コナンがあまり登場しないのでは?!」
といった声もありましたが、見事に過去と現代が交差してまとまりを見せていたので驚きました。
「ハロウィンの花嫁」は、「名探偵コナン」原作や「名探偵コナン 警察学校編」の小ネタがたくさん詰まった作品ですので、原作をチェックしてから再鑑賞がおすすめ。
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