2024年9月30日に芥見下々先生の「呪術廻戦」がついに最終回を迎えました。
週刊少年ジャンプの看板作品として6年半の間本誌を支えてきた「呪術廻戦」ですが、一部では「打ち切りだったのでは?」「最終回がひどい」という声が上がっているようです。
結論からいうと「呪術廻戦」は打ち切りではなく全271話で”完結”しています。
ではなぜそんな噂が湧いたのか…?
そこでこの記事では、「呪術廻戦」最終回は打ち切りだったのかと、ひどいと言われてしまった理由について調査してまとめてみました。
【呪術廻戦】打ち切りだった?
冒頭で述べた通り、「呪術廻戦」は打ち切りではなく全271話で完結しています。
最終回の271話「これから」は、2024年9月30日発売の週刊少年ジャンプ44号に掲載されました。
単行本は28巻が2024年10月4日に発売、29巻と最終巻の30巻が2024年12月25日に同時発売される予定です。
堂々完結とあるものの、なぜ”打ち切り”疑惑が出てしまったのか、次の項目では理由を解説していきます。
最終回のあらすじやキャラクターたちがどうなったのかについては、こちらの記事でご紹介しています。
★「呪術廻戦」最終回をネタバレ解説!
【呪術廻戦】打ち切りだった?最終回がひどいと言われる8つの理由
- バッドエンドじゃなかったから
- 最終回までの展開があまりにも急
- 五条悟の復活がなかった
- ドット絵のアニメーションが伏線ではなかった
- 回収されていない伏線がいくつもある
- 作者の体調不良による休載
- 芥見下々先生のコメントが打ち切りぽかった
- ファンの期待値が高まりすぎていた
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①バッドエンドじゃなかったから
「呪術廻戦」の最終回がひどいと言われる理由に、バッドエンドではなかったからという声が多く挙げられています。
これまで「呪術廻戦」では七海建人、五条悟、脹相など読者からも人気があった主要キャラが次々と死亡してきました。
そのため、最終回では虎杖、伏黒、釘崎の3人ともが死亡し宿儺が勝利しているバッドエンドを予想している読者も多くいたことが事実です。
最終回の前回第270話のタイトルが「夢の終わり」で、ゆめの=悠仁、恵、野薔薇の頭文字となっていることから、最終回直前にして死亡フラグが立ちました。
このほかにもタイトルから最終回が夢オチになるのでは?という予想もありました。
しかし最後にどのキャラクターも死亡しなかったので、展開的に”裏切られた”と考える人が多かったのでしょう。
②最終回までの展開があまりにも急だった
最終回までの展開があまりにも急だったことが、打ち切り疑惑やひどいという声が挙がった原因の1つと考えます。
釘崎野薔薇が復活した第267話からは怒涛の展開が続きます。
渋谷事変以降、死亡したと思われた釘崎の復活にも驚きましたが、続く268話ではついに伏黒も宿儺の受肉から解放され、両面宿儺との戦いに決着がつきます。
そして270話では全てを纏めにかかったようにキャラクターたちが集まり、死滅回遊〜人外魔境新宿決戦の振り返り。
死滅回遊プレイヤーたちのその後も少々描かれていましたが、駆け足感がありました。
シン陰流の裏事情についても、最後に急に詰め込んできた感じも否めません。
③五条悟の復活がなかった
残念なことに、「呪術廻戦」最終回271話までに五条悟の復活はありませんでした。
戦いの最中に乙骨憂太が五条悟の身体を借りて戦っていましたが、リカの力によって元の乙骨の姿に戻っています。
釘崎、伏黒に次いで五条の復活もあると期待していた人も多かっただけに、ひどいと言われるのは仕方ないかもしれません。
ただし芥見先生は以前、「虎杖、伏黒、釘崎、五条、4人のうち1人死ぬか1人以外死ぬ」と言及していたため、結果的には五条1人が死亡するという”4人のうち1人死ぬ”という展開に収まりました。
④ドット絵のアニメーションが伏線ではなかった
2024年3月に第4回キャラクター人気投票を記念して公開されたドットアニメーション「廻送電車」。
「呪術廻戦」のこれまでの出来事が振り返られているような映像に思えますが、ファンの間ではこの動画がこれからの展開の伏線になっているのでは?と噂されていました。
釘崎が渋谷、伏黒と五条が新宿駅で下車したため、最後は虎杖1人だけが生き残ると考えられましたが、特に最終回への伏線でもなんでもなかったようです。
一生懸命考察したファンからすると、「ひどい」と思っても仕方ないかもしれませんね…。
⑤回収されていない伏線がいくつもある
④の動画もそうですが、実は「呪術廻戦」には回収されていない伏線がいくつもあります。
- 虎杖悠仁の家族の謎
- 虎杖悠仁の領域展開の詳細
- 一億人呪霊
- 陰陽師・蘆屋道満と虎杖の関係?
- 宿儺が堕天と呼ばれていた理由
- 天元と羂索の関係性
- 釘崎野薔薇の母親の正体
- 行方不明のままの烏鷺亨子(うろたかこ)
- 未登場のままの1級術師・宇佐美
もしかすると、実際この他にもたくさんあるかもしれません。
これらの謎がスピンオフや小説などの媒体で解き明かされるかは不明です…。
⑥作者の体調不良による休載
最終回を目前にして作者・芥見下々先生が体調不良により休載してしまったことも、連載終了が早まった?原因として噂されています。
「呪術廻戦」はこれまでにも作者の体調不良による休載はあったものの、最終回も近くなったタイミングの2024年6月にも急病による休載がありました。
この時の休載は2号分程度にとどまりましたが、芥見先生の体調不良により連載終了が早まった可能性も考えられます。
回収されていないあれこれについても本当は描く予定だったのかもしれませんが、こればかりは仕方がない理由です。
⑦芥見下々先生のコメントが打ち切りぽかった
週刊少年ジャンプの巻末には、毎号作者のコメントが掲載されています。
最終回の際の芥見先生の言葉が、「最終回です!!おせわになりました!!また挑戦できるよう頑張ります!!」という内容だったので、まるで打ち切りのよう…と噂されました。
なんとも芥見先生らしいコメントですね。
他の漫画の作者たちも、芥見先生を労うコメントを発表していました。
「ワンピース」が休載だったため、尾田栄一郎先生からのコメントがないことが悔やまれます。
⑧ファンの期待値が高まりすぎていた
「呪術廻戦」の最終回がひどいと言われた最もの理由は、ファンの期待値が高まりすぎていたことだと考えます。
①にもあった通り、主人公3人が死亡するというバッドエンドを期待した人が多かったかもしれません。
しかし描かれた最終回は、しっかりと世代交代がされ、主人公たちが未来へ向かっていく前向きなエンディングでした。
あの芥見先生が?と拍子抜けした人が多く、単に読者が期待しすぎたため「ひどい」という声が目立って取り上げられたのかもしれません。
個人的には無駄な考察などいらない、素直で分かりやすいエンディングだったと思います。
【呪術廻戦】最終回がひどいは嘘?終わり方を称賛する声
「呪術廻戦」の最終回には、”ひどい”と言われると同時に”素晴らしかった”という称賛の声があることも事実。
ここからは最終回の良かった点について纏めてみました。
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①宿儺の指が百葉箱へ還るエンディング
最終回ラストは、虎杖が宿儺の指を元の百葉箱へ戻すという終わり方でした。
全てが回帰する、そして呪いは再び繰り返されるのか?まさに「呪術廻戦」完結に相応しいラスト1コマだったと考えます。
全ての始まりとなった宿儺の指が描かれる最後が、いわゆる”エモい”終わり方だったと称賛する声が多くあります。
②1年ズの通常ミッション回
最終回直前の第270話から始まった虎杖・伏黒・釘崎の通常ミッション回は、迷惑呪詛師を捕まえて終了。
あまりにも何事もなかったため、「つまらない」という声も上がっていましたが、「呪術廻戦」が始まった頃のような通常ミッションが見れたことに喜ぶ読者も多くいました。
「呪術廻戦」は始まってから割とすぐに”呪胎載天”(じゅたいたいてん)で虎杖が死亡するというキツイ展開があり、その後は渋谷事変〜死滅回遊〜人外魔境新宿決戦と休む間もなく重めの展開が続きます。
虎杖・伏黒・釘崎が通常ミッションに戻ったということは、ようやく少し平和な世界に戻ったことを感じさせます。
③五条先生が期待した”これから”の成長が楽しみ
最終回での復活はなかったものの、271話で五条悟はしっかり”先生”として虎杖に”これから”を託しています。
連載自体は6年半ありましたが、作中での出来事は1年も経っていません。
精神的な成長はあったかもしれませんが、虎杖・伏黒・釘崎はまだ高専の1年生。
3人だけでなく2年の乙骨・真希・狗巻・パンダや、3年の秤と星綺羅羅についてもまだ伸び代があるということでしょう。
秤も制服を着ており復学した模様?
生徒たちのこれからに期待できる前向きな展開も”良い終わり方”と評価されています。
④続編?を匂わせる終わり方
百葉箱に戻されながらも、無造作に放置された宿儺の指。
すでに呪力がないため虎杖は”魔除け代わり”と言っていますが、再び誰かに発見されて呪いが繰り返す可能性があるかもしれません。
解明されいてない謎や伏線があることからも、すでに続編を期待するファンがいることも事実です。
謎めいた終わり方も「呪術廻戦」らしいと評価される結果になったと考えます。
【呪術廻戦】過去の打ち切り疑惑
最終回だけではなく、「呪術廻戦」は過去に打ち切り疑惑や本当に打ち切りになりかけたピンチの時がありました。
ここからは「呪術廻戦」の過去の打ち切り疑惑について解説していきます。
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①連載当初のアンケートが低調だった
乙骨憂太が主人公の短期連載作品「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」の好評を受けて、主人公を虎杖悠仁に変えてジャンプ本誌で連載が始まった「呪術廻戦」。
しかし芥見先生は、連載開始当初、第1話〜4話あたりまでのアンケートが低調だったことを「漫道コバヤシ」というテレビ番組で明かしています。
ご存知の方も多いはずですが、週刊少年ジャンプではアンケートを元にした熾烈な連載枠の争いが繰り広げられています。
「呪術廻戦」第1話〜4話といえば、虎杖・伏黒・釘崎などメインキャラクターが高専に集結といった超序盤の段階。
このまま3人が呪霊を祓うだけの”お悩み解決”的な内容が続いた場合は、確かに早々に打ち切られていた可能性もあったでしょう。
②虎杖死亡で打ち切りの可能性もあった
第1話〜4話のアンケートがよくなかった結果を受けて、芥見先生は山場となる”呪胎載天”(じゅたいたいてん)を次の展開へ持ってくることに。
虎杖・伏黒・釘崎が少年刑務所に現れた呪霊を払うという、一見いつも通りのミッションに見えますが、
緊急事態のため高専一年生3名が派遣され 内1名死亡
という引きを作ったことで、読者を取り込むことに成功しました。
結果、呪胎載天のラストで虎杖が死亡するわけですが、それでもアンケート結果が低調だった場合は虎杖死亡のまま打ち切り完結というパターンもあったそうです。
結果「呪術廻戦は」6年半連載が続きました。内容を振り返ると呪胎載天で打ち切りにならず本当に良かったな…と思います。
③アニメの続編がなかなか制作されなかった
漫画だけでなく、アニメの続編制作の発表がなかったため”アニメが打ち切りになったのでは?”という疑惑もありました。
「呪術廻戦」アニメ1期の放送期間は2020年10月3日~2021年3月27日で、漫画でいうと8巻までの内容が描かれています。
その後、続編となる「懐玉・玉折/渋谷事変」の2023年7月6日~だったため、1期と2期の間が3年空いていることになります。
通常、アニメの続編は早くて半年〜2年くらいのスパンで制作されるため、間に「呪術廻戦0」を挟んだとしても間が開きすぎているため、アニメ打ち切り疑惑が湧いた可能性も考えられます。
【呪術廻戦】アニメは打ち切り?
「呪術廻戦」アニメは打ち切りになっていません。
現時点では「懐玉/玉折・渋谷事変」の続編である「死滅回遊」の制作が決定・発表されています。
「死滅回遊」アニメの放送時期は未定ですが、制作発表があったので早くて半年〜1年後の放送が考えられるでしょう。
「呪術廻戦」のアニメの放送スパンは2年ごとなので、早くて2025年7月か2025年10月ごろになると予想します。
「死滅回遊」は、羂索(けんじゃく)が日本中に様々なタイプの呪術師を覚醒させ殺し合いをさせるデスゲームです。
獄門疆に封印された五条悟を助け出すため、虎杖&伏黒は死滅回遊に参加しながら、その鍵となる”天使”と呼ばれる術師を探すことになります。
設定上難しいと感じることはありますが、アニメの演出でうまく補足してくれると期待しています。
★アニメ続編「死滅回遊」とは
【呪術廻戦】打ち切りではない!ひどいと言われた理由はファンの期待値の高さ
- 「呪術廻戦」は打ち切りではなく全271話で完結
- 「呪術廻戦」最終回がひどいと言われる理由は期待を裏切られた感があるから
- 「呪術廻戦」最終回はひどいだけではなく”良い終わり方だった”という声も
- 「呪術廻戦」は過去に実際に打ち切り疑惑もあった
- 「呪術廻戦」アニメは打ち切りではなく続編「死滅回遊」の制作が決定している
過去に実際に打ち切りにピンチに陥った時期があったものの、「呪術廻戦」は無事完結まで駆け抜けることができました。
最終回がひどいと言われてしまった件については、ファンからの期待が高すぎたことが大きな原因と考えて良いでしょう。
なかにはバッドエンドを記載する読者も多かったため、拍子抜けしたという声も理解はできます。
五条悟の復活は最後まで良かったものの、虎杖・伏黒・釘崎や2年生、3年生のカットも描かれていた、前向きな終わり方だったのではないでしょうか。
「呪術廻戦」アニメは続編の制作が決まっているので楽しみしつつ、芥見下々先生の新作も期待して待ちたいと思います!